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【モニター環境構築】正しい音でMIXするために!モニタースピーカーとヘッドホンの選び方・設置法

2025.07.18

【モニター環境構築】正しい音でMIXするために!モニタースピーカーとヘッドホンの選び方・設置法

「自分のヘッドホンで聴くと完璧なのに、スマホのスピーカーで再生したらベースが聴こえない…」「車で聴いたら、ボーカルがやけに小さい…」そんな風に、作った曲が聴く環境によって全く違って聴こえてしまい、ミックス作業が迷宮入りしていませんか?その原因は、あなたが音を聴いている「モニター環境」が、必ずしも正確ではないからかもしれません。正確な音でモニタリングできる環境は、プロクオリティの楽曲制作に不可欠です。リスニング用のイヤホンやスピーカーは「音楽を心地よく聴かせる」ための味付けがされていますが、作曲家・アレンジャーに必要なのは「ありのままの素の音」を判断できる正確な物差しです。この記事では、モニタースピーカーのサイズや特性、モニターヘッドホンの開放型・密閉型といった種類と選び方のポイントを解説。さらに、部屋の音響特性を考慮したスピーカーの正しい設置方法や、ヘッドホンとスピーカーの使い分けなど、正確な判断ができるモニター環境構築術を伝授します。JBG音楽院では、聴く耳を養うための環境づくりも重視します。

なぜ「正しい音」でモニターする環境が重要なのか?

DTMにおける「モニター環境」とは、制作中の楽曲の音を確認(モニター)するためのスピーカーやヘッドホン、そしてそれらが置かれている部屋の環境全体を指します。この環境が、あなたの楽曲のクオリティを最終的に決定づけると言っても過言ではありません。

なぜなら、もしあなたが低音が強調されたヘッドホンで作業していたら、無意識のうちにミックスの段階でベースの音量を下げすぎてしまうでしょう。その結果、他の一般的なスピーカーで再生した時に、ベースがスカスカな頼りないサウンドになってしまうのです。このように、制作時の「判断基準」となる音が偏っていると、意図しないバランスのミックスになり、どんな環境で再生しても安定して良く聴こえる「伝わる音楽」から遠ざかってしまいます。正しい音でモニターできる環境を構築することは、良いミックスを行うための絶対的な前提条件なのです。モニタースピーカーやヘッドホンは、当音楽院のブログ記事である「DTM初心者必見!最初に揃えるべき機材リストと後悔しない選び方のコツ」でも紹介している、DTMを始める上で最初に揃えるべき重要な機材の一つです。

モニタースピーカーの選び方:部屋のサイズと予算で決める

自宅でのミックス環境の中心となるのがモニタースピーカーです。数ある製品の中から、自分に合ったものを選ぶためのポイントを見ていきましょう。

1. サイズ(ウーファーのインチ数):部屋の大きさに合わせる

モニタースピーカーのサイズは、低音域を再生するウーファーの口径(インチ数)で表されることが一般的です。大きい方が低音が出て良さそうに思えますが、一概にそうとは言えません。部屋の広さに対して大きすぎるスピーカーを選ぶと、低音が飽和してしまい、かえって正確なモニタリングができなくなります。一般的な日本の住環境(6畳~8畳程度)であれば、5インチモデルが最もバランスが良く、おすすめです。より広い部屋であれば6~7インチ、小さな部屋やデスク上での使用なら3~4インチも選択肢に入ります。

2. 周波数特性:フラットな特性の重要性

モニタースピーカーに最も求められる性能は、特定の音域が強調されたり、逆に聞こえにくかったりすることのない、「フラットな周波数特性」です。つまり、低音から高音まで、全ての音域を色付けなく、ありのままに再生してくれる能力です。製品のスペック表に記載されている周波数特性のグラフが、できるだけ平坦なものを選ぶのが理想的です。

3. その他のチェックポイント:入力端子、音質調整機能

自分の持っているオーディオインターフェースの出力端子(XLR、TRSフォーンなど)に対応した入力端子を備えているかを確認しましょう。また、部屋の音響特性に合わせて低音域や高音域を微調整できる「ルームコントロール機能」などが付いているモデルも、自宅でのミックス環境を整える上で非常に便利です。

モニターヘッドホンの選び方:「密閉型」と「開放型」の違い

夜間の作業や、より細かい音のチェックにはモニターヘッドホンが欠かせません。モニターヘッドホンには、大きく分けて「密閉型」と「開放型」の2種類があり、それぞれに得意な用途があります。

密閉型ヘッドホン:録音時の音漏れ防止に

イヤーカップ(耳を覆う部分)が完全に閉じているタイプのヘッドホンです。外部の音を遮断し、ヘッドホンからの音漏れが少ないのが最大の特徴です。そのため、マイクでボーカルや楽器を録音する際に、ヘッドホンからのオケの音がマイクに入り込んでしまう「音漏れ」を防ぐのに最適です。レコーディング時のモニター用として、まず一台は持っておきたいタイプです。

開放型ヘッドホン:自然な音場でミックス作業に

イヤーカップの背面にメッシュなどの開口部があり、音が外部に抜ける構造のヘッドホンです。音漏れはしますが、その分、音がこもらず、自然で広がりのあるサウンドが特徴です。スピーカーで聴いているのに近い感覚でモニタリングできるため、長時間のミキシング作業に向いています。疲れにくく、正確な音の定位や奥行きを判断しやすいです。

DTM初心者におすすめなのはどっち?

予算の都合でどちらか一つを選ぶなら、まずは**密閉型ヘッドホン**をおすすめします。録音時の音漏れ防止という、密閉型でしか果たせない明確な役割があるためです。ミキシング作業も、まずは密閉型で行い、慣れてきたら開放型を買い足すというステップが良いでしょう。

自宅でのミックス環境を改善する!スピーカーの正しい設置法

どんなに優れたモニタースピーカーも、設置方法が間違っているとその性能を十分に発揮できません。自宅でのミックス環境を向上させるための、基本的な設置のポイントをご紹介します。

1. 正三角形の配置(リスニングポジション)

最も重要なのが、左右のスピーカーと、自分の頭(耳)を結んだ線が「正三角形」になるように配置することです。スピーカーと自分の距離と、左右のスピーカー間の距離が同じになるように設置します。これにより、正確なステレオイメージ(音の広がりや定位)を把握することができます。

2. 耳の高さにツイーターを合わせる

スピーカーの高音域を再生する「ツイーター」と呼ばれる部分が、自分の耳の高さとちょうど同じになるように設置します。高さが合わない場合は、スピーカースタンドやインシュレーター(制振材)などを使って調整しましょう。これにより、高音域の聴こえ方が正確になります。

3. 壁との距離と吸音材の活用

スピーカーの背後や側面の壁が近いと、音が反射してしまい、特定の周波数が不自然に強調されたり、定位がぼやけたりする原因になります。できるだけ壁から離して設置するのが理想ですが、難しい場合は、スピーカーの背後や側面の壁に吸音材を貼るだけでも、音響特性は大きく改善します。

JBG音楽院で養う、プロの「聴く耳」

正確なモニター環境を整えることは非常に重要ですが、それと同じくらい大切なのが、その音を正しく判断するための「聴く耳」を養うことです。JBG音楽院では、機材に関する知識だけでなく、プロとして通用する聴音能力のトレーニングも徹底的に行います。

様々なリファレンス音源を聴き比べたり、自分のミックスをプロの作品と比較分析したり、そして講師から直接的なフィードバックを受けたりする中で、音の良し悪しを客観的に判断する基準が養われていきます。良い機材と良い耳、その両輪があってこそ、プロクオリティの音楽制作が可能になるのです。
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まとめ:正しいモニター環境で、あなたの作品を次のレベルへ

正しい音でミックスするために不可欠な、モニタースピーカーとヘッドホンの選び方、そして設置法について解説してきました。モニタースピーカーのサイズや特性、モニターヘッドホンの開放型・密閉型といった種類と選び方のポイントを理解し、部屋の音響特性を考慮して正しく設置することが、あなたの作品のクオリティを格段に向上させるための土台となります。

JBG音楽院では、聴く耳を養うための環境づくりも重視しています。まずは、自分の制作環境を見直し、この記事で紹介したスピーカーの正三角形配置を試してみることから始めてみてはいかがでしょうか。音が正確に聴こえるようになると、これまで気づかなかった自分のミックスの課題が見えてきて、音楽制作がもっと楽しく、奥深いものになるはずです。

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