
短時間で仕上げる!スピード作曲のテクニック
「忙しくても曲を作りたい」「空いた時間でメロディを形にしたい」― そんな願いを叶えるカギは、作業の 優先順位 と 時間の切り分け にあります。本記事では、限られた時間でも楽曲を完成させるためのワークフローと時短テクニックを解説していきます。効率的に音楽を生み出しながら、クオリティも保つコツを一緒に見つけていきましょう。
1. スピード作曲の全体像を掴む
1-1. ゴールを具体的に設定する
- 曲の長さ…「2分30秒のインスト」など、完成形を明確に。
- 用途…SNS用BGM/弾き語り用デモなど、目的を絞る。
- 締め切り…作業時間をブロックで区切り、タイマーを活用。
1-2. 必要な工程をざっくり並べる
- ラフなメロディとコード進行
- Aメロ・サビなどの構成決め
- 簡易アレンジ(リズム+伴奏)
- 歌詞や装飾フレーズの追加
- 簡易ミックス&書き出し
この順番で進めると、途中で時間が足りなくなっても 曲の骨格 は完成している状態を保ちやすいのが特長です。
2. 限られた時間で形にするワークフロー
2-1. 25分×3セットで一気に組み立てる
セット1:10分間でコード進行を決定 → 15分で主要メロディをスケッチ
セット2:各セクションの小節数を決め、伴奏を打ち込み
セット3:ベースライン追加 → 軽くEQとバランス調整
合計75分ほどで “聴かせられる下地” が完成します。残り時間があれば装飾や細部のブラッシュアップへ。
2-2. 重要度の高いパートだけ録音・打ち込み
- ドラムはループを流用…市販MIDIやループ素材を貼り付け、編集は最小限に。
- 伴奏はブロック演奏…コードトーンを1拍1コードで鳴らし、後からリズムを刻む。
- トップラインを最優先…主旋律はリハモやテンションより、覚えやすさ重視。
3. シンプルなコード進行とメロディの作り方
3-1. 時間がないときは“定番進行”を味方に
I–V–vi–IV(例:C–G–Am–F)や I–vi–IV–V のような親しみやすい並びは、短時間で耳なじみのある曲調を作るのに最適です。コードを決めたら ルート音→3度→5度 だけを使い、4分音符で伴奏を置くと、すぐにメロディづくりへ移れます。
3-2. 主旋律はコール&レスポンスで時短
前半4小節で問いかけのフレーズ、後半4小節で答えのフレーズというように、同じリズム型を2回使うと制作スピードが上がります。音程差を3度上げる/下げるだけでも印象が変わるため、ひとまずスケッチしてから細部を整える手順がおすすめです。
4. タイムマネジメントとモチベーション維持
4-1. クリエイティブな時間帯を固定
朝の通勤前や就寝前など、毎日同じ枠で15〜30分だけ作曲に充てると習慣化しやすくなります。短い隙間時間でも作曲アプリやスマホのボイスメモでアイデアを残しておくと、次の作業がスムーズにつながります。
4-2. “完成ライン”を低めに設定
- 90%ルール…完璧を求めず「90%の出来でOK」と判断する。
- 1曲1テーマ…「今日はコード進行をまとめるだけ」など、ゴールを絞る。
細部を磨く作業は、次の制作サイクルへ回しても問題ありません。
4-3. フィードバックを早めにもらう
仮ミックスでも構わないので、信頼できる仲間やオンラインコミュニティに早めに共有し、コメントを受け取ると客観的な視点を得られます。完成度30%で一度聴かせるくらいが目安です。
理論的な裏付けや効率的な制作手順を深く学びたい方は、JBG音楽院のレッスン概要ページをご覧ください。限られた時間で結果を出すカリキュラムが用意されています。
まとめ
スピード作曲の鍵は「工程を絞り込み、順序立てて進める」ことに尽きます。
- ゴールを明確にし、タイムブロックで作業を管理する
- 定番コード進行とコール&レスポンス型メロディで骨格を早く固める
- ループ素材やブロック演奏で伴奏を簡素化し、主旋律に注力する
- 90%の完成度で区切り、次のサイクルで磨きをかける
短い作業時間でも積み重ねれば、十分に魅力的な楽曲が生まれます。今日できる工程を一つこなすところから、スピード作曲を楽しんでみてください。
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