
【MIDI打ち込み基礎】ピアノロール完全攻略!ノート入力・ベロシティ・クオンタイズの基本操作
「DAWソフトを起動して、音は出せるようになったけど、どうやってメロディを打ち込むの?」「ピアノロールっていう画面が出てきたけど、使い方がさっぱり…」「打ち込んだ演奏が、なんだか機械っぽくて感情がない…」そんな風に、DTM作曲の最も基本的な作業である「MIDI打ち込み」で、手が止まっていませんか?ご安心ください。このピアノロール画面こそが、あなたの頭の中にある無限のメロディを形にするための、魔法の設計図なのです。MIDI打ち込みはDTM作曲の基本中の基本です。この記事では、楽曲の設計図ともいえるピアノロール画面を自在に操るための、ノート(音符)の入力・削除・長さ調整、音の強弱を表現するベロシティの細やかな設定、そしてリズムのヨレを補正するクオンタイズ機能の効果的な使い方を、実践的な例を交えて徹底解説します。JBG音楽院のカリキュラムでは、このMIDI打ち込み技術を徹底的に鍛えます。
MIDI打ち込みとは?DTM作曲の根幹を理解する
MIDI打ち込みとは、DAW(楽曲制作用ソフト)上で、演奏情報(どの音を、どのタイミングで、どのくらいの強さで、どのくらいの長さで演奏するか)を「MIDIデータ」として入力していく作業のことです。この作業を行うためのメイン画面が、多くのDAWで採用されている「ピアノロール」です。縦軸が音の高さ(鍵盤)、横軸が時間(小節・拍)になっており、視覚的に音符を配置していくことができます。
マウスでポチポチと音符を置いていくだけで、ピアノが弾けなくても複雑なフレーズやコードを演奏させることができるのが、MIDI打ち込みの最大の魅力です。しかし、ただ音符を並べるだけでは、音楽は生命感を持ちません。プロの楽曲のような表現力豊かな演奏データを作成するためには、これから解説するピアノロールの基本操作と、いくつかの重要なパラメーターを理解することが不可欠です。このMIDI打ち込みは、当音楽院のブログ記事である「DAWって何ができる?主要機能と作曲を始めるためのDAW基本操作ステップ」で紹介した主要機能の中でも、特に作曲家の創造性が問われる部分です。

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ピアノロールの使い方:基本操作をマスターする
まずは、ピアノロール画面の基本的な操作方法を覚えましょう。これができるようになるだけで、頭の中のメロディを形にするスピードが格段に上がります。
1. ノートの入力と削除
ピアノロール画面で最も基本的な操作です。多くのDAWでは、「鉛筆ツール」を選択した状態で、グリッド(時間軸のマス目)上の好きな場所をクリックすると、その音程とタイミングに「ノート」と呼ばれる長方形のブロックが配置されます。これが音符の代わりです。間違えて入力した場合は、「消しゴムツール」でクリックするか、ノートを選択してDeleteキーを押すことで削除できます。
2. ノートの移動(音程とタイミングの変更)
入力したノートは、マウスでドラッグ&ドロップすることで、自由に位置を動かすことができます。「矢印ツール」などでノートを選択し、上下に動かせば音程が、左右に動かせばタイミングが変化します。「この音、もう半音高い方がいいな」「このメロディ、もう少し後ろから始めた方が格好いいかも」といった試行錯誤を、直感的に行うことができます。
3. ノートの長さの調整(デュレーション)
ノートの右端をドラッグすることで、その音の長さ(デュレーション)を自由に変えることができます。スタッカートのように短く切るのか、テヌートのように音を十分に伸ばすのか。この音の長さのコントロールが、メロディの表情(アーティキュレーション)を生み出します。
DTMのベロシティ調整:打ち込みに「魂」を吹き込む
ベロシティは、MIDI打ち込みにおいて、楽曲に人間味あふれる表現力を与えるための最も重要なパラメーターです。
ベロシティとは?単なる音量ではない「表現力」
ベロシティとは、MIDIノート一つひとつの「音の強さ」を、一般的に0から127の数値で記録したものです。これは、ミキサーで操作するトラック全体の音量(ボリューム)とは全く異なります。多くの高品質なソフトウェア音源は、ベロシティの値に応じて、単に音量が変化するだけでなく、音色そのものが変化するように設計されています。例えば、ピアノ音源なら、ベロシティが低いと優しく柔らかい音、高いと硬く華やかな音が鳴ります。このベロシティを細かく調整することで、演奏に感情的な抑揚やダイナミクスを与えることができるのです。
ピアノロールでのベロシティ編集方法
多くのDAWのピアノロール画面では、ノートが表示されるメインのグリッドの下部に、各ノートのベロシティを棒グラフのような形で表示・編集するエリアがあります。この棒を上下にドラッグすることで、一音一音のベロシティを細かく調整することが可能です。この地道な作業が、あなたの打ち込みをプロのレベルに引き上げます。
ベロシティ調整の実践的なコツ
- メロディライン:フレーズの中で一番盛り上げたい音や、高い音のベロシティを少し上げ、フレーズの終わりに向かって少しずつ下げていくと、自然な「歌心」が生まれます。
- コード(和音):全ての構成音を同じベロシティにするのではなく、少しだけずらすと、人間が演奏したような自然な響きになります。特に、メロディを奏でる一番高い音を少しだけ強くすると効果的です。
- ドラム:8ビートのハイハットなら、表拍を強く、裏拍を弱くするだけで、機械的なリズムが躍動感あふれるグルーヴに変わります。
クオンタイズとは?リズムを整える便利な機能と注意点
クオンタイズは、DTM初心者の強い味方となる、リズム補正機能です。その正しい使い方を学びましょう。
クオンタイズの基本的な仕組み
クオンタイズとは、MIDIキーボードなどでリアルタイム入力した際に生じた、演奏の微妙なリズムのズレを、DAWが自動的に最も近い拍の位置(グリッド)に修正してくれる機能です。「8分音符」「16分音符」といった基準となる音符を選択して適用することで、機械のように正確なリズムの演奏データを作成することができます。
クオンタイズの適用方法とパラメーター
多くのDAWでは、修正したいMIDIノートを選択し、クオンタイズの設定画面から基準となる音符(クオンタイズ値)を選んで「適用」ボタンを押すだけで、簡単にリズムを補正できます。しかし、100%正確なリズムは、時に人間味のない機械的な演奏に聴こえてしまいます。そこで重要になるのが、「クオンタイズ強度(適用率)」といったパラメーターです。これを80%程度に設定すれば、大きなズレは修正しつつ、人間らしい微妙な揺らぎは残す、といった高度な調整が可能になります。
JBG音楽院で学ぶ、表現力豊かなMIDI打ち込み技術
JBG音楽院では、このようなMIDI打ち込みの基礎技術を、作曲の根幹をなす最重要スキルとして位置づけ、徹底的に指導します。私たちのカリキュラムでは、単にピアノロールの操作方法を覚えるだけでなく、ベロシティやクオンタイズといった機能を、いかに音楽的な表現に結びつけるかという、実践的な視点を重視しています。
課題制作と、プロの講師からの丁寧なフィードバックを繰り返す「反転学習サイクル」を通じて、あなたの打ち込みは、単なる音符の羅列から、感情を伝える「演奏」へと進化していきます。
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まとめ:ピアノロールを制する者は、DTM作曲を制す
DTM作曲の基本となる、ピアノロール画面でのMIDI打ち込みのやり方について解説してきました。ノートの入力・編集、音の強弱を司るベロシティの調整、そしてリズムを補正するクオンタイズ機能。これらの基本的な操作と概念をしっかりと理解し、使いこなすことが、あなたの作曲スキルを飛躍させるための土台となります。
JBG音楽院のカリキュラムでは、このMIDI打ち込み技術を徹底的に鍛え、あなたの頭の中にあるアイデアを、自由自在に、そして表現力豊かに形にする力を養います。まずは難しく考えず、この記事を参考に、あなたの好きな曲のメロディをピアノロール画面に一音ずつ打ち込んでみてください。その地道な一歩が、あなたを「作曲家」へと変える、大きな一歩になるはずです。
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