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プロはココを聴いている!リファレンス音源を使ったミックス比較分析の具体的な手順と7つの着眼点

2025.12.22

プロはココを聴いている!リファレンス音源を使ったミックス比較分析の具体的な手順と7つの着眼点

「自分の曲をミックスしてみたけど、市販の曲と並べると音が小さく聴こえる」「プロの曲のような、あの『まとまり感』や『奥行き』が出せない」

ミックスダウン(ミキシング)の悩みは尽きませんが、その原因の多くは「自分の耳が慣れてしまい、客観的な判断ができなくなっていること」にあります。

そこでプロのエンジニアが必ず行っているのが、「リファレンス音源(参考曲)」との比較分析です。目標とするプロの楽曲を並べて聴き比べることで、自分のミックスに何が足りないのか、あるいは何が過剰なのかを冷静に判断するのです。

この記事では、リファレンス音源を使ったミックス比較の「具体的な手順」と、プロがチェックしている「7つの着眼点」を解説します。感覚頼りのミックスから卒業し、確かな基準を持ってサウンドを磨き上げましょう。

リファレンス音源とは?なぜ必要なのか

リファレンス音源とは、ミックスの際に「目標(ゴール)」として設定する、既存のプロクオリティの楽曲のことです。

人間の耳は非常に順応性が高く、バランスの悪い音を長時間聴いていると、それが「普通」だと脳が補正してしまいます。リファレンス音源は、このズレた耳をリセットし、「世の中の標準的なバランス」に引き戻してくれる羅針盤のような役割を果たします。

失敗しないための「比較分析」3つの手順

ただ漫然と交互に聴くだけでは意味がありません。DAW上で正しく比較するための準備手順を解説します。

1. 適切なリファレンス曲を選ぶ

自分が作っている曲と「ジャンル」「テンポ」「楽器構成」が近い曲を選びます。最高に好きな曲であっても、ジャンルが全く違う(例:ピアノバラードを作っているのに、バリバリのEDMを参考にする)と、ミックスの方向性が迷子になるので注意しましょう。

2. DAWの新規トラックに読み込む

スマホや別のプレーヤーで聴くのではなく、必ず制作中のDAWプロジェクト内にオーディオファイルとして読み込みます。これにより、瞬時にソロボタンなどで切り替えて比較(A/Bテスト)が可能になります。

3. 【最重要】音量を揃える(レベルマッチング)

ここが最大のポイントです。市販のCD音源はマスタリング済みで音圧が高いため、自分のミックス途中の音源よりも大きく聴こえます。人間の耳は「大きい音=良い音」と錯覚するため、そのまま比較すると正しい判断ができません。

リファレンス音源のフェーダーを下げ、「自分の曲と聴感上の音量が同じになるように」調整してから比較をスタートしてください。

プロの視点を盗む!比較すべき「7つの着眼点」

音量が揃ったら、以下の7つのポイントに注目して交互に聴き比べます。「なんとなく違う」ではなく、「ここがこう違う」と言語化することが大切です。

1. 帯域ごとの量感(周波数バランス)

「低域(Low)」「中域(Mid)」「高域(High)」のバランスを見ます。
自分の曲はリファレンスに比べて、キックの低音が膨らみすぎていないか?ハイハットのシャリシャリ感が足りているか?アナライザー(周波数分布を表示するプラグイン)も併用して視覚的に確認するのも有効です。

2. 各パートの音量バランス

特に重要なのが「ボーカル」「キック」「スネア」「ベース」の4点です。
プロの曲では、ボーカルに対してスネアはどのくらいの大きさで鳴っているか?キックはベースより前に出ているか、後ろで支えているか?この「縦の関係」を分析します。

3. 定位と広がり(ステレオイメージ)

音が左右(L/R)のどこから鳴っているかを確認します。
「ギターは完全に左右に振り切っている(100% Pan)のか、少し内側なのか?」「シンセサイザーの広がり具合はどの程度か?」を確認し、自分のミックスの配置を修正します。

4. 奥行きと空間(リバーブ・ディレイ)

音の「遠近感」を見ます。
ボーカルはドライ(手前)なのか、深いリバーブがかかっている(奥)のか?スネアの残響はどのくらい長く伸びているか?空間系エフェクトの「質感」と「量」を聴き分けます。

5. ダイナミクス(音の抑揚)

サビで一気に盛り上がるのか、それとも全体的に平坦に潰されているのか。
コンプレッサーのかかり具合や、セクションごとのオートメーション(音量変化)の参考にします。

6. センターの情報の整理具合

モノラル(センター)で鳴っている音の情報量を確認します。
プロのミックスは、センターに重要な音(ボーカル、キック、ベース、スネア)が集まっていても、それぞれの音が濁らずに分離して聴こえるはずです。EQ処理のヒントになります。

7. 楽曲全体の「明るさ/暗さ」

最後に全体的なトーンを確認します。
自分の曲は全体的にこもって(暗く)聴こえるか、あるいはギラギラしすぎて(明るく)耳が痛くないか。マスタートラックでのEQ調整の指針となります。

JBG音楽院が教える「客観性」の重要性

ミックスダウンは、一人で作業しているとどうしても「独りよがり」になりがちです。

JBG音楽院では、プロの講師があなたの楽曲を客観的に試聴し、「リファレンスと比べて、ここの帯域が少し出過ぎているね」「もっとコンプでアタックを強調してみよう」といった具体的なフィードバックを行います。
正しい耳と基準を持つ講師からのアドバイスは、あなたの耳を「エンジニアの耳」へと成長させる最短の近道です。

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まとめ:真似ることで、個性が見えてくる

今回は、リファレンス音源を使ったミックス比較分析の手法について解説しました。

  • 必ず音量を揃えて比較する。
  • 周波数、定位、奥行きなど、要素を分解して聴く。
  • 違いを言語化し、自分のミックスに反映させる。

「プロの真似をしたら個性がなくなるのでは?」と心配する必要はありません。リファレンスに近づけようと努力しても、どうしても滲み出てしまう「あなたらしさ」こそが、本当の個性です。

まずは徹底的にプロのサウンドを分析し、その基準を自分の中にインストールすることから始めてみてください。あなたの楽曲のクオリティは、必ず次のステージへと進みます。

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プロの「比較・分析力」を身につけて、サウンドを激変させよう。

「あと一歩」のクオリティアップに必要なのは、正しい比較の方法です。
JBG音楽院が、あなたの耳をプロエンジニアのレベルへと引き上げます。


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