なぜ、プロの「宅録」はスタジオ並みに音が良いのか?機材じゃなくて「設定」で変わる、録音の裏技
「マイクを買って録音してみたけど、音がこもっていてクリアじゃない…」「サビで音が割れてしまう…」「プロの曲みたいな、あの『近い』感じのボーカルにならない」そんな悩みを抱えていませんか?当校のアンケートでも「シンガーソングライター」や「ギター経験者」の方が多く、自宅での録音クオリティに悩む声は少なくありません。しかし、その原因はマイクの値段ではありません。実は、プロとアマチュアの決定的な違いは、高い機材を使っているかどうかよりも、「適切な入力レベルの設定(ゲインステージング)」と「部屋の環境作り」ができているかどうかにあります。この記事では、今日からすぐに実践できる、宅録の音質をスタジオ並みに引き上げるための「設定」と「裏技」を徹底解説します。
「良い音」で録れない最大の原因は「入力レベル」のミス
プロのレコーディングエンジニアが最も神経を使うのは、実は「録音ボタンを押す前」のレベル調整です。多くの初心者は、ここを適当に設定してしまい、後からミックスでどうにもならない状態に陥ってしまいます。
間違いだらけの「音量設定」
「音が小さいと困るから」と、オーディオインターフェースのゲイン(入力音量)を上げすぎていませんか?これが最大の失敗原因です。デジタル録音において、一度でも「0dB(音量の天井)」を超えて割れてしまった音(クリップノイズ)は、後から絶対に修復できません。
プロの鉄則:ピークは「-6dB」を目指せ
録音時の黄金ルールは、「一番大きな声(音)を出した時に、DAWのメーターが『-6dB』〜『-12dB』付近を指すように設定する」ことです。メーターの黄色いゾーンくらいが目安です。
「これだと音が小さくない?」と不安になるかもしれませんが、それで正解です。音量は後からミックスで幾らでも上げられますが、割れた音は戻せません。この「余裕(ヘッドルーム)」を残しておくことが、クリアで艶のある音を録るための絶対条件です。
オーディオインターフェースの基本的な役割については、当音楽院のブログ記事である「あなたのDTMの「音」、実は損してるかも。作曲のクオリティを劇的に上げる「オーディオインターフェース」の秘密」で解説しています。
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機材を買わずに音を良くする「部屋」の裏技
「高いマイクを買ったのに、お風呂場みたいな音がする…」これは、部屋の壁に音が反射してマイクに入り込む「部屋鳴り(ルームリバーブ)」が原因です。スタジオは吸音材でこれを防いでいますが、自宅でも0円で再現できる裏技があります。
裏技1:クローゼットに向かって歌う
洋服がたくさん掛かっているクローゼットを開け放ち、そこに向かって歌ってみてください。大量の衣類が最高の「吸音材」となり、驚くほどデッド(響きのない)で、プロっぽい「近い音」が録音できます。海外のトップアーティストも、自宅録音ではこの手法を使うことがあります。
裏技2:マイクの後ろに「毛布」を置く
マイクは、あなたの声だけでなく、あなたの背後の壁から跳ね返ってきた音も拾ってしまいます。マイクスタンドの後ろに、厚手の毛布や布団を立てかける(あるいは被る)だけで、余計な反射音が消え、ボーカルの存在感がグッと増します。
DAW上の設定:モノラルとステレオの罠
DAWソフト側での設定ミスも、初心者が陥りやすいポイントです。
ボーカルとギターは「モノラル」で録る
「ステレオの方が音が良さそう」と思って、ボーカルやギターをステレオトラックで録音していませんか?これは間違いです。マイク1本、ギター1本で録音する場合、ソースは「モノラル」です。
ステレオトラックに録音してしまうと、片方のチャンネルからしか音が出なかったり、位相(音の波)がおかしくなったりする原因になります。トラックを作成する際は、必ず「Audio(Mono)」を選択しましょう。
「コンピング」で奇跡のテイクを作る
プロの音源は、一度も間違えずに歌い切った「奇跡の一発録り」だと思っていませんか?実は違います。同じフレーズを何度も録音し、それぞれのテイクから一番良い部分だけを切り貼りして繋げる「コンピング」という技術を使っています。
DAWにはこの機能が備わっています。「間違えたら最初からやり直し」と気負わず、何度も録音して、後から「最高の継ぎ接ぎ」を作ることが、クオリティアップの近道です。
録音した素材をどう処理するか、その後の工程については、DAWの基本操作を解説した「DAWを起動したけど、何から始めればいいか分からない?作曲を始めるための「最初の4ステップ」」も参考にしてみてください。
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JBG音楽院で学ぶ、アナログとデジタルの融合
JBG音楽院では、「DTAM(Desktop and Analog Music)」の理念のもと、打ち込みだけでなく、このようなアナログ録音の実践的なスキルも徹底的に指導しています。
当校のアンケートでも「ミックス・マスタリング・音作り」を学びたいという声は非常に多いですが、良いミックスは「良い録音」からしか生まれません。プロの講師が、あなたの録音データを聴き、「入力レベルが高すぎる」「部屋鳴りが気になる」といった具体的なフィードバックを行うことで、あなたの宅録環境とスキルを劇的に改善させます。
また、JBG音楽院のカリキュラムでは、録音や打ち込みの前に、まずは音楽の基礎となる「聴く力(調音)」や「音楽理論」を徹底的に鍛えます。土台がしっかりしているからこそ、録音技術も確実に身につくのです。
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まとめ:設定と工夫で、宅録は「スタジオ」になる
プロのような録音をするために、いきなり数十万円のマイクを買う必要はありません。まずは、「入力レベルを-6dBに抑えること」、そして「部屋の反射音を毛布や服で抑えること」。この2つを実践するだけで、あなたの録り音は見違えるほどクリアになります。
打ち込みのデジタルな音と、あなたが録音した生身の「音」が融合した時、楽曲には強い説得力が生まれます。ぜひ今日から、この「裏技」を使って、あなたの歌や演奏を最高の状態でDAWに刻み込んでください。
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