
楽器が弾けるとDTMはもっと楽しい!演奏スキルを活かす作曲アプローチ
「昔ピアノやギターを習っていたけど、その経験ってDTMに活かせるのかな?」「マウスでの打ち込みだけだと、なんだか音楽が機械っぽくなってしまう…」「楽器で思いついたフレーズを、どうやって曲に発展させればいいんだろう?」そんな風に、あなたの貴重な楽器演奏スキルを、DTMでの作曲にどう活かせば良いか悩んでいませんか?ご安心ください。そのスキルは、あなたの作曲活動における最強の武器になります。楽器演奏スキルは、DTMでの楽曲制作において、メロディやコード進行のアイデアを豊かにし、打ち込みだけでは表現しにくい人間的なニュアンスを加えることができます。この記事では、実際に楽器を演奏しながらフレーズを考えたり、生演奏を録音して取り入れたりすることで、作品のオリジナリティとクオリティを格段に向上させるための、具体的な作曲アプローチを解説します。JBG音楽院が重視する、楽器演奏とDTM制作の統合、その楽しさと可能性に触れていきましょう。
楽器が弾けるとDTMはもっと楽しくなる!その理由とは?
DTMの技術が進化し、マウス操作だけでも複雑な音楽が作れるようになりました。しかし、多くのプロの楽曲が持つ「生命感」や「感動」は、実際に人間が楽器を演奏することで生まれる、微細なニュアンスから来ています。楽器演奏のスキルをDTMと連携させることには、以下のような計り知れないメリットがあります。
- アイデアの泉が湧き出る: 楽器に触れながら即興的に演奏することで、頭の中だけで考えていては思いつかなかったような、偶発的で魅力的なフレーズやコード進行が生まれることがあります。
- 人間的なグルーヴと表現力: 演奏の際のわずかなリズムの揺れや、力の入れ具合による音の強弱は、楽曲に人間らしい「グルーヴ」と「呼吸」を与え、機械的な打ち込みとは一線を画す表現力を実現します。
- 制作スピードの向上: 思いついたメロディやハーモニーを、その場で楽器を弾いて確認し、DAWに録音するワークフローは、マウスで一音ずつ打ち込むよりも遥かにスピーディーで直感的です。
DTMは強力な「編集・構築ツール」、楽器演奏は創造性を刺激する「発想・表現ツール」。この二つを掛け合わせることで、あなたの作曲アプローチはより豊かで、楽しいものになります。この考え方は、当音楽院のブログ記事である「挫折しないDTMの始め方:楽器演奏も重視する作曲の正しいステップ」でも解説している、本質的な音楽制作への重要なステップとなります。

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ピアノ・鍵盤楽器を活かした作曲アプローチ
ピアノやキーボードは、メロディとハーモニーを同時に扱えるため、作曲において非常に強力なツールとなります。ピアノでの作曲をDTMと連携させる具体的な方法を見ていきましょう。
1. 「弾き語り」でメロディとコードを同時に生み出す
ピアノでコードを弾きながら、自由にメロディを口ずさんでみる。この「弾き語り」のアプローチは、歌心のある自然なメロディと、それに寄り添う美しいコード進行を同時に見つけるための最も効果的な方法の一つです。良いアイデアが浮かんだら、その場でDAWの録音ボタンを押し、ラフな弾き語りとして記録しておきましょう。それが楽曲の設計図になります。
2. コードボイシングを探求し、トラックに深みを与える
同じ「C」というコードでも、鍵盤上でどの音をどの高さで押さえるか(ボイシング)によって、その響きは劇的に変わります。ピアノを使って様々なボイシングを試し、最も美しい響き、あるいは最も表現したい感情に合った響きを見つけ出しましょう。そして、その洗練されたボイシングをMIDIデータとしてDAWに打ち込むことで、ありきたりではない、深みのあるハーモニーを生み出すことができます。ピアノのボイシングについては、当音楽院のブログ記事である「【ピアノ/鍵盤編】作曲のための実践的コードボイシング探求と心に響くフレーズ作成術」でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

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3. 即興演奏を録音し、美味しいフレーズをサンプリングする
DAWで簡単なドラムループやコード進行を流しながら、それに合わせて自由に即興演奏をしてみましょう。完璧な演奏を目指す必要はありません。大切なのは、その場のノリや感情に任せて音を出すことです。数分間の即興演奏をオーディオデータとして録音し、後から聴き返してみると、自分でも予期しなかった「美味しいフレーズ」や「輝く一瞬」が隠されていることがあります。その部分だけを切り取ってループさせ、新たな曲のアイデアとして発展させていくのも、非常にクリエイティブな作曲アプローチです。
ギターを活かした作曲アプローチ
ギターもまた、リフやアルペジオ、カッティングなど、特有の奏法が楽曲に強力な個性とグルーヴを与える楽器です。ギターでの作曲をDTMと連携させる方法を探っていきましょう。
1. 独創的なギターリフから曲を発展させる
多くのロックやポップスの名曲は、印象的なギターリフから生まれています。まずはDAWのことは一旦忘れ、ギター一本で格好いいリフ作りに没頭してみましょう。ペンタトニックスケールを使ったり、パワーコードを組み合わせたり、特徴的なリズムを考えたり…。キャッチーなリフが一つできれば、それが楽曲全体の核となり、そこからコード進行やメロディ、構成のアイデアが自然と広がっていきます。
2. 生のアルペジオを録音し、サウンドに温かみを加える
ギターのアルペジオが持つ、弦と指が触れる微細なノイズや、ピッキングの強弱による人間的な揺らぎは、楽曲に温かみとリアリティを与えます。DAWで打ち込んだシンセパッドなどの上に、アコースティックギターのアルペジオを生で録音して重ねるだけで、サウンド全体がぐっと有機的になります。ギターでのDTM録音は、自宅の録音環境を整えれば、プロクオリティのサウンドを実現することも十分に可能です。
3. カッティングでグルーヴィーなリズムトラックを作る
歯切れの良いギターカッティングは、楽曲に強力なグルーヴを生み出します。DAWで打ち込んだドラムとベースに合わせて、ファンキーなカッティングを録音してみましょう。機械的な4つ打ちのドラムパターンでさえ、生のカッティングが加わるだけで、途端に人間味あふれるダンサブルなリズムトラックへと変貌します。
JBG音楽院が重視する、楽器演奏とDTM制作の統合
JBG音楽院では、DTMスキルと楽器演奏スキルを、決して切り離して考えることはありません。むしろ、これらを統合し、自由に行き来できる能力こそが、これからの作曲家に求められる重要な資質だと考えています。私たちのカリキュラムは、このDTMと楽器演奏の連携を、あらゆる場面で実践できるように設計されています。
例えば、音楽理論の授業で学んだコード進行を、すぐに楽器で弾いて響きを確認する。DTMの授業では、MIDIキーボードを使ったリアルタイム入力のコツや、録音した生演奏のデータを効果的に編集するテクニックを学ぶ。このような統合的なアプローチを通じて、受講生は頭でっかちな理論家でも、感覚だけのプレイヤーでもない、真に表現力豊かなクリエイターへと成長していくのです。
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まとめ:楽器とDTM、二つの翼で、あなたの音楽はもっと自由になる
楽器演奏スキルをDTMでの作曲に活かすための、具体的なアプローチについて解説してきました。あなたの持つ楽器演奏の経験は、決して無駄なものではなく、これからのDTMでの楽曲制作において、他の人にはない強力なアドバンテージとなります。メロディやコード進行のアイデアを豊かにし、打ち込みだけでは表現しにくい人間的なニュアンスを加えることができる楽器演奏スキルは、あなたの作品のオリジナリティとクオリティを格段に向上させてくれるはずです。
JBG音楽院が重視するように、楽器とDTM、二つの翼を使いこなすことで、あなたの音楽表現はもっと自由になります。マウスと向き合う時間に少し疲れたら、ぜひあなたの愛する楽器を手に取ってみてください。そこから、思いがけない新しい音楽の旅が始まるかもしれません。
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