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コードが覚えられない人へ、まずは超基本の7つだけ覚える方法

2025.08.04

コードが覚えられない人へ、まずは超基本の7つだけ覚える方法

コードを覚えようとコード表を開いて、数の多さにうんざりしたことはないでしょうか。メジャー、マイナー、セブンス。こんなに種類があるのかと、最初の一歩でつまずいてしまいます。

でも、コードは全部を覚えるものではありません。1つのキーで使う基本のコードは7つだけで、多くの曲はその中の3つか4つを繰り返しているだけです。覚える範囲を絞れば、それだけで身近になります。

この記事の要点

コードは全部暗記する必要はありません。まずは1つのキーの7つに絞ります。コードは鍵盤を1つ飛ばしに積むだけで作れるので、形を丸暗記しなくても組み立てられます。あとは好きな曲を実際に弾いて、繰り返し使ううちに自然と手が覚えていきます。

まず覚えるのは「7つ」だけでいい

世の中のコードは何百種類もありますが、1つのキーで使う基本のコードはたった7つです。多くの曲は、その中の3つか4つを組み合わせて作られています。

まずはピアノの白鍵だけで弾けるCメジャーキーから始めます。このキーの7つが、あなたの最初の「手元リスト」です。

  • C(ド・ミ・ソ)
  • Dm(レ・ファ・ラ)
  • Em(ミ・ソ・シ)
  • F(ファ・ラ・ド)
  • G(ソ・シ・レ)
  • Am(ラ・ド・ミ)
  • Bm(♭5)(シ・レ・ファ)

最後のBm(♭5)は少し特殊で出番も少ないので、最初は後回しにして6つから覚えても構いません。それぞれのコードがどんな性格でどう使い分けるのかは、ダイアトニックコードを攻略する記事で詳しく扱っています。まずは「覚える対象はこの7つだけ」と決めてしまうことが、最初の一歩です。

コードは「1つ飛ばしで積む」だけで作れる

この7つは、ばらばらに丸暗記するものではありません。どれも「ある音から鍵盤を1つ飛ばしに3つ重ねる」という同じ作り方でできています。

ドの上に、1つ飛ばしてミ。さらに1つ飛ばしてソ。「ド・ミ・ソ」でCです。レから同じように積めば「レ・ファ・ラ」でDm、ミから積めば「ミ・ソ・シ」でEmになります。始める場所を変えるだけで、積み方そのものは変わりません。

ピアノ鍵盤上でC・E・G(ド・ミ・ソ)を1つ飛ばしに積んだCメジャーコードの図

明るい響きのメジャーと、少し暗い響きのマイナーの違いも、真ん中の音を1つ動かすだけです。たとえばC(ド・ミ・ソ)の真ん中のミを、すぐ左隣の鍵盤(黒鍵)に下げるとCm(ド・ミ♭・ソ)になり、響きが暗くなります。1つずつ形を覚えるのではなく、「1つ飛ばしに積む」という作り方を覚えておけば、7つのコードはその場で組み立てられます。

ピアノとギターで、覚え方のコツは違う

同じコードでも、ピアノとギターでは覚えやすいやり方が違います。自分の楽器に合ったほうで進めると、ぐっと楽になります。

ピアノは、鍵盤に音が等間隔で並んでいるので、「1つ飛ばし」の積み方が指の形にそのまま表れます。構造が目で見えるため、作り方を一度理解すれば、ほかのコードにも応用が利きます。

ギターは、押さえる形(フォーム)を覚えて、その形のまま指の位置をずらすのが基本です。同じ形を横に動かすだけで別のコードになるので、1つのフォームが12個分のコードに化けます。最初に押さえにくいのはFのようなバレーコード(指1本で複数の弦をまとめて押さえる形)です。そこは省略した簡単な形(FならFM7など)から入ると、つまずきにくくなります。

パソコンとDAWで作る場合は、MIDIキーボードをつなげば、押さえて覚える感覚はピアノと変わりません。マウスだけで打ち込む場合は、画面で「1つ飛ばし」の形が見えて響きも確かめられますが、指は形を覚えないので、手に覚えさせたいなら鍵盤かギターを一緒に触るのが確実です。

いちばん早いのは「好きな曲で覚える」

コードを覚える近道は、覚えたい曲を1曲だけ選び、その曲に出てくるコードを実際に弾くことです。

コード表を上から順にドリルのように暗記するより、弾けるようになりたい曲を1つ決めて、その曲のコードを押さえて弾くほうが、ずっと早く身につきます。曲の中では同じコードが何度も出てくるので、1曲を通して弾けるようになる頃には、その曲のコードは自然と手が覚えています。

試しに弾いてみるなら、C → G → Am → F という並びがおすすめです。ポップスでとてもよく耳にする並びで、この4つだけでも1曲分の伴奏になります。コードサイトで好きな曲のコードを調べて、ゆっくりで構わないので最初から最後まで弾いてみてください。繰り返し弾いたコードは、そのまま手に残ります。並べ方や定番の進行をもっと知りたくなったら、コード進行の作り方を解説した記事へ進んでみてください。

本当の壁は「切り替え」。コードチェンジのコツ

多くの人がつまずくのは、コード1つを押さえることではなく、コードからコードへ切り替える瞬間です。ここが弾けると、一気に曲らしくなります。

コツは3つあります。まず、最初はテンポを思い切り落とすこと。間に合わなくて当然なので、止まりながらで構いません。次に、隣り合うコードで共通して使う指は、押さえたまま残すこと。共通する音が多いコードどうしほど、指の移動は少なくて済みます。最後に、曲を通して弾くのではなく、切り替えの2小節だけを取り出して繰り返すこと。詰まる場所だけを練習するほうが、早く滑らかになります。

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慣れてきたら「度数」でもっと楽になる

数個のコードを実際に弾けるようになってきたら、度数、つまりキーの中で何番目の音かでコードを捉える考え方を知ると、さらに楽になります。

Cメジャーキーで覚えた「1番目・5番目・6番目・4番目」のコードはC・G・Am・Fです。同じ並びをGメジャーキーで選ぶと、G・D・Em・Cになります。音名は変わっても、並びの感覚は同じです。最初から気にする必要はありませんが、いくつかのキーを弾くようになった頃にこの考え方を知ると、キーごとに覚え直さずに済みます。詳しくはなぜプロは「Ⅰ」や「Ⅴ」でコードを呼ぶのかを解説した記事で扱っています。

まとめ

コードが覚えられないという悩みは、「全部覚えよう」とするのをやめた瞬間に軽くなります。まずは1つのキーの7つに絞る。1つ飛ばしに積む作り方を知る。あとは好きな曲を実際に弾いて、切り替えを繰り返しながら手に馴染ませていく。度数の考え方は、慣れてきてからで十分です。

どのくらいで弾けるようになるかは人それぞれです。期間を気にするより、1曲を最後まで弾き切ることを目標にしてください。同じコードを繰り返し押さえるうちに、手が覚えていきます。

何を先に覚え、どこは後回しでいいのか。その全体像を1度つかんでおくと、遠回りせずに進めます。そのための地図として「社会人のDTM 始め方ロードマップ」を用意しています。

よくある質問

Q. コードは全部でいくつ覚えればいいですか?

A. まずは1つのキーの7つで十分です。多くの曲はその中の3つか4つを繰り返し使っているので、最初に全種類を覚える必要はありません。

Q. ピアノが弾けなくてもコードは覚えられますか?

A. 仕組みや響きは、DAWの打ち込みでも覚えられます。ただし手が押さえる形を覚えるのは実際に触ったときなので、安いMIDIキーボードやギターでも、少し触ると定着が速くなります。

Q. コード表をそのまま丸暗記するのはダメですか?

A. ダメではありませんが効率が悪いです。作り方を覚えて好きな曲で実際に使うほうが、忘れにくく、弾けるようにもなります。

Q. コードチェンジ(切り替え)がうまくできません。

A. テンポを落とし、共通する指は残したまま、詰まる切り替えの部分だけを取り出して繰り返すのが近道です。曲を通すより、その2小節だけを練習してください。

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