DAWを起動したけど、何から始めればいいか分からない?作曲を始めるための「最初の4ステップ」
「よし、作曲を始めよう!」とDAWソフトの体験版をインストールしてみたものの、起動した瞬間に、無数のボタンや専門用語が並ぶ画面に圧倒され、「…そっと閉じ」してしまった。そんな経験はありませんか?ご安心ください。当校の生徒への入学時のアンケートでも「DTM未経験・ほぼなし」の方が19人、「DTM初心者」が8人と、多くの方があなたと同じ壁にぶつかっています。しかし、その挫折はあなたの才能のせいではありません。ただ、あまりにも多機能なソフトの、「どこから手をつければいいか」を知らなかっただけなのです。この記事では、音楽理論や機材の難しい話は一切抜きにして、DAWを起動してから「最初の音を鳴らし、曲作りの第一歩を踏み出す」ためだけの、本当に簡単な4つのステップを解説します。
DAWとは?あなたのPCが「最強の楽器」になるということ
DAWとは、「Digital Audio Workstation(デジタル・オーディオ・ワークステーション)」の略称です。簡単に言えば「パソコンで音楽を作るための、全ての機能が一つになった統合的なソフトウェア」のことです。昔は、作曲、録音、ミキシングといった各工程を、それぞれ高価な専門機材が揃ったレコーディングスタジオで行う必要がありました。しかし、DAWの登場により、今ではパソコン一台あれば、プロクオリティの音楽制作が自宅で完結できるようになったのです。まさに、あなたのPCが本格的な音楽スタジオになる、魔法のようなソフトと言えるでしょう。
なぜDAWは挫折しやすい?機能が多すぎるという「落とし穴」
DAWが多機能であることは、プロにとっては強力な武器ですが、初心者にとっては「落とし穴」にもなります。DAWソフトは、例えるなら「巨大な万能ナイフ」のようなものです。作曲、編曲、録音、ミキシング、楽譜作成…と、音楽制作に関わる全ての機能が詰め込まれています。しかし、DTM初心者が、最初からその全ての機能を知る必要は全くありません。あなたが最初に知るべきなのは、果物の皮をむくための「小さなナイフ」の使い方だけです。多くの人が、万能ナイフの全機能を知ろうとしてパニックになり、「自分には無理かも」と挫折してしまうのです。
作曲を始めるための、本当に「最初」の4ステップ
では、具体的に作曲を始めるには、DAWをどのように操作すればよいのでしょうか。ここでは、どのDAWソフトでも(LogicでもCubaseでも)ほぼ共通する、最初の基本的な操作ステップを4つご紹介します。
ステップ1:【起動】新規プロジェクトの作成
まずはDAWを起動し、「新規プロジェクト」を作成します。このとき、楽曲のテンポ(BPM)や拍子などを聞かれることがありますが、最初は何も考えずに「OK」や「作成」を押してしまって大丈夫です。難しい設定は、すべて後から変更できます。大切なのは、まず「真っ白なキャンバス」を開くことです。
ステップ2:【準備】トラックの作成と「音源」の選択
次に、音を鳴らすための「線路」のようなものである「トラック」を作成します。
- 「トラックを追加」のようなボタンを探します。
- 「インストゥルメントトラック」(または「ソフトウェア音源トラック」)を選択します。
- 音源のリストが表示されるので、まずは分かりやすい「ピアノ」を選んでみましょう。
これで、あなたのDAW上に「ピアノという楽器が用意された線路」が1本できた状態になります。
ステップ3:【入力】ピアノロールで「音を置く」
いよいよ音を入力します。作成したピアノトラックを選択した状態で、「ピアノロール」や「MIDIエディタ」と呼ばれる編集画面を開きます。画面の左側にピアノの鍵盤が、右側に方眼紙のようなグリッド(時間軸)が表示されているはずです。
そのグリッド(方眼紙)を、マウスでクリック(またはダブルクリック)してみてください。音が鳴り、ノート(音符)が置かれるはずです。これが「打ち込み」の第一歩です。まずは「ドレミファソラシド」と、音を階段状に置いてみましょう。
ステップ4:【再生】ループさせて「聴く」
最後に、DAWの上部にある「再生ボタン(▶)」を押してみましょう。ステップ3で置いた「ドレミファソラシド」が鳴るはずです。次に、「ループ機能(サイクル機能とも言います)」をオンにして、打ち込んだ「ドレミファソラシド」の1小節間だけを、何度も繰り返し再生させてみてください。
この「入力 → 再生して確認 → 修正 → また再生」というサイクルこそが、DTMでの作曲の全ての基本です。おめでとうございます!あなたは今、作曲家としての、最も重要な第一歩を踏み出しました。
「打ち込み」と「録音」の違いとは?
この4ステップに慣れてきたら、DAWが扱う「音」には2種類あることだけ覚えておきましょう。
- MIDI(打ち込み):今あなたが行った、「ピアノロールに音を置く」作業のことです。これは「楽譜」のようなデータなので、後から「やっぱりピアノの音をギターに変えよう」「キーを半音上げよう」といった修正が、非常に簡単にできます。
- オーディオ(録音):ボーカルの歌声や、ギターの演奏を録音した「音の波形」データです。一度録音してしまうと、後から音程や演奏のタイミングを大幅に修正するのは困難です。(アンケートで「ギター経験者」が25人、「ボーカル」が10人もいましたが、そういった方が後々使うことになる機能です)
このように、DTMの始め方には「正しいステップ」があります。DAWの操作に慣れたら、次は「楽器演奏」や「音楽理論」といった、より本質的な学習に進んでいくことが挫折しないための鍵です。DTMの学習全体で挫折しないための考え方については、当音楽院のブログ記事である「「DTM、挫折しました」そんなあなたが、最初に見落としていた「正しい始め方」」で詳しく解説しています。
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まとめ:DAWの「全機能」ではなく、「最初の4ステップ」から始めよう
DAWを起動して挫折しそうになったあなたが、まずやるべき「最初の4ステップ」について解説してきました。DAWは、録音、MIDI打ち込み、編集、ミキシングといった音楽制作の全工程を、PC一台で完結させてくれる最強のツールです。しかし、その全機能を一度に理解しようとする必要は全くありません。
まずはこの記事で紹介した「①プロジェクト作成 → ②トラック作成 → ③ノート入力 → ④再生・ループ」という4つのステップだけを、おもちゃで遊ぶように試してみてください。そこから「音を出すって、楽しい!」という実感さえ持てれば、あなたの作曲家としてのキャリアは、もう始まっています。
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