
DAWって何ができる?主要機能と作曲を始めるためのDAW基本操作ステップ
「DTMを始めたいけど、よく聞く『DAW』って一体何のこと?」「DAWソフトっていうのをインストールしてみたけど、画面にボタンが多すぎて、何ができるのかさっぱり…」「曲作りって、具体的にDAWをどうやって操作していくの?」そんな、DTMの入り口で多くの初心者が抱える根本的な疑問。この記事が、その全てを解決します。DAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)は、録音、MIDI打ち込み、編集、ミキシングなど、音楽制作の全工程をPC上で行える強力なツールです。難しそうに見えるかもしれませんが、心配はいりません。この記事では、DAWが持つ主要な機能と、作曲を始めるためのごく基本的な操作ステップを、初心者の方にも分かりやすいように丁寧に解説していきます。まずはプロジェクトの作成、トラックの準備、MIDIノートの入力やオーディオ録音といった基本操作を覚えれば、誰でもすぐに作曲を始めることができます。JBG音楽院のカリキュラムでは、DAW操作の基礎から実践テクニックまで体系的に学べますので、安心して第一歩を踏み出しましょう。
DAWとは?あなたのPCが音楽スタジオになる魔法のソフト
DAWとは、「Digital Audio Workstation(デジタル・オーディオ・ワークステーション)」の略称です。少し難しい言葉に聞こえるかもしれませんが、簡単に言えば**「パソコンで音楽を作るための、全ての機能が一つになった統合的なソフトウェア」**のことです。昔は、作曲、録音、ミキシングといった各工程を、それぞれ高価な専門機材が揃ったレコーディングスタジオで行う必要がありました。しかし、DAWの登場により、今ではパソコン一台あれば、プロクオリティの音楽制作が自宅で完結できるようになったのです。まさに、あなたのPCが本格的な音楽スタジオになる、魔法のようなソフトと言えるでしょう。
このDAWを使いこなすスキルは、現代の作曲家にとって最も基本的なスキルセットの一つです。DAWの操作に慣れることは、当音楽院のブログ記事である「挫折しないDTMの始め方:楽器演奏も重視する作曲の正しいステップ」で解説している、作曲学習の最初の重要なステップとなります。

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DAWでできること:主要5大機能を紹介
多機能に見えるDAWですが、その中心となる機能は大きく分けて5つあります。まずは、この5つの機能で何ができるのかを把握しましょう。
1. 録音(レコーディング):ボーカルや楽器の音を取り込む
DAWの最も基本的な機能の一つが、オーディオの録音です。オーディオインターフェースを通じてマイクや楽器をPCに接続すれば、自分の歌声や、アコースティックギター、エレキギターといった生楽器の演奏を、デジタルの音声データとしてDAWに取り込むことができます。
2. MIDI打ち込み(シーケンス):仮想楽器を演奏させる
MIDIキーボードなどを使い、演奏情報(どの音を、どのタイミングで、どのくらいの強さで弾いたか、など)を「MIDIデータ」として記録する機能です。このMIDIデータに対して、DAW上でピアノ、ドラム、ストリングス、シンセサイザーといった様々な「ソフトウェア音源(仮想楽器)」を割り当てることで、あたかもその楽器が演奏しているかのように音を鳴らすことができます。これが、DTMにおける作曲の最も基本的な手法、「打ち込み」です。
3. 編集(エディット):演奏データの修正と加工
DAWの強力な点として、一度記録した演奏データを後から自由に編集できることが挙げられます。録音したボーカルの音程を補正したり、演奏のタイミングのズレを修正したり、MIDIで打ち込んだノートを一音ずつ動かしたりと、完璧な演奏が実現できるまで何度でも修正・加工が可能です。
4. ミキシング:各パートの音量や音質を整える
楽曲を構成する複数の楽器パート(トラック)の音量バランスや、左右の定位(パン)、音質(EQやコンプレッサーなど)を調整し、全体として聴きやすく、迫力のあるサウンドに仕上げる作業です。DAWには、このミキシング作業を行うための「ミキサー画面」や、多種多様な「エフェクトプラグイン」が搭載されています。
5. 書き出し(エクスポート):楽曲をWAVやMP3ファイルにする
DAW上で完成した楽曲を、一般的な音楽プレイヤーで再生できるWAVファイルやMP3ファイルといった音声ファイルとして出力する機能です。この「書き出し」を行うことで、自分の曲をCDに焼いたり、スマートフォンで聴いたり、YouTubeや各種配信サービスにアップロードしたりすることができるようになります。
作曲を始めるためのDAW基本操作4ステップ
では、実際に作曲を始めるには、DAWをどのように操作すればよいのでしょうか。ここでは、どのDAWソフトでもほぼ共通する、最初の基本的な操作ステップを4つご紹介します。
ステップ1:新規プロジェクトの作成
まずDAWを起動し、「新規プロジェクト」を作成します。このとき、楽曲のテンポ(BPM)や拍子、サンプリングレートといった基本的な設定を行う画面が表示されることがあります。最初のうちは、デフォルト設定のままでも問題ありません。
ステップ2:トラックの作成(インストゥルメント/オーディオ)
次に、音を記録するための「線路」のようなものである「トラック」を作成します。MIDIの打ち込みを行う場合は「インストゥルメントトラック」または「MIDIトラック」を、ボーカルやギターを録音する場合は「オーディオトラック」を作成します。
ステップ3:音源の選択とMIDIノートの入力
インストゥルメントトラックを作成したら、そのトラックで鳴らす楽器(ソフトウェア音源)を選択します。例えば、ピアノの音源を選びます。そして、DAWの「ピアノロール画面」を開き、マウスでクリックしてメロディや和音のMIDIノートを入力していきます。これが「打ち込み」の基本的な作業です。
ステップ4:再生・停止・ループで確認
入力した音がイメージ通りに鳴っているか、DAWの再生ボタンを押して確認します。特定の区間だけを繰り返し聴きたい場合は、「ループ機能」を使います。この「入力→再生して確認→修正」というサイクルを繰り返すことが、DTMでの作曲の基本となります。
(これらの、DAWを起動してから音を出すまでのより具体的な手順については、今後の記事で図解を交えながらさらに詳しく解説する予定です。)
主要なDAWソフトの選び方:CubaseとLogic Proを中心に
DTM初心者にとって、最初の大きな選択が「どのDAWソフトを選ぶか」です。ここでは、世界中のプロフェッショナルに愛用されている代表的なDAWソフトをいくつかご紹介します。
- Cubase(スタインバーグ社): WindowsとMacの両方に対応。MIDI編集機能の強力さに定評があり、特に日本の音楽業界で非常に多くのユーザーを抱える定番DAWです。初心者向けの安価なバージョンからプロ向けの最上位版まで、ラインナップが豊富なのも魅力です。
- Logic Pro(アップル社): Mac専用のDAW。直感的な操作性と、高品質な付属音源やエフェクトが非常に豊富なことで人気です。コストパフォーマンスが非常に高く、Macユーザーにとっては最初のDAWとして有力な選択肢となります。
- その他: 上記以外にも、Studio One, Ableton Live, Pro Toolsなど、それぞれに特色を持った素晴らしいDAWが存在します。無料体験版などを積極的に活用し、自分に合ったソフトを見つけるのが良いでしょう。
JBG音楽院で学ぶ、DAW操作の基礎から応用まで
JBG音楽院では、プロの作曲家になるために不可欠なDAWの操作スキルを、基礎から応用まで体系的に学ぶことができます。私たちのカリキュラムは、単にソフトの機能を覚えるだけでなく、その機能をいかにして音楽的な表現に結びつけるか、という実践的な視点を最も重視しています。
初心者の方には、DAWの初期設定から、基本的な打ち込み、録音の方法まで、一つひとつ丁寧に指導します。また、中級者以上の方には、より効率的な制作ワークフローの構築や、プロが実践する高度な編集・ミキシングテクニックなど、作品のクオリティを飛躍させるための専門的な指導を行います。
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まとめ:DAWの基本を理解し、作曲の第一歩を踏み出そう
DAWで何ができるのか、そして作曲を始めるための基本的な操作ステップについて解説してきました。DAWは、録音、MIDI打ち込み、編集、ミキシングといった音楽制作の全工程を、PC一台で完結させてくれる、現代の作曲家にとっての最強のツールです。多機能に見えるDAWですが、まずはこの記事で紹介したような「音を出してみる」というごく基本的な操作から始めれば、その楽しさと可能性をすぐに実感できるはずです。
JBG音楽院のカリキュラムでは、このDAW操作の基礎から、プロレベルの実践的なテクニックまで、無理なく体系的に学ぶことができます。もしあなたがDAWの複雑さに挫折しそうになっているなら、それはあなたの才能の問題ではなく、単に正しい学び方やステップを知らないだけかもしれません。恐れずに、もう一度DAWを起動して、メロディを一音打ち込むことから始めてみませんか?
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