
【オーディオ録音入門】マイク接続から高音質録音まで!ボーカル・楽器録音の基本手順
「DTMで打ち込みはできるようになったけど、自分の歌やギターの音を入れる方法が分からない…」「マイクを買ってみたけど、どうやってパソコンに繋ぐの?」「自宅で録音すると、どうしてプロみたいなクリアな音にならないんだろう?」そんな、オーディオ録音に関する悩みで、あなたの音楽制作が止まっていませんか?MIDIの打ち込みだけでなく、ボーカルや生楽器といった「生きた音」を取り入れることは、楽曲に魂を吹き込むための非常に重要なステップです。オーディオ録音は、楽曲に生きた息吹を吹き込む重要な工程です。この記事では、マイクや楽器をオーディオインターフェースに接続する基本的な方法から、DAWソフトでのオーディオトラック作成と入力設定、そして音割れを防ぎつつ最適な音量で録音するためのレベル調整のコツまで、高音質な自宅録音のための基本手順を、初心者にも分かりやすく丁寧に解説します。JBG音楽院では、アナログ実機収録の重要性を強調しています。さあ、あなたの演奏を楽曲に取り込みましょう。
なぜDTMで「オーディオ録音」が重要なのか?
現代の音楽制作はDTMが中心ですが、なぜ今もなお、プロの現場ではボーカルや楽器の「生演奏」が録音され続けているのでしょうか?それは、人間の声や生楽器が持つ、独特の温かみ、表現の揺らぎ、そして唯一無二の音色は、どんなに高性能なソフトウェア音源でも完全には再現できない、音楽の根源的な魅力を持っているからです。
DTMにおけるオーディオ録音は、あなたの楽曲に以下のような価値をもたらします。
- オリジナリティの追加: あなた自身の歌声や、あなたの手で奏でられた楽器の音は、世界でただ一つの「オリジナルな音源」です。これを加えることで、楽曲は一気にあなただけの作品になります。
- 表現力の向上: ソフトウェア音源では表現しきれない、声のかすれや息遣い、ギターのピッキングニュアンスといった、人間ならではの繊細な表現を加えることができます。
- サウンドの融合: 打ち込みのデジタルなサウンドと、生演奏のアナログなサウンドが融合することで、楽曲に深みと立体感が生まれます。
この、デジタルとアナログを融合させる考え方は、JBG音楽院が提唱する「DTAM(Desktop and Analog Musicの略で、DAWを中心としたデジタル技術とアナログ楽器の演奏・録音技術双方を重視する考え方)」という理念そのものです。オーディオ録音のスキルを身につけることは、あなたの音楽制作を新たな次元へと引き上げてくれます。DAWが持つ録音機能は、当音楽院のブログ記事である「DAWって何ができる?主要機能と作曲を始めるためのDAW基本操作ステップ」でも紹介している、非常に重要な機能の一つです。

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DTMでの録音のやり方:機材の準備と接続
高音質な録音を行うためには、いくつかの機材とその正しい接続方法を理解する必要があります。ここでは、自宅録音の基本的なセットアップを見ていきましょう。
1. 必要な録音機材の確認
ボーカルやアコースティック楽器を録音する場合、最低限以下の機材が必要です。
- マイク:ボーカル録音には、繊細な音まで拾える「コンデンサーマイク」が一般的です。
- オーディオインターフェース:マイクや楽器とパソコンを繋ぎ、音の入出力を高音質で行うための機材です。
- マイクケーブル(XLRケーブル):マイクとオーディオインターフェースを接続するための専用ケーブルです。
- マイクスタンドとポップガード:マイクを適切な位置に固定し、息によるノイズ(ポップノイズ)を防ぐためのアクセサリーです。
- ヘッドホン:録音中にオケを聴いたり、自分の声をモニターしたりするために必須です。音漏れの少ない「密閉型」が推奨されます。
これらの機材の選び方については、当音楽院のブログ記事である「高音質な音楽制作の第一歩!オーディオインターフェースの役割と録音入門」でも詳しく解説していますので、参考にしてください。

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2. マイクと楽器の基本的な接続方法
機材が揃ったら、正しく接続しましょう。
- マイクをマイクスタンドに設置し、ポップガードを取り付けます。
- マイクとオーディオインターフェースの「マイク入力(XLR端子)」を、XLRケーブルで接続します。
- エレキギターやベースを録音する場合は、楽器とオーディオインターフェースの「楽器入力(Hi-Z端子)」をシールドケーブルで接続します。
- オーディオインターフェースとパソコンを、USBケーブルなどで接続します。
- ヘッドホンを、オーディオインターフェースのヘッドホン端子に接続します。
コンデンサーマイクを使用する場合は、オーディオインターフェースの「ファンタム電源(+48V)」スイッチをオンにすることを忘れないでください。
DAWでの録音手順:3つのステップで完璧なテイクを
機材の接続が完了したら、いよいよDAWソフトでの録音作業です。どのDAWでも基本的な流れは同じです。
ステップ1:オーディオトラックの作成と入力設定
まず、DAW上で「オーディオトラック」を新規作成します。これは、録音した音声データ(波形)を記録するためのトラックです。次に、そのトラックのインプット(入力設定)で、マイクや楽器を接続したオーディオインターフェースの端子番号(例:Input 1)を選択します。これで、DAWがどの端子からの音を録音すれば良いかを認識します。
ステップ2:入力レベル(ゲイン)の最適化
高音質録音における最重要ポイントが、この「入力レベル調整」です。オーディオインターフェース本体についている「ゲイン(GAIN)」つまみを調整して、録音する音量を決めます。
レベル調整のコツ:
実際に歌ったり演奏したりしながら、DAWのレベルメーターを確認します。一番大きな声や音を出した時に、メーターが赤く振り切る(クリップする)ギリギリ手前の、-6dBから-12dB程度の範囲に収まるように調整するのが理想的です。レベルが小さすぎるとノイズが目立ち、大きすぎると音が割れて(クリップして)しまい、修正不可能なノイズとなります。
このレベル調整を丁寧に行うことが、自宅録音の音質向上に直結します。
ステップ3:録音とテイクの管理(コンピング)
レベル調整ができたら、録音したいトラックの録音待機ボタン(通常は●のアイコン)を点灯させ、DAWの録音ボタンを押して演奏を開始します。一度で完璧な演奏を目指す必要はありません。プロの現場では、同じフレーズを何度も繰り返し録音し、それぞれのテイクの良い部分だけを繋ぎ合わせて、一つの完璧なトラックを作り上げる「コンピング」という編集作業が一般的に行われます。DAWの多くは、このコンピング作業を効率的に行うための機能を備えています。
自宅録音の音質をさらに向上させるためのヒント
基本的な録音手順をマスターしたら、さらに音質を向上させるためのヒントをいくつかご紹介します。
- 部屋鳴りを抑える: 自宅で録音する際、壁や天井からの音の反射(部屋鳴り)がマイクに入り込み、音が不明瞭になることがあります。クローゼットの中で歌ったり、マイクの周りに毛布や布団を立てかけたりするだけでも、この部屋鳴りを大きく軽減できます。
- マイクとの距離を一定に保つ: 特にボーカル録音では、マイクとの距離が変わると音量や音質が大きく変化してしまいます。歌っている最中に体が前後しないよう意識し、マイクスタンドを適切に設定して、口とマイクの距離を一定に保つことが重要です。
- ノイズ源を遠ざける: パソコンのファンノイズや、エアコンの動作音、外の車の音など、録音時には生活音に細心の注意を払いましょう。録音する時だけは、ノイズの原因となるものの電源を切るなどの工夫が必要です。
JBG音楽院で学ぶ、プロレベルのレコーディング技術
JBG音楽院では、DTMの打ち込み技術だけでなく、このようなオーディオ録音の実践的なスキルも、プロの作曲家になるための重要な要素として位置づけています。私たちのカリキュラムでは、機材の正しい知識から、プロの現場で行われているマイキングテクニック、そして録音後の編集・ミックスまで、体系的に学ぶことができます。
講師からのフィードバックを通じて、自分の録音した音の何が良くて、どこを改善すべきなのかを客観的に知ることができます。これは、独学ではなかなか得られない貴重な経験です。
JBG音楽院のカリキュラムを見る
まとめ:オーディオ録音をマスターし、楽曲に生命を吹き込もう
高音質なオーディオ録音を行うための、機材の接続からDAWでの基本手順、そして音質向上のコツまでを解説してきました。マイクや楽器の接続方法を正しく理解し、DAWのオーディオトラック設定に慣れ、そして何よりも適切な録音レベルを調整すること。これらの基本をしっかりと押さえることが、あなたの自宅録音のクオリティを飛躍的に向上させます。
JBG音楽院がアナログ実機収録の重要性を強調するように、打ち込みだけでは表現できない、あなた自身の声や演奏という「生きた音」は、楽曲にかけがえのない魅力と魂を与えてくれます。この記事を参考に、ぜひあなたのDTM制作に、オーディオ録音という新たな翼を加えてみてください。
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