せっかくのメロディ、1回鳴らして終わりにしていませんか?「繰り返し」と「変化」で曲は劇的に変わる
「ふと思いついたこのフレーズ、すごくいい!」と意気込んでDAWに向かったものの、8小節のループを作ったところで手が止まってしまう。「Aメロはできたけど、次にどう展開すればいいか分からず、結局つぎはぎのような曲になってしまう」
作曲初心者の多くが、こうした「展開の壁」にぶつかります。そして、新しいセクションを作るたびに、全く違う新しいメロディをひねり出そうとして、結果的に統一感のないバラバラな曲を作ってしまいがちです。
実は、名曲と呼ばれる作品ほど、たくさんのメロディを使っていません。たった一つの短いフレーズ(モチーフ)を、「執拗に繰り返し」そして「巧みに変化させる」ことで、数分間のドラマを作り上げているのです。
この記事では、あなたの手元にある「ワンフレーズ」を素材にして、聴き手を飽きさせずに1曲を完成させるための、プロの展開テクニックを解説します。メロディは「使い捨て」にするものではなく、「育てる」ものです。
メロディを「主人公」として捉える
曲作りを映画やドラマに例えてみましょう。
もし、シーンが変わるたびに全く知らない新しい登場人物ばかりが出てきたら、視聴者は誰に感情移入していいか分からず、混乱してしまいますよね。
音楽も同じです。Aメロ、Bメロ、サビと、次々に全く関係のないメロディが出てくると、聴き手は「何が言いたい曲なのか」を理解できません。
最初に思いついた印象的なフレーズ(モチーフ)は、その曲の「主人公」です。
プロの作曲は、この主人公を様々な場所に連れ出し、走らせたり(リズム変化)、衣装を変えたり(音程変化)、時には試練を与えたり(転調)して、物語を描く作業なのです。
メロディを生み出す「最初の種」の見つけ方については、以下の記事で解説しています。
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勇気を持って「繰り返す」ことの重要性
初心者が陥りやすいのが、「同じメロディを繰り返すと手抜きに思われるのではないか?」という不安です。
しかし、心理学には「単純接触効果」というものがあり、人は繰り返し接したものに好意を抱く傾向があります。
1回聴いただけでは、リスナーは覚えられません。2回、3回と繰り返すことで、初めて脳に定着し、「キャッチーな曲だ」と認識されるのです。
ベートーヴェンの『運命』も、米津玄師さんの『Lemon』も、徹底的に一つのモチーフを繰り返しています。「繰り返すことは、リスナーへの親切」と考えましょう。
実践!J-POP黄金構成での「使い回し術」
では、具体的にどうやって一つのモチーフを1曲全体に展開させるのか。J-POPの典型的な構成(Aメロ→Bメロ→サビ)を例に、モチーフの「育て方」を見ていきましょう。
1. Aメロ:モチーフの「提示」(日常パート)
まずは主人公の登場です。モチーフを、比較的低い音域や、シンプルなリズムで提示します。
ここではあまり派手に動かさず、「この曲はこういう顔をしていますよ」とリスナーに挨拶するイメージです。
2. Bメロ:モチーフの「崩し」(試練パート)
サビに向かうための準備区間です。ここで変化をつけます。
- リズムを変える: モチーフの音程はそのままに、リズムを細かくしたり、逆に伸ばしたりします。
- シーケンス(反復進行): モチーフの形を保ったまま、音程を階段のように上げていき、盛り上がりを作ります。
- 部分的に使う: モチーフの「尻尾」の部分だけを繰り返して、焦燥感を演出することもあります。
3. サビ:モチーフの「解放」(クライマックス)
いよいよ一番の盛り上がりです。ここで、主人公(モチーフ)を最も輝かせます。
- 音域を上げる: Aメロと同じモチーフを、オクターブや5度上で歌わせます。これだけで劇的にエモーショナルになります。
- 完全な反復: 最もキャッチーな形に整えたモチーフを、堂々と2回繰り返します(リフレイン)。ここでリスナーの記憶にメロディを焼き付けます。
このように、「Aメロのあのフレーズが、サビで形を変えて爆発した!」という伏線回収のような構造が、感動的な楽曲の正体なのです。
展開を作る上では「コード進行」の知識も重要になります。以下の記事も参考にしてみてください。
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JBG音楽院で「1曲を作り切る力」を養う
モチーフを展開させる技術(コンポジション)は、一朝一夕では身につきません。「どの程度変えればいいのか?」「やりすぎると別の曲に聞こえないか?」というさじ加減は、プロのフィードバックを受けて初めて感覚として掴めるものです。
JBG音楽院では、短いフレーズを作るだけでなく、それを「どう構成して1曲の作品に仕上げるか」という建築的な能力を重視して指導しています。
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まとめ:メロディは「使い捨て」にするな
せっかく天から降りてきたメロディです。1回鳴らして「次!」と捨ててしまうのはあまりにも勿体無いことです。
「このメロディをもっと面白くするには?」「リズムを変えたらどうなる?」と、一つのモチーフを愛着を持ってこねくり回してみてください。
その試行錯誤の中にこそ、あなただけのオリジナリティと、プロ級の楽曲構成へのヒントが隠されています。
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