作曲アレンジのコツは「ちょい足し」にあり。定番コード進行をおしゃれにする基礎テクニック
「基本的なコード進行は作れるようになったけど、なんだか単調でプロの曲のような響きにならない…」「楽譜で見かける『Cmaj7(9)』みたいな複雑なコード、どう使えばいいのか分からない」そんな悩みを抱えていませんか?基本的なコード進行をマスターしたあなたが次に踏み出すべきステップ、それが、いつものコードにほんの少しの知識を「ちょい足し」する、応用テクニックの世界です。この記事では、あなたの楽曲にプロのような彩りと深みを与える「テンションコード」と、定番進行を劇的に変化させる「リハーモナイゼーション」の基礎について、具体的なテクニックを分かりやすく解説します。
なぜ「ちょい足し」で曲はおしゃれに聴こえるのか?
シンプルなコード進行にも魅力はありますが、私たちが普段耳にするプロの楽曲の多くは、より複雑で洗練されたハーモニーで彩られています。その「おしゃれ」な響きの正体こそが、テンションコードやリハーモナイゼーションといった応用的なコード理論の活用です。これらのテクニックは、楽曲に以下のような効果をもたらします。
- 色彩感と深みの追加: 基本的なコードにテンションノートが加わることで、響きがより豊かで立体的になります。
- 感情表現の多様化: 心地よい浮遊感や、切ない緊張感など、より繊細で複雑な感情を表現できます。
- 進行の意外性と滑らかさ: ありきたりなコード進行に新鮮な驚きを与えたり、コード同士の繋がりをよりスムーズにしたりすることができます。
このような作曲における応用テクニックを学ぶことは、あなたの音楽表現の可能性を大きく広げることに繋がります。
テクニック1:テンションコードで響きに「彩り」をちょい足し
テンションコードとは、基本的なコードの響きに、9th(9番目)や13th(13番目)といった、特定の音を「ちょい足し」することで、より複雑で豊かな響きを生み出すコードです。まずは、J-POPなどでも頻繁に使われる、代表的なテンションコードの響きを覚えてみましょう。
- △M7(9)(メジャーセブンス・ナインス):爽やかで浮遊感のある、非常におしゃれな響きが特徴です。(例:Cmaj7(9))
- m7(9)(マイナーセブンス・ナインス):切なく、都会的で洗練された雰囲気を持っています。(例:Dm7(9))
- 7(♭9)(セブンス・フラットナイン):非常に強い緊張感を持ち、次のコードへの期待感を高めます。(例:G7(♭9))
テクニック2:リハーモナイゼーションで進行に「意外性」をちょい足し
リハーモナイゼーション(リハモ)とは、メロディはそのままに、その下で鳴っているコード進行を、別のものに置き換えるテクニックです。ここでは、初心者でもすぐに試せる、簡単なリハモのアイデアを2つご紹介します。
代理コードを使ってみる
コードには、同じような機能や役割を持つ「代理」のコードが存在します。例えば、J-POPで頻出のコード進行である「F→G→Em→Am」の一部を、代理コードに入れ替えてみましょう。
【応用例】 F(Ⅳ) → G(Ⅴ) → **C(Ⅰ)** → Am(Ⅵm)
Em(Ⅲm)を、同じトニック機能を持つC(Ⅰ)に置き換えるだけで、元の進行の切ない雰囲気とは少し違う、明るく爽やかな印象を与えることができます。
サブドミナントマイナーを使ってみる
メジャーキーの曲の中で、同じ主音を持つマイナーキーからコードを借りてくるテクニックです。特に、ⅣのコードをⅣmに変える「サブドミナントマイナー」は、一瞬で楽曲に強い切なさを与える、魔法のようなコードです。
【応用例】 Am(Ⅵm) → **Fm(Ⅳm)** → G(Ⅴ) → C(Ⅰ)
FをFmに変えるだけで、一気に哀愁が深まり、その後のG→Cという明るい解決が、よりドラマチックに響きます。
これらのコード進行のバリエーションについては、当音楽院のブログ記事である「【脱・定番コード進行】J-POP王道パターンのその先へ!分析と応用アレンジ術」でも詳しく解説しています。
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まとめ:アレンジのコツは、小さな「ちょい足し」から
メロディという主役を、いかに魅力的に演出するか。それがアレンジという仕事の本質です。そして、その最も強力な武器が、ハーモニー、すなわちコード進行とその響きをコントロールする技術です。まずは、いつものコード進行に、この記事で紹介したテンションノートや代理コードを、一つ「ちょい足し」してみることから始めてみてください。
あなたの曲の「伴奏がスカスカ」という悩みは、きっと「豊かなハーモニーが物語を奏でている」という喜びに変わるはずです。この記事が、あなたの編曲家としての一歩を、力強く後押しできることを願っています。
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