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コンデンサーマイクとダイナミックマイク、DTMに合うのはどっち?選び方とおすすめ

2025.07.28

DTMのために初めてマイクを買おうと調べていくと、多くの人が定番機のAT2020あたりにたどり着きます。ただ、そこで「これは配信向けなのでは」「自分の部屋の宅録でちゃんと使えるのか」と手が止まる方も少なくありません。

マイク選びで最初に迷うのが、ダイナミックとコンデンサーのどちらにするかです。ネットには「初心者はコンデンサー一択」という声もあれば「ダイナミックの方が扱いやすい」という声もあり、余計に迷います。ここでは、2つの違いを宅録目線で整理し、部屋の環境に合った最初の1本の選び方と、定番機の例、そして買ってからつまずきやすい接続のポイントまでをまとめます。

コンデンサーとダイナミック、DTMに合うのはどっち?

結論から言うと、どちらが上ということはなく、決め手は「部屋の環境」と「録りたい音」との相性です。高価なコンデンサーが常に正解とは限りません。まず、自分がどちらに当てはまるかを見てみてください。

ダイナミックマイクが向いている人

  • エアコンや冷蔵庫、外の車の音が入りやすい。壁の反響が気になる。
  • パワフルな歌声やラップ、エレキギターのアンプ録音、配信も兼ねたい。
  • 湿気や衝撃に強く、保管に気を使わず手軽に使いたい。

コンデンサーマイクが向いている人

  • 比較的静かで、吸音材などで響きを抑えた環境を作れる、または作る予定がある。
  • 繊細な歌声やウィスパーボイス、アコースティックギターのきらびやかな響きを録りたい。
  • ファンタム電源や保管の手間はかけてよいので、とにかく高解像度で録りたい。

意外に思うかもしれませんが、防音や吸音が整っていない一般的な住宅では、ダイナミックマイクの方が扱いやすい場面が多くあります。理由は次の章の感度の話につながります。

2つのマイクの違いを構造から理解する

2つの違いは、電源の要否・感度・音質の3点に整理できます。まず表で全体像を押さえます。

ダイナミックマイク コンデンサーマイク
電源 不要(挿すだけ) ファンタム電源+48Vが必要
感度 低め(近い音を拾う) 高い(空気感まで拾う)
音質 中低域に厚み・パワフル 広レンジ・繊細でクリア
扱いやすさ 頑丈・湿気や衝撃に強い 繊細・湿気や衝撃に弱い
環境ノイズ 拾いにくい 拾いやすい

ダイナミックマイクは電源が要らず、ケーブルを挿すだけで使えます。感度が低いぶん近くの音だけを拾い、エアコンの音や部屋鳴りといった遠くの音は拾いにくい性質があります。防音が完璧でない部屋では、これが結果的に「使える音」で録れる強みになります。

コンデンサーマイクは、ファンタム電源(+48V)をオーディオインターフェースなどから送って使います。感度が高く、息遣いや部屋の空気感まで克明に録れる反面、部屋の反響や「サー」というノイズも一緒に拾います。整った環境なら圧倒的にリアルな音になりますが、環境が伴わないと後のミックスで処理しきれないこともあります。

指向性は「単一指向性」を選ぶ

マイクには、どの方向の音を拾うかという「指向性」があります。DTMのボーカルや楽器録音では、正面の音を主に拾う「単一指向性(カーディオイド)」を選べば、狙った音だけをクリアに録り、不要な環境音を抑えられます。

高価な機種には指向性を切り替えられるものもありますが、最初の1本としては単一指向性で十分です。合わせて、モニター環境をヘッドホンで整えておくと録音の精度が上がります。モニターヘッドホンとスピーカーの違いも参考になります。

XLRとUSB、どちらの接続を選ぶか

マイクの接続には、大きくXLRとUSBの2種類があります。ここは最初の1本を選ぶうえで見落とされがちですが、必要な機材が変わる大事な分岐です。

XLR接続は、マイクをオーディオインターフェース経由でパソコンにつなぐ方式です。コンデンサーマイクに必要なファンタム電源も、このインターフェースから供給します。音質や拡張性で有利で、本格的にDTMを続けるなら王道の選択です。オーディオインターフェースの役割はオーディオインターフェースの機能と選び方で詳しく解説しています。

USB接続は、マイクを直接パソコンにつなげる方式です。オーディオインターフェースが要らず、手軽に始められるのが利点です。まず声を録ってみたい、機材を増やしたくないという段階では選択肢になります。ただし後々インターフェースや複数マイクへ広げていくことを考えるなら、XLRの方が長く使えます。

最初の1本におすすめの定番マイク

「結局どれを買えばいいのか」に迷ったときの、定番の基準を挙げます。価格は変動するため、目安として捉えてください。

コンデンサーなら、オーディオテクニカのAT2020が入門の定番です。単一指向性でXLR接続、ファンタム電源+48Vで動作し、1万円台で手に入ります。宅録の歌録りやアコギに十分な解像度があり、最初の1本として選ばれ続けています。

ダイナミックなら、ライブでも使われるShure SM58が定番です。頑丈で環境ノイズに強く、パワフルな歌声との相性が良い1本です。静かな環境を用意しづらい部屋では、コンデンサーよりこちらの方が扱いやすいことがあります。

手軽さを優先するなら、USB接続のコンデンサーマイクも入り口になります。オーディオインターフェースなしで始められるぶん、まず録ってみる用途に向いています。

⏵ 機材選びで迷っている方へ

マイク1本を選ぶにも、環境・接続・予算の優先順位で迷います。JBG音楽院がまとめた51ページのロードマップPDFでは、DTMに必要な機材の全体像と、何から揃えるべきかの順序を整理しています。

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買ってからが本番。接続でつまずくポイント

マイクを選べても、実際につないで録音するまでには、初めての人がよくつまずく段階があります。ここを先に知っておくと、届いた日にスムーズに録り始められます。

コンデンサーマイクの場合、まずオーディオインターフェースのファンタム電源(+48V)をオンにしないと音が出ません。ここを忘れて「鳴らない」と悩むのが最初の壁です。次に、マイクを挿した端子の番号(1番・2番など)と、DAW側で選ぶ入力の番号を対応させます。ここがずれていると、録音待機にしても波形が動きません。

さらに、インターフェースのゲイン(入力の音量)を、いちばん大きい声でもメーターが振り切れない範囲に調整します。振り切れて歪むと後から直せません。あとはDAWでトラックを録音待機にして声を入れるだけです。こうした設定やゲイン調整、部屋鳴り対策の実践は、宅録の音を良くする設定の工夫でさらに掘り下げています。

JBG音楽院で学ぶ、機材選びと録音の実技

マイク選びも接続も、文章で読むだけだと「自分の環境ではどうか」が判断しにくい部分が残ります。JBG音楽院では、機材の紹介にとどまらず、あなたの制作環境や録りたい音に合わせて何を選ぶべきかを一緒に考えます。

DTMを未経験から始める受講生の多くが、最初はマイクの接続や録音の設定でつまずきます。JBGの授業では、実際に音を録りながら、ファンタム電源から入力設定、ゲイン調整までを手を動かして身につけます。DTAM(Desktop and Analog Musicの略)の考え方のもと、打ち込みだけでなく生録音まで扱えるようになるのが特徴です。

まとめ

  • マイク選びの決め手は、部屋の環境と録りたい音との相性。高いコンデンサーが常に正解ではない。
  • 防音が整わない部屋ではダイナミック、静かな環境を作れるならコンデンサーが向く。指向性は単一指向性を選ぶ。
  • 接続はXLR(オーディオIF経由・拡張性)かUSB(手軽)。本格的に続けるならXLRが長く使える。
  • 定番はコンデンサーがAT2020、ダイナミックがSM58。買った後はファンタム電源と入力設定でつまずきやすい。

マイクは、DTMに必要な機材の一部です。何から揃えるかの全体像を先に押さえておくと、無駄な買い直しを避けられます。『社会人のDTM 始め方ロードマップ』(51ページPDF)では、機材の順序や学習の道筋まで整理しています。

よくある質問

結局、初心者はダイナミックとコンデンサーどちらがいいですか?

部屋の静かさで決めるのが確実です。生活音や反響が気になる一般的な部屋ならダイナミック、吸音などで静かな環境を作れるならコンデンサーが向きます。

AT2020は宅録の歌録りに使えますか?

使えます。単一指向性のコンデンサーで、宅録のボーカルやアコギに十分な解像度があります。ただしXLR接続なので、ファンタム電源を送れるオーディオインターフェースが別に必要です。

USBマイクとXLRマイク、どちらを買うべきですか?

まず手軽に録りたいならUSB、本格的にDTMを続けてインターフェースや複数マイクに広げたいならXLRです。長く使うことを考えるならXLRが有利です。

コンデンサーマイクなのに音が出ないのはなぜですか?

多くはファンタム電源(+48V)がオフになっているためです。オーディオインターフェースの48Vスイッチをオンにし、DAWの入力番号がマイクを挿した端子と合っているかも確認してください。

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