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あなたのギター、ただ弾くだけになっていませんか?DTMと組み合わせて「最強の表現ツール」に変える方法

2025.07.30

あなたのギター、ただ弾くだけになっていませんか?DTMと組み合わせて「最強の表現ツール」に変える方法

「ギターは弾けるけど、作曲となると何から手をつければいいか分からない…」「頭の中にある格好いいギターリフを、どうやって一曲に仕上げればいいんだろう?」「ドラムやベースの打ち込み方が分からなくて、ギターだけが浮いてしまう…」

もしあなたがギタリストなら、その手に持っているギターこそが、作曲における最強の武器です。しかし、DTMを始めると、急に「鍵盤が弾けないとダメなんじゃないか」「理論を知らないと作れないんじゃないか」と不安になっていませんか?

当校生徒の入学時のアンケートでも、「ギター経験はあるがDTMは未経験」「自分のリフを曲として完成させたい」というギタリストの方が非常に多くいらっしゃいます。実は、ギタリストにはギタリストならではの「勝ちパターン」となる作曲法があるのです。

この記事では、あなたの得意なギターリフやコードワークを起点に、ドラムやベースを積み重ねて楽曲を構築していく、ギタリストのためのDTM作曲術を徹底解説します。

ギタリストがDTMで「無双」できる3つの理由

DTMというと鍵盤奏者が有利だと思われがちですが、ギタリストには他の楽器にはない強力なアドバンテージがあります。

  • 1. 「リフ」から曲を生み出せる: ギターは、楽曲の顔となる印象的なリフや、グルーヴ感あふれるバッキングパターンを生み出すのが得意です。この「強いワンフレーズ」さえあれば、それを核にして曲全体を一気に広げることができます。
  • 2. リズムとハーモニーを体現している: コードストロークやカッティングは、リズムと和音を同時に奏でる行為です。ギタリストは無意識のうちに「ノリ(グルーヴ)」を理解しているため、打ち込みのドラムやベースにもその感覚を反映させやすいのです。
  • 3. サウンドメイクの経験値: アンプやエフェクターで「良い音」を作ってきた経験は、DTMでのミックスやプラグイン操作にそのまま活かせます。「歪み」や「空間系」の扱いに長けているのは、ギタリストの大きな強みです。

このような楽器演奏スキルをDTMに活かすことの重要性については、以下の記事でも詳しく解説しています。

ステップ1:ギターを高音質で録音する環境を整える

まずは、あなたの愛機をDAWに接続し、最高の音で録音する準備をしましょう。

「Hi-Z(ハイ・インピーダンス)」端子を使おう

ギターをオーディオインターフェースに繋ぐ際は、必ず「Hi-Z」または「INST(Instrument)」と書かれた端子を使用するか、スイッチを切り替えてください。通常のライン入力に繋ぐと、音が細くなったりノイズが乗ったりして、本来の迫力が失われてしまいます。

オーディオインターフェースの接続や録音の基本手順については、以下の記事で詳しく解説しています。

アンプシミュレーターは「掛け録り」しない

DAWのアンプシミュレーターを使う場合、録音時は「クリーントーン(素の音)」で録音し、後からプラグインで音作りをするのが鉄則です。これにより、録音後でも「やっぱりマーシャル系にしよう」「もう少し歪みを減らそう」といった調整が自由自在になります。

ステップ2:ギタリスト流!バッキングトラック構築法

ここからが本番です。ギタリストにおすすめの、効率的な楽曲構築手順をご紹介します。

1. 「最高のリフ」をループ録音する

まず、クリック(メトロノーム)に合わせて、思いついたリフやコード進行を4小節~8小節ほど録音します。これをDAW上でループさせれば、楽曲の「核」となる土台の完成です。完璧に弾く必要はありません。後で何度でも録り直せるのがDTMの良いところです。

2. キックとスネアで「ノリ」を作る

録音したギターループに合わせて、ドラムを打ち込みます。難しく考える必要はありません。
・キック(バスドラム):ギターの低音弦を弾くタイミングや、アクセントに合わせて配置します。
・スネア:2拍目と4拍目(バックビート)に入れて、リズムを安定させます。
これだけで、あなたのギターリフが一気に「曲」っぽく聞こえ始めます。

3. ルート弾きでベースを入れる

最後にベースです。これもシンプルでOK。ギターで弾いているコードの「ルート音(根音)」を、ドラムのキックと同じタイミングで弾かせるだけで十分です。これにより、サウンドに厚みと重厚感が生まれ、プロっぽいオケになります。

ステップ3:ギターを重ねて、世界観を完成させる

バッキングトラックができたら、さらにギターを重ねて楽曲を彩りましょう。

ダビング(重ね録り)で厚みを出す

ロックやポップスでは、バッキングギターを「同じフレーズで2回録音」し、左右(L/R)に振り分ける「ダビング」という手法が一般的です。これにより、音の壁のような圧倒的な厚みと広がりが生まれます。

ソロやオブリガートで歌う

土台ができれば、あとは自由なキャンバスです。思う存分ギターソロを弾きまくったり、歌の合間を縫うようなオブリガート(合いの手フレーズ)を入れたりして、ギタリストとしての個性を爆発させましょう。

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まとめ:ギターがあれば、あなたは最強のトラックメイカーだ

ギタリストがDTMを始めることは、単に録音できるようになるだけではありません。

  • リフから曲全体を構築する力
  • リズムとハーモニーを体現するグルーヴ感
  • アンプやエフェクターで培ったサウンドメイクのセンス

これらはすべて、DTMにおいて強力な武器になります。鍵盤が弾けなくても全く問題ありません。あなたのそのギターとDTMを組み合わせれば、誰にも真似できない最強の表現ツールになるのです。

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