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MIDI打ち込みの基礎。ピアノロールの操作とベロシティ・クオンタイズの設定

2025.07.21

MIDI打ち込みの基礎。ピアノロールの操作とベロシティ・クオンタイズの設定

「DAWで音は出るようになったけど、メロディをどうやって形にすればいいの?」「ピアノロール画面の使い方が分からない…」「打ち込んだドラムやピアノが、どうしても機械っぽくて感情がない…」そんな風に、DTMの次のステップである「打ち込み(MIDI入力)」で手が止まっていませんか?当校のアンケートでも「脳内のイメージを再現できない」「アイデアがワンパターン」という悩みは多く寄せられますが、その原因の多くは、ピアノロールの操作スキル不足にあります。この記事では、楽曲の設計図ともいえるピアノロール画面を自在に操るための基本操作(入力・削除・長さ調整)と、音の強弱を操る「ベロシティ」、リズムを整える「クオンタイズ」の設定について徹底解説します。マウス一つで、あなたの頭の中の音楽を具現化する技術を身につけましょう。

MIDI打ち込みとは?「楽譜」をデザインする作業

MIDI打ち込みとは、DAW上で「演奏情報(どの音を、いつ、どれくらいの強さで鳴らすか)」を入力していく作業のことです。そのメイン画面が「ピアノロール」です。縦軸が音程(鍵盤)、横軸が時間(小節)になっており、視覚的に音符を置いていくことができます。

前回の記事「DAWを起動したけど、何から始めればいいか分からない?作曲を始めるための「最初の4ステップ」」では、音を出すまでの準備を解説しましたが、今回はその続きです。準備できたキャンバスに、実際に「絵(音楽)」を描いていく具体的な手順を学びましょう。

ピアノロールの基本操作:マウスで「演奏」する3つの技術

ピアノロールの操作は、どのDAWでも共通する3つの基本動作さえ覚えれば、どんな複雑なフレーズも作れるようになります。

1. ノートの入力と削除(描く・消す)

基本中の基本です。「鉛筆ツール」などを使い、グリッド(マス目)上の好きな場所をクリックして「ノート(音符)」を置きます。間違えたら「消しゴムツール」やDeleteキーで削除します。まずは「ドレミ」と階段状に置いて、音が鳴るのを確認しましょう。

2. 音程とタイミングの移動(動かす)

入力したノートは、ドラッグ&ドロップで自由に動かせます。「上下」に動かせば音程が変わり、「左右」に動かせばタイミングが変わります。再生しながらノートを動かし、「ここだ!」と思う気持ちいいメロディラインを探る作業は、パズルを解くような楽しさがあります。

3. デュレーションの調整(伸ばす・縮める)

ノートの端をドラッグして、音の長さを変えます。短く切って「スタッカート」にするのか、長く伸ばして「テヌート」にするのか。この「音の長さ(デュレーション)」のコントロールこそが、メロディに表情を与える最初の鍵です。

「ベロシティ」:脱・機械的な演奏のための生命線

「打ち込みが機械っぽい」と悩む人の多くは、この「ベロシティ」の調整を行っていません。ベロシティとは、音の「強さ(Velocity)」を0〜127の数値で表したものです。

なぜベロシティ調整が必要なのか?

人間がピアノやドラムを叩くとき、全ての音が均一な強さになることはあり得ません。しかし、マウスで打ち込んだだけのノートは、全て「ベロシティ100(均一)」などで入力されてしまいます。これが「ロボットっぽさ」の正体です。

実践:強弱をつけて「グルーヴ」を生む

ピアノロール下部のベロシティレーンを使い、意図的に強弱をつけましょう。

  • ドラム(ハイハット):「強・弱・強・弱」と交互に変えるだけで、一気に人間味が出ます。
  • ピアノ(コード):和音の構成音を全て同じ強さにするのではなく、一番高い音(メロディライン)を強く、親指で弾く音を少し弱くするなど、指の力を想像して調整します。

楽器経験がある方は、ご自身の演奏感覚をこの数値に落とし込むことで、劇的にクオリティが上がります。楽器スキルを活かす方法については、当音楽院のブログ記事である「その楽器スキル、宝の持ち腐れになってない?DTMで「弾ける」ことが、作曲スピードとクオリティを劇的に上げる理由」でも解説しています。

「クオンタイズ」:リズム補正の落とし穴

クオンタイズとは、入力したMIDIデータのタイミングのズレを、自動的にピッタリとグリッド(拍)に合わせる機能です。

100%クオンタイズの危険性

クオンタイズは便利ですが、常に「100%」の強さでかけてしまうと、全ての音が機械的に整列しすぎてしまい、人間味やノリ(グルーヴ)が消えてしまいます。特に、ブラックミュージックやジャズのような「揺らぎ」が重要なジャンルでは注意が必要です。

プロの使い方は「あえてズラす」

リズムがヨレすぎて聴き苦しい箇所にはクオンタイズをかけますが、あえて強度を「80%」程度に留めるなどして、元の演奏のニュアンスを残すのがプロのテクニックです。また、スネアドラムだけをほんの少し後ろにズラして「タメ」を作るといった、意図的なズレを作るためにもピアノロール操作は必須となります。

JBG音楽院で学ぶ、表現力豊かなMIDIプログラミング

JBG音楽院では、単にDAWの機能を教えるだけでなく、「いかにしてマウス入力で人間味のある演奏を再現するか」という、プロの打ち込み技術(MIDIプログラミング)を徹底的に指導します。
「DTAM(Desktop and Analog Music)」の理念に基づき、実際の楽器の奏法やニュアンスを理解した上で、それをピアノロール上で再現するための細かなエディット技術を、課題添削を通じて身につけていきます。「頭の中のイメージを再現できない」という悩みは、この技術を習得することで必ず解消できます。
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まとめ:ピアノロールは、あなたの「指」代わりになる

MIDI打ち込みの基礎となるピアノロールの操作と、ベロシティ・クオンタイズの設定について解説しました。ピアノロールは、楽器が弾けない人にとっては「魔法の指」であり、弾ける人にとっては「演奏を修正・拡張できる最強のツール」です。

最初はマウスでポチポチ置くだけでも構いません。そこから「ベロシティをいじってみよう」「音の長さを変えてみよう」と工夫を重ねることで、あなたの打ち込みは無機質なデータから、感情のこもった「音楽」へと進化していきます。ぜひ今日から、ピアノロールというキャンバスに、あなただけの自由な音楽を描いてみてください。

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