【池尻大橋校】「なんとなく」を「確信」に変える！MAIN1クラスの楽曲添削＆理論の授業風景
「自分の耳と感覚で作ったコード進行、これって合ってるのかな？」
「カッコいい響きになったけど、なぜカッコいいのか理屈が説明できない…」
DTMで作曲をしていると、こうした壁にぶつかることはありませんか？
渋谷から1駅、JBG音楽院 池尻大橋校のスタジオでは、そんな「感覚」と「理論」をつなぎ合わせる濃密な授業が行われています。
今回は、作曲・DTMの本科コース「MAIN1」で行われた、**宿題課題の添削と音楽理論**の授業風景をレポートします。
プロの講師が目の前でDAW（音楽制作ソフト）を操作し、生徒の楽曲が劇的に洗練されていく様子をご覧ください。
「濁り」の原因をその場で解決。プロの耳とDAW分析
この日の後半の授業テーマは、生徒たちが作成してきた「メロディーへのコード付け」課題の添削です。
池尻大橋校のスタジオにある大型モニターには、生徒のDAW画面が映し出されています。
ある生徒の作品を再生した後、講師はDAWのピアノロール画面（音の高さや長さを視覚的に表示する画面）を指差して指摘しました。
講師：「ここの響き、ちょっと惜しいね。『濁ってる』ように聞こえるのは、メロディーの音とコードの構成音が半音でぶつかってしまっているからなんです。
C#マイナーのコードに対して、メロディーにCナチュラルがいるから、不協和音になっちゃってる。これを避けるために、ボイシング（音の配置）をこう変えてみましょう」
講師がその場でMIDIデータを修正し、再生ボタンを押すと、スタジオ内に先ほどとは違う「透き通った響き」が広がりました。
「なるほど、そこが原因だったのか…！」と生徒たちも納得の表情。
独学では「なんか変だな？」で済ませてしまいがちなポイントも、JBG音楽院のDTAM（Desktop and Analog Music）教育なら、デジタル画面での視覚的な確認と、アナログな聴覚の両面から原因を特定できます。
「エモい」の正体は理論で説明できる
授業は単なる間違い探しでは終わりません。生徒が直感的に選んだ「良い響き」に対して、なぜそれが心を動かすのか、音楽理論の観点から解説が入ります。
この日、特に盛り上がったのは「サブドミナントマイナー」や「マイナーメジャーセブンス」という応用的な和音の扱い方について。
講師：「ここ、F#マイナーに行くと思わせて、あえて違うコードに行ってるのがすごく面白い！
感覚で作ったと言ってたけど、これは理論的に言うと『サブドミナントマイナーの代理コード』として機能しているんだよ。だから、切なくて胸をくすぐるようなサウンド（エモさ）が出ているんだね」
「感覚は正しいよ。その正体はこういう理屈なんだ」
講師のこの言葉によって、生徒の中にある「なんとなく」のアイディアが、次回から「狙って使えるテクニック」へと変わります。
JBG音楽院が大切にしているのは、教科書的な正解を押し付けることではなく、生徒の感性を理論で裏付けし、自信を持たせることなのです。
自由な発想を支える「体系的な知識」
授業の最後には、改めてホワイトボードを使ってコード進行の理論的な整理が行われました。
「セカンダリードミナント」や「モーダルインターチェンジ」といった専門用語も飛び交いますが、先ほど生徒自身の曲で音を確認した後なので、難解な理論もスムーズに頭に入ってきます。
講師は生徒たちにこう語りかけました。
講師：「理論は『こうしなきゃいけない』っていうルールじゃなくて、『なぜ気持ちいいのか』を後付けで説明するための道具なんです。
違和感がなければ何をしたっていい。でも、迷った時に『正解』を導き出せる引き出し（理論）を持っていると、作曲のスピードとクオリティは格段に上がりますよ」
ただ知識を詰め込むのではなく、実践を通して体得する。
池尻大橋校の本校ならではの、熱気と発見に満ちた授業風景でした。
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