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プロのDTM講師が生徒の楽曲を本気で添削フィードバックしてみた【第二弾】

2026.06.02

プロのDTM講師が生徒の楽曲を本気で添削フィードバックしてみた【第二弾】

「おしゃれなシティポップを作りたいけれど、楽器数が少ないとどうしてもペラペラなサウンドになってしまう」
独学でDTMをしていると、このようなミックスやアレンジの壁にぶつかることはありませんか?

プロの楽曲は、少ない音数でもしっかりとした音圧やグルーヴ感を持っていますが、感覚だけでそれを再現するのは至難の業です。
今回は、JBG音楽院のSasha講師が、実際の生徒さんのオリジナル楽曲を題材に、YouTube動画で本気の添削(フィードバック)を行いました。

実際の動画内では、「なぜ音が薄く聞こえるのか」「どうすればプロのようなタイトなノリが出せるのか」といった、具体的なブラッシュアップの視点が余すところなく公開されています。

ペラペラなサウンドの原因は「MIDIの縦のライン」にあった

楽器をたくさん重ねているはずなのに、なぜか音が細く、芯がないように聞こえる。
その最大の原因は、音源の選び方ではなく、MIDIデータのタイミングのズレにあります。

動画内でSasha講師が最初に指摘したのは、ベースやドラムといったリズム隊の「縦のライン」が揃っていないことでした。
複数の楽器が同じタイミングで鳴るべきところで、微妙に発音のタイミングがズレていると、楽曲のエネルギーが分散してしまい、結果として迫力のない薄いサウンドになってしまいます。

DAWの「クオンタイズ機能」を使って、キックやベースのタイミングをグリッドにしっかりと合わせる。
この一見地味な作業こそが、楽曲にプロフェッショナルな安定感をもたらす第一歩なのです。

グルーヴを生み出す「デュレーション」と「ベロシティ」の魔法

タイミングを合わせたら、次に意識すべきは「音の長さ(デュレーション)」と「音の強さ(ベロシティ)」です。

打ち込んだMIDIデータをそのままにしておくと、音が被ってしまったり、不自然に間延びしたりして、タイトなノリが失われます。
特にベースやドラムは、音をどこで切るか(休符をどこに作るか)によって、楽曲のスキップ感やグルーヴが大きく変化します。
不要な余韻をカットし、パキッとしたデュレーションに整えることで、サウンドの輪郭が際立ってきます。

また、ベロシティの調整も非常に重要です。
MIDI入力時のベロシティが弱すぎると、後からミックスで音量を上げても、芯のない「遠くで鳴っているような音」のままになってしまいます。
「打ち込んだらすぐにMIDIエディットをする」というプロの習慣を身につけることが、クオリティアップの鍵となります。

感覚の良さを「理論」で裏付ける!コード楽器のアプローチ

今回の添削では、生徒さんの「感覚的なメロディセンス」が高く評価されていました。
Aメロ、Bメロ、サビへと向かうメロディの音域の広げ方や、モチーフの繰り返しによるキャッチーさは、非常に理にかなった素晴らしい構成でした。

しかし、さらに楽曲を洗練させるためには、コード楽器の役割分担を明確にする必要があります。
たとえば、エレクトリックピアノを単なる白玉(コードの伸ばし)で弾き続けるのではなく、ギターのカッティングに合わせてリフのような動きをつける。
あるいは、別のシンセサイザー音源に差し替えて、セクションごとに音色のコントラストをつける。

こうしたアレンジの引き出しを持つことで、楽曲の世界観は一気に広がり、プロレベルの立体的なサウンドへと進化していくのです。

独学の限界を突破し、「本物の作曲力」を手に入れるには

自分の作った楽曲の「どこが悪いのか」「なぜプロのように聞こえないのか」は、一人で画面と向き合っているだけではなかなか気づくことができません。

DAWの便利な機能を知っていても、それをどう音楽的に活用するかというアナログな感性や理論が備わっていなければ、手癖のワンパターンから抜け出すことは不可能です。
JBG音楽院では、PC上の操作(Digital)だけでなく、音楽理論や楽器の知識(Analog)を統合して学ぶ「DTAM(Desktop and Analog Music)」という理念を提唱しています。

今回のように、自分の楽曲に対して現役プロ講師から直接、多角的なフィードバックをもらう。
この反転学習のサイクルこそが、独学の限界を突破し、最短でプロのクオリティに到達するための最良の環境なのです。

まとめ

生徒の楽曲添削から見えてきた、プロのアレンジ・ブラッシュアップ術を振り返ります。

  • 縦のラインを揃える:クオンタイズでタイミングを合わせ、楽曲のエネルギーを集中させる。
  • MIDIエディットの徹底:デュレーション(音の長さ)を整え、休符でタイトなグルーヴを作る。
  • ベロシティの確保:適切な音の強さで打ち込み、芯のあるミックスしやすい音源にする。
  • プロの客観的視点:感覚で作った良さを、理論と技術(DTAM)でさらに洗練させる。

MIDIの細かい編集は地味な作業ですが、これが「アレンジメントの極意」です。
ぜひ今回の動画を参考に、あなたの楽曲のMIDIデータを見直してみてください。

▼ 今回の解説動画はこちらをチェック!


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