
【オーディオI/Fトラブル解決】音が出ない・ノイズが乗る…接続とドライバ設定のよくある問題と対処法
「新しくオーディオインターフェースを買って接続したのに、パソコンから全く音が出ない…」「マイクで録音した自分の声に、なぜか『ブーン』というノイズが乗ってしまう」「DAWソフトがオーディオインターフェースを認識してくれない!」そんな、DTMの最初の関門とも言える機材トラブルで、作曲を始める前から心が折れそうになっていませんか?オーディオインターフェースの接続や設定に関するトラブルは、DTM初心者の方が非常によく経験する悩みです。しかし、ご安心ください。そのほとんどは、いくつかの基本的なポイントを確認することで、ご自身で解決することが可能です。この記事では、「PCが認識しない」「DAWから音が出ない」「録音した音にノイズが乗る」といった代表的なトラブルの原因と、その具体的な対処法(USBケーブルの確認、ドライバの再インストール、バッファサイズ調整など)を、ステップごとに分かりやすく解説します。JBG音楽院では、こうした機材トラブルにも対応できる知識を養うこともできます。
トラブルシューティングの前に:基本の接続を再確認しよう
「音が出ない!」と慌ててしまう前に、まずは最も基本的な接続が正しく行われているかを再確認しましょう。意外と、単純な見落としが原因であることも多いものです。
- USBケーブルの接続:オーディオインターフェースとPCは、付属のUSBケーブルでしっかりと接続されていますか?USBハブなどを経由している場合は、一度PC本体のUSBポートに直接接続してみてください。
- 電源:ACアダプターが必要なモデルの場合、コンセントにしっかりと差し込まれ、本体の電源はオンになっていますか?バスパワー(USBからの給電)のモデルでも、PCのポートによっては電力不足になることもあります。
- 各つまみの位置:マスターボリュームやヘッドホンのボリュームつまみが、最小になっていませんか?マイクのゲインつまみも同様です。
- ファンタム電源(+48V):コンデンサーマイクを使用している場合、ファンタム電源のスイッチはオンになっていますか?(ダイナミックマイクの場合はオフにします)
これらの基本的な接続を見直すだけでも、問題が解決することがあります。高音質な録音・再生を実現するオーディオインターフェースの基本的な役割や選び方については、当音楽院のブログ記事である「高音質な音楽制作の第一歩!オーディオインターフェースの役割と録音入門」でも詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

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【症状別】よくあるトラブルの原因と具体的な対処法
基本的な接続に問題がない場合、次に症状別に原因を探っていきましょう。DTM初心者が直面しがちな3つの代表的なトラブルと、その解決策を詳しく解説します。
ケース1:「オーディオインターフェースの音が出ない、PCが認識しない」
これは最も多くの方が経験するトラブルです。原因は主にソフトウェア的な設定にあることが多いです。
原因①:ドライバーが正しくインストールされていない
オーディオインターフェースをPCに「自己紹介」させ、正しく動作させるための専用ソフトウェアが「ドライバー」です。これが正しくインストールされていないと、PCはオーディオインターフェースを認識できません。
対処法:各メーカーの公式サイトから、お使いの製品・OSに合った最新版のドライバーをダウンロードし、説明書の手順に従って再度インストール(またはアップデート)を行ってください。
原因②:OSのサウンド設定が正しくない
PC全体の音の出入り口が、オーディオインターフェースに設定されていない可能性があります。
対処法(Windows):タスクバーのスピーカーアイコンを右クリックし、「サウンドの設定」を開きます。「出力」および「入力」デバイスとして、お使いのオーディオインターフェースが選択されているかを確認します。
対処法(Mac):「システム設定」から「サウンド」を開き、「出力」および「入力」タブで、オーディオインターフェースを選択します。
原因③:DAWソフトのオーディオデバイス設定が違う
OSの設定とは別に、DAWソフトごとにも、どのオーディオインターフェースを使うかを設定する必要があります。
対処法:お使いのDAWソフトの環境設定や設定メニューから、「オーディオデバイス」や「オーディオ設定」といった項目を探します。そこで、使用するデバイスとして、お使いのオーディオインターフェース(または、そのASIOドライバ)が正しく選択されているかを確認してください。
ケース2:「録音した音にノイズが乗る」
「サー」「ブーン」「ジージー」といったノイズは、様々な原因で発生します。一つひとつ原因を切り分けていきましょう。
原因①:ケーブルの問題
マイクケーブルや楽器用のシールドケーブルが断線しかけていたり、品質の低いものだったりすると、ノイズの原因になります。
対処法:一度、別のケーブルに交換してみて、ノイズが消えるかを確認します。また、電源ケーブルと音声ケーブルは、できるだけ離して配線するようにしましょう。
原因②:ゲイン(入力レベル)の上げすぎ
オーディオインターフェースのマイクプリアンプのゲインを上げすぎると、音割れ(クリッピング)とは別に、「サー」というホワイトノイズが目立つようになります。
対処法:録音時の入力レベルを適正な値に再調整します。マイクの感度が低い場合は、マイク自体をより高性能なものに交換することも検討します。
原因③:グラウンドループによるノイズ
PCやオーディオインターフェース、スピーカーなど、複数の機器を同じコンセント周り(テーブルタップなど)に接続していると、「ブーン」というハムノイズが発生することがあります。これは「グラウンドループ」と呼ばれる現象です。
対処法:各機器の電源プラグを、壁の異なるコンセントに差し替えてみる、あるいはノイズフィルター付きの電源タップを使用することで改善される場合があります。
ケース3:「音が途切れる、再生がカクつく(音飛び・ドロップアウト)」
楽曲の再生中や録音中に、音が「ブツッ」と途切れたり、DAWの動作が止まってしまったりする現象です。
原因:バッファサイズの設定が適切でない
この問題の最も一般的な原因が、「バッファサイズ」の設定です。バッファサイズとは、PCが音声データを処理する際に、一時的にデータを溜めておくための「作業領域の広さ」のようなものです。このサイズが小さいほど、音の遅延(レイテンシー)は少なくなりますが、PCへの負荷は高くなり、処理が追いつかずに音飛びが発生しやすくなります。逆に、サイズを大きくすると、PCへの負荷は軽くなりますが、遅延が大きくなります。
対処法:DAWのオーディオ設定画面で、バッファサイズを少しずつ大きくしてみてください(例:128 samples → 256 samples → 512 samples)。一般的に、録音時には遅延を避けるためにバッファサイズを小さめに設定し、多数のトラックやエフェクトを使うミキシング時には、PCへの負荷を軽減するために大きめに設定します。
Windowsユーザー必見!ASIOドライバとは?
Windows環境でDTMを行う上で、非常に重要なのが「ASIO(アジオ)ドライバ」の存在です。
ASIO(Audio Stream Input/Output)とは、Windowsの標準的なサウンド機能(WDMやMME)を介さずに、DAWソフトとオーディオインターフェースが直接、高速でデータのやり取りをするための規格です。これにより、音の遅延を極限まで減らし、安定した動作を実現します。通常、オーディオインターフェースには、メーカー純正のASIOドライバが付属していますので、DAWのオーディオデバイス設定では、必ずこのASIOドライバを選択するようにしましょう。
JBG音楽院で学ぶ、トラブルに動じない問題解決能力
JBG音楽院では、作曲や演奏の技術だけでなく、このような機材トラブルに直面した際に、自ら原因を特定し、解決できる「問題解決能力」を養うことも重視しています。プロの現場では、予期せぬトラブルはつきものです。そんな時、冷静に、そして論理的に対処できる能力は、クリエイターとしての信頼に直結します。
レッスンの中で、生徒が直面した機材トラブルについて、講師が一緒に原因を探り、解決策を提示することもあります。こうした実践的な経験を通じて、トラブルに動じない本質的な知識と対応力が身につきます。
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まとめ:トラブルを乗り越え、快適な音楽制作環境を手に入れよう
オーディオインターフェースの接続や設定でよくあるトラブルと、その具体的な対処法について解説してきました。「PCが認識しない」「DAWから音が出ない」「録音した音にノイズが乗る」といった代表的なトラブルは、USBケーブルの確認、ドライバの再インストール、OSやDAWのサウンド設定、そしてバッファサイズの調整といった基本的なポイントを見直すことで、その多くが解決可能です。
DTM初心者にとって、機材トラブルは大きな挫折の原因となり得ます。しかし、一つひとつの問題を乗り越える経験は、あなたの機材への理解を深め、より高度な音楽制作を行うための確かな知識となります。この記事をトラブルシューティングのガイドとして活用し、ぜひ快適な音楽制作環境を手に入れてください。JBG音楽院では、こうした機材トラブルにも対応できる知識の習得をサポートしています。
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