耳コピが苦手な人のための克服ガイド:つまずきポイント別・段階的トレーニング法
「耳コピに挑戦したけれど、音が聴き取れなくてすぐに挫折してしまった」「ベースの音がどこで鳴っているのか全く分からない」
DTMを始めたばかりの方にとって、耳コピは最初にぶつかる大きな壁の一つです。しかし、「自分には音感がないから」と諦めてしまうのは早計です。
実は、耳コピができない原因の多くは「耳が悪い」からではなく、「聴き方を知らない」か、「いきなり難易度の高い曲に挑んでいる」かのどちらかです。
この記事では、耳コピが苦手な人が陥りやすい「つまずきポイント」を特定し、それを一つひとつクリアしていくための段階的なトレーニング方法を解説します。正しい手順を踏めば、誰でも必ず「聴ける耳」を育てることができます。
つまずきポイント1:音の「高さ」が分からない
「メロディを聴いても、鍵盤のどこの音か探せない」という悩みです。これは、音程(ピッチ)に対する「ものさし」がまだ自分の中にできていないことが原因です。
克服法:まずは「ドレミ」を捨てる
いきなり正確な「ドレミ」を当てようとせず、「音が上がったか、下がったか」だけを聴き取る練習から始めましょう。
2つの音を聴いて、「2つ目の音の方が高い」「低い」「同じ」という3択クイズを自分に出します。これに慣れてきたら、次に「どのくらい離れているか(たくさん上がった、少し下がった)」という距離感(インターバル)を意識するようにします。
つまずきポイント2:音の「重なり」が聴こえない
「ボーカルは聴こえるけど、後ろで鳴っている楽器が全部混ざって聴こえる」という状態です。人間の脳は、目立つ音(主旋律や高音)に意識が向くようにできているため、これは自然なことです。
克服法:DAWの「EQ」で強制的に聴く
聴きたいパート以外の音を、物理的に消してしまいましょう。DAWに読み込んだ原曲にEQ(イコライザー)を挿入し、極端な設定にします。
- ベースが聴きたい時:高音域(High)をバッサリとカットし、低音域(Low)だけを残します。モコモコした音の中から、ベースラインが浮き上がって聴こえます。
- コードが聴きたい時:逆に低音域をカットし、ボーカルの帯域(中音域)も少し下げてみます。すると、ギターやピアノの伴奏が聴きやすくなります。
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つまずきポイント3:リズムが取れない
「音程は合っているはずなのに、打ち込んでみると原曲とズレる」というケースです。これは、音符の「長さ(デュレーション)」や「休符」の認識が曖昧な場合に起こります。
克服法:波形を見て「視覚」で答え合わせ
現代のDTM環境ならではの強力な武器を使いましょう。それは「波形を見る」ことです。
ドラムやベースなど、アタック(出だし)がはっきりしている音は、波形のピーク(山)を見ればタイミングが一目瞭然です。自分の耳で聴いたタイミングと、実際の波形の位置を見比べることで、「自分は少し早くリズムを感じる癖があるな」といったズレを修正できます。
挫折しないための「段階的トレーニング」ロードマップ
いきなりフルコーラス(1曲丸ごと)をコピーしようとするのは、マラソン初心者がいきなり42.195km走るようなものです。まずは小さなゴールを設定しましょう。
レベル1:ベースラインの「ルート音」だけを拾う
和音(コード)の構成音を全部聴き取る必要はありません。まずは一番低い音(ベース音)だけを単音で追いかけます。これができれば、コード進行の8割は分かったも同然です。
レベル2:ドラムの「キックとスネア」だけを拾う
ハイハットや金物系は無視して、「ドン(キック)」と「タン(スネア)」の位置だけを特定します。これだけでリズムの骨格は作れます。
レベル3:好きな「4小節」だけを完コピする
1曲通してやる必要はありません。サビの頭など、自分が一番カッコいいと思う4小節だけを選び、そこだけは徹底的に全パートをコピーしてみます。範囲を限定することで集中力が続き、達成感も得やすくなります。
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それでも分からない時は?
どうしても聴き取れない音があった時は、潔く「答えを見る」のも一つの手です。バンドスコア(楽譜)や、ネット上のコード譜サイト、あるいはMIDIデータなどを参照しても構いません。
重要なのは、「分からなかった音が、正解を知った後にどう聴こえるか」を確認することです。「ああ、ここはこんなに低い音だったのか!」と納得した瞬間、脳内の回路が繋がり、次からはその音が聴き取れるようになります。
JBG音楽院のカリキュラムでは、こうした「答え合わせ」のプロセスを重視しています。課題曲を耳コピし、プロの講師からフィードバックを受けることで、自分一人では気づけなかった聴き取りの癖や間違いを効率的に修正していくことができます。
まとめ:耳コピは「慣れ」と「戦略」
今回は、耳コピが苦手な人のための克服ガイドを紹介しました。
- いきなり完璧を目指さず、要素を分解する。
- EQや波形表示など、文明の利器をフル活用する。
- 短い区間に絞って、小さな成功体験を積み重ねる。
耳コピは特殊能力ではなく、正しい練習を積めば誰でも習得できる技術です。今日から、通勤中に聴く音楽の「ベース音だけを追いかける」ゲームを始めてみませんか?その小さな習慣が、あなたの「聴く力」を着実に育てていきます。
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