
【DAW編集テクニック】作業効率アップ!カット・コピー・ループ・クオンタイズ活用術
「DTMで作曲をしていると、同じフレーズを何度も打ち込むのが面倒…」「録音したテイクの、良い部分だけを繋ぎ合わせるのが難しい」「リズムのちょっとしたズレを手早く直したいけど、どうすればいい?」そんな風に、DAWの便利な編集機能を使いこなせず、非効率な作業に時間を奪われていませんか?DAWソフトの編集機能を使いこなせば、作曲やアレンジの作業効率は格段に向上します。面倒な繰り返し作業から解放され、よりクリエイティブな部分に集中する時間を生み出すことができるのです。この記事では、MIDIデータやオーディオデータの不要部分を削除する「カット」、フレーズを複製する「コピー&ペースト」、特定の範囲を繰り返す「ループ」、リズムのズレを補正する「クオンタイズ」といった必須編集機能の具体的な使い方と、覚えておくと便利なショートカットキーを紹介します。JBG音楽院のレッスンでは、このような実践的なDAW操作テクニックも習得できます。
なぜDAW編集機能の習熟がDTM作業効率化の鍵なのか?
DAWソフトは、単に音を録音したり、打ち込んだりするだけのツールではありません。その真価は、一度記録した音声データやMIDIデータを、後から自由自在に編集・加工できる点にあります。プロの作曲家やアレンジャーが、驚くべきスピードで質の高い楽曲を生み出せる秘密は、まさにこの編集機能を徹底的に使いこなしているからに他なりません。
例えば、8小節の完璧なドラムパターンを一度作り込めば、それをコピー&ペーストするだけで、楽曲全体のドラムトラックの基礎を数秒で作り上げることができます。ボーカルの録音で一部分だけ失敗してしまっても、良いテイクからその部分だけを切り取って貼り付ければ、録り直しの必要はありません。このようなDAWの編集機能を活用することは、DTMの作業効率化に直結し、音楽制作における最も重要な「アイデアを練る」「表現を追求する」といったクリエイティブな時間と思考力を確保するために不可欠なのです。DAWが持つ編集機能は、当音楽院のブログ記事である「DAWって何ができる?主要機能と作曲を始めるためのDAW基本操作ステップ」で紹介した主要機能の中でも、特にプロとアマチュアで差がつきやすい部分と言えるでしょう。

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必須の基本編集機能:カット、コピー、ペースト、複製
まずは、どんなDAWソフトにも共通する、最も基本的な編集機能からマスターしましょう。これらは、文章作成ソフトの「切り取り」「コピー」「貼り付け」と同じ感覚で使えます。
カット(分割):不要な部分を切り離す
録音したオーディオデータの冒頭にある無音部分や、演奏のミス、あるいはMIDIのフレーズを2つに分けたい時などに使う機能です。多くのDAWでは「ハサミツール」や「分割ツール」を選択し、オーディオクリップやMIDIリージョンの切り離したい部分をクリックすることで、簡単に分割できます。
コピー&ペースト:フレーズを複製する
一度作ったフレーズを、別の場所に複製するための機能です。例えば、Aメロのコード進行を2回目のAメロにも使いたい場合、1回目のAメロのMIDIリージョンをコピーし、2回目のAメロの開始位置にペーストするだけで作業は完了します。ショートカットキー(Mac: ⌘+C → ⌘+V / Win: Ctrl+C → Ctrl+V)を使いこなせると、さらに作業が高速化します。
複製(Duplicate):連続した繰り返しを素早く作成
コピー&ペーストと似ていますが、こちらは選択したリージョンの直後に、全く同じものを複製する機能です。4小節のドラムパターンを選択して複製を実行すれば、すぐ後ろに同じパターンがコピーされ、8小節のパターンになります。これを繰り返すことで、楽曲の基本的なリズムトラックをあっという間に構築できます。ショートカットキー(Mac: ⌘+D / Win: Ctrl+D)は絶対に覚えておきたい機能の一つです。
MIDI編集のコツ:クオンタイズとループ機能の活用
MIDIデータの編集は、DTM作曲の核心部分です。ここでは、特に重要な2つの機能を掘り下げて解説します。
クオンタイズ:リズムの乱れを補正する魔法
クオンタイズは、MIDIキーボードなどで演奏した際に生じるリズムの微妙なズレを、DAWが自動的に正しい拍の位置に修正してくれる機能です。これにより、完璧なリズムの演奏を簡単に作り出すことができます。ただし、100%正確なリズムは時に機械的に聴こえるため、あえて適用率を80%程度に設定して人間らしい「揺らぎ」を残したり、スウィング機能で跳ねるようなグルーヴを加えたりするのがプロのテクニックです。クオンタイズの基本的な使い方については、当音楽院のブログ記事である「【MIDI打ち込み基礎】ピアノロール完全攻略!ノート入力・ベロシティ・クオンタイズの基本操作」でも詳しく解説しています。

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ループ機能:特定の範囲を繰り返し再生・編集する
作曲やアレンジの過程で、特定のセクション(サビの8小節など)だけを集中的に作り込みたい場面は頻繁にあります。そんな時に役立つのがループ機能です。DAWのルーラー(小節数を表示する部分)で範囲を指定し、ループ再生をオンにすれば、その範囲だけが繰り返し再生されます。これにより、ドラム、ベース、コード、メロディと、音を重ねていく作業が非常に効率的に行えます。
オーディオ編集DTMの基本:高音質録音のための編集術
ボーカルやギターなどの生楽器を録音した場合、オーディオ編集のスキルが作品のクオリティを大きく左右します。
ノイズ処理と無音部分のカット
録音したオーディオデータには、部屋の環境音(サーというノイズ)や、演奏前後の不要な音が含まれていることがあります。DAWの機能を使って、演奏が始まる直前や終わった直後の無音部分をカット(トリミング)したり、ノイズリダクション系のエフェクトでノイズを軽減したりすることで、サウンド全体のクリアさが増します。
コンピング:複数テイクから最高の演奏を創り出す
ボーカル録音などで、一度で完璧なテイクが録れることは稀です。プロの現場では、同じパートを何度も録音(複数テイク)し、それぞれのテイクの最も良い部分だけを切り貼りして、一つの完璧なトラックを創り上げる「コンピング」という作業が一般的に行われます。多くのDAWには、このコンピングを効率的に行うための専用機能が搭載されており、これを使えば誰でも理想のボーカルトラックを編集で作り上げることが可能です。このオーディオ録音の基本的なやり方については、当音楽院のブログ記事である「【オーディオ録音入門】マイク接続から高音質録音まで!ボーカル・楽器録音の基本手順」も参考にしてください。

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JBG音楽院で学ぶ、プロのDAWオペレーション
JBG音楽院では、これらのDAW編集テクニックを、単なる操作方法としてではなく、プロの現場で求められる「スピード」と「クオリティ」を両立させるための必須スキルとして指導しています。ショートカットキーの活用はもちろん、各機能が持つ音楽的な意味を理解し、それを自分の作品に効果的に反映させる思考法を養います。
私たちのカリキュラムは、初心者の方がつまずきやすいポイントを熟知した上で、基礎から応用まで段階的に学べるように設計されています。講師からのフィードバックを通じて、自分の作業のどこに無駄があるのか、どうすればもっと効率的に制作できるのかを客観的に知ることができます。
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まとめ:編集機能を制して、作曲の時間を最大化しよう
DTMの作業効率を飛躍的に向上させる、DAWの必須編集機能について解説してきました。カット、コピー、ループ、クオンタイズといった基本的な機能を使いこなし、便利なショートカットキーを覚えることは、面倒な繰り返し作業の時間を大幅に短縮し、あなたが本当に集中すべき「音楽的なアイデアを練る」というクリエイティブな時間を最大限に確保するために、非常に重要です。
JBG音楽院のレッスンでは、このような実践的なDAW操作テクニックも徹底的に習得できます。まずは、この記事で紹介したショートカットキーを一つだけでも覚えて、次回のDTM作業で試してみてください。その小さな一歩が、あなたの制作スピードを劇的に変えるきっかけになるはずです。
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