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【プロが徹底分析】King Gnu「白日」のヒットの秘密をコード/メロディー/トラックから解き明かす!【JBG音楽院 楽曲分析】

2025.08.31

こんにちは。JBG音楽院です。

King Gnuの代表曲として知られる「白日」。ドラマの主題歌としてリリースされて以来、今なお多くの人の心を掴んでいるこの曲には、どのような音楽的な工夫が隠されているのでしょうか。美しいメロディー、独特の世界観を持つサウンド、そして胸に迫るようなボーカル。その魅力の背景にあるものを、プロの視点から分析してみたいと思います。

この記事では、楽曲を構成する要素を一つひとつ丁寧に紐解いていきます。この記事を読み終える頃には、きっと「白日」が、そして音楽そのものが、今までとは少し違って聴こえてくるかもしれません。


楽曲を支配する「空気感」の背景にあるもの

「白日」を聴いて多くの人がまず感じるのは、その独特の「空気感」ではないでしょうか。切なく、美しく、どこか危うい。その雰囲気は、実は緻密に計算された音楽的な要素によって作られています。まずは、楽曲全体の印象を決定づけている「キー設定」から見ていきましょう。

心を掴む「D♭メジャー」というキー選択

この曲のキーは「D♭(ディーフラット)メジャー」に設定されています。ピアノの鍵盤を思い浮かべていただくとわかりやすいのですが、ドレミファソラシドが白い鍵盤だけで弾ける「C(シー)メジャー」に比べて、「D♭メジャー」は黒い鍵盤(黒鍵)を多く使います。

音楽のキーにはそれぞれ「響きの個性」のようなものがあり、作曲家は表現したい雰囲気に合わせてキーを選びます。例えば、

  • Cメジャー(白鍵中心):ストレートで、シンプル、直接的な響き。
  • Dメジャー(シャープ系):明るく、エネルギッシュな響き。ロックバンドなどがよく使います。
  • D♭メジャー(フラット系):柔らかく、深みがあり、少し切ない響き。

もし「白日」がCメジャーで演奏されたら、もっとシンプルな曲に聞こえるかもしれません。Dメジャーなら、より明るい印象になるでしょう。この曲が持つ、何とも言えない切なさや深みのあるサウンドは、この「D♭メジャー」というキーが持つ独特の響きが大きく影響しています。キーの選択がいかに楽曲全体の雰囲気を方向づけるか、その重要性がよくわかる例です。


セクション別徹底分析:コードとメロディーの仕掛け

ここからは、曲の各セクションを追いながら、コード進行やメロディーに隠された具体的な工夫を見ていきましょう。王道のテクニックから、少し意外なアイデアまで、様々なこだわりが詰まっています。

Aメロ:静寂の中に光る、巧みなコードワーク

この曲はイントロがなく、静かなピアノのアルペジオ(分散和音)と歌から始まります。このAメロのコード進行は、実は同じパターンを4回繰り返すという、比較的シンプルな構造です。

しかし、その中にハッとさせられる瞬間があります。それは、音楽理論の定石で考えると「Cm7(♭5)」というコードを使う場面で、あえて「Cm7」を使っている点です。この少しだけ響きの違う音を選ぶことで、暗い雰囲気の中にどこか希望を感じさせるような、印象的な響きを生み出しています。

音楽の仕組み(音楽理論)を知っていると、こうした作曲者の意図を読み解くことができて、音楽鑑賞がより深まります。JBG音楽院 池尻大橋校では、そうした理論も、知識として覚えるだけでなく、実際の曲作りや演奏に活かせる形で丁寧にレクチャーしています。具体的にどんなことが学べるのか、興味のある方はカリキュラムを覗いてみてください。

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また、Aメロでは楽器の音数が非常に少なく、「間(ま)」が効果的に使われています。特に、歌のメロディーだけがふっと浮き立つ瞬間は、聴く人の耳を自然と引きつけます。音楽は音を鳴らすことだけでなく、「鳴らさない時間」も表現において重要な役割を担うということがわかります。

Bメロ:印象的なメロディーとリズムの工夫

静かなAメロから一転、Bメロではリズムが倍になり、軽快なシャッフルビートに乗ってキャッチーなメロディーが展開されます。この曲を口ずさむとき、多くの方がこのBメロのフレーズを思い浮かべるのではないでしょうか。それくらい耳に残るセクションです。

ここでのポイントは、「クリシェ」という、ベース音などが半音ずつ滑らかに動いていくコード進行を多用している点です。これが流れるような心地よさと、サビに向かっていく高揚感につながっています。

面白いのは、サビに行くと思いきや、一度Aメロに近いコード進行に「逆戻り」するという構成です。聴き手の予測を少しだけ裏切る、巧みな展開と言えるでしょう。

さらに、2番のBメロでは、バックの演奏はシャッフルのリズムを刻んでいるのに対し、ボーカルだけがストレートな8分音符のリズム(イーブン)で歌っているという、非常に繊細なテクニックが使われています。注意して聴かないと気づきにくい部分ですが、この微妙なリズムの対比が、1番とは異なる独特のグルーヴを生み出しているのです。

サビ:常識を覆すメロディーとユニゾンの使い方

一般的に、曲の中で一番盛り上がるサビは、それまでのセクションよりも音域が高くなることが多いです。しかし「白日」は逆で、Bメロよりもサビの方がメロディーの音域が低いという特徴があります。

では、なぜあれほど力強く、エモーショナルに聴こえるのでしょうか。その秘密の一つは「ユニゾン」の厚みです。メインボーカルのメロディーに対して、1オクターブ下と、さらにその1オクターブ下の声、合計3つの異なる高さの声が全く同じメロディーを歌っています。これにより、音域は低くても、圧倒的な厚みと力強さが生まれているのです。

また、サビのメロディーは各コードのルート音(根っこの音)を効果的に使って作られています。これにより、メロディーに安定感とメッセージ性の強さが加わり、聴く人の心にまっすぐ届くような印象を与えています。


サウンドの秘密を探る:トラック分解で見えたこだわり

楽曲の魅力は、コードやメロディーだけでは決まりません。それぞれの楽器がどんな音で、どんな役割を果たしているのかも非常に重要です。ここでは、楽曲のトラックを個別に聴いていくことで見えてきた、サウンドメイクのこだわりについて解説します。

ピアノとドラム:楽曲の土台を支える音作り

Aメロの印象的なピアノは、コンプレッサーというエフェクターで音の粒立ちを整え、イコライザーで高音域の響きを調整することで、あの温かくもどこか懐かしい、独特の質感を作り出しているようです。ドラムは、ループ素材や打ち込みと、生演奏のドラムを巧みに組み合わせることで、機械的な正確さと人間的な揺らぎが同居した、現代的なビートを生み出しています。

ベース:生音とシンセの使い分けによる表現

この曲のベースは、ほとんどが生楽器のエレクトリック・ベースで演奏されていますが、2番のAメロやDメロ(ブリッジ)では、シンセサイザー・ベースに切り替わります。生ベースがメロディアスに動き回ってグルーヴを作るのに対し、シンセベースは低い音域でどっしりと曲を支え、音圧を加えています。これにより、聴き手の意識が自然と歌や歌詞に集中するよう、サウンドがデザインされているのかもしれません。

ギター:感情を揺さぶるサウンドメイクの裏側

「白日」はギターも非常に印象的です。特に、間奏のギターソロは一度聴いたら忘れられないインパクトがあります。あの攻撃的とも言えるサウンドは、複数のエフェクターを組み合わせて作られています。

  • ファズ:音を激しく歪ませるエフェクター。
  • オクターバー:弾いた音の1オクターブ上の音を同時に加えるエフェクター。
  • ワウペダル:ペダル操作で音色を周期的に変化させるエフェクター。

これらのエフェクターを組み合わせることで、あの独特なギターサウンドが生み出されています。こうした音作りは、DAW(作曲ソフト)に内蔵されている機能でもある程度再現できるので、DTMに興味がある方は試してみるのも面白いでしょう。


このように、一つの楽曲には音楽理論からサウンドメイクまで、本当に多くの知識と技術が詰まっています。JBG音楽院では、プロとして通用する楽曲制作スキルを、一人ひとりの目標に合わせて体系的に学ぶことができます。現役で活躍するプロの講師陣が、あなたの「音楽で表現したい」という想いをどうサポートするのか、ぜひ一度チェックしてみてください。

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まとめ:King Gnu「白日」から学ぶ、音楽の深さと面白さ

今回は、King Gnuの「白日」を音楽的な視点から分析してみました。こうして細かく見ていくと、この曲がいかに多くのアイデアと、細部にわたるこだわりによって成り立っているかがわかります。

キーが持つ響きの選択、聴き手の心を動かすコード進行の工夫、セオリーをあえて外したメロディー構成、そして各楽器の巧みなサウンドメイク。これらすべてが緻密に絡み合うことで、あの感動的な楽曲が生まれているのです。

普段何気なく聴いている好きな曲も、少し視点を変えて「なぜこの響きは心地良いのだろう?」「ここはどういう仕組みになっているのだろう?」と考えてみると、思いがけない発見があるかもしれません。それが、音楽を「聴く」楽しさだけでなく、「分析する」面白さにも繋がっていきます。

この記事が、あなたが音楽の持つ構造や奥深さに、さらに興味を持つきっかけになれば幸いです。

また、今回の記事で解説した内容は、JBG音楽院の公式YouTubeチャンネルの動画で、さらに詳しく学ぶことができます。動画では、実際にピアノの音を聴きながら、図解や譜面を用いて、より体感的に理解することができます。ぜひチェックしてみてください。


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