
音楽ジャンルを変えて学ぶ!幅広い作曲体験
ポップスのコード進行やリズムには慣れてきたけれど、そろそろ新しい刺激が欲しい――そんなときは別ジャンルに挑戦するのが近道です。今回は、ロック・ジャズ・クラシックという三つの柱を例に、ジャンルごとの特徴と練習アイディアをまとめました。ひとつのスタイルにこだわらず曲づくりを広げると、思わぬ発見が待っています。
1. 主要ジャンルの特徴をつかむ
1‑1. ロック:エネルギーとリフが命
- リズム…8ビートや16ビート中心。ドラムのバックビート(2・4拍)を強調。
- ハーモニー…パワーコードやシンプルな3和音が多く、コード進行は I–IV–V や vi–IV–I–V など。
- アレンジ…ギターのリフとシンコペーションで推進力を演出。
1‑2. ジャズ:テンションとスウィングの世界
- リズム…スウィング・シャッフルが基本。ウォーキングベースで4分音符を刻む。
- ハーモニー…ii–V–I を中心に、7th や9thを多用。代理コードで色彩を加える。
- アレンジ…アドリブ・ソロのスペースを設け、コード進行上で即興を展開する。
1‑3. クラシック:モチーフと展開の巧みさ
- リズム…拍子やテンポが多彩。変拍子やルバートで表情を調整。
- ハーモニー…機能和声(トニック・ドミナント・サブドミナント)を軸に転調を行う。
- アレンジ…弦・管・鍵盤などオーケストレーションが豊富で、楽器ごとの音域や質感を生かす。
2. ジャンルを跨ぐアレンジでインスピレーションを得る方法
2‑1. ロックのリフ × ジャズのコード
ロックの力強いリフをii–V–Iに当てはめると、ハーモニーに深みが出ます。たとえばAm7–D7–Gmaj7をロックビートに乗せると、耳馴染みの良いフュージョン風サウンドが完成。
2‑2. ジャズのテンション × クラシックのモチーフ
クラシック由来の4小節モチーフをジャズコードで装飾し、スウィングで演奏すると、親しみやすいメロディと大人びた和声が両立します。
2‑3. クラシックのストリングス × ロックのリズム
ロックドラムの8ビートの上にアルペジオ弦を重ねると、ドラマティックなポップロックに変身。コード進行は I–vi–IV–V などシンプルで十分です。
3. 初心者でも挑戦しやすいジャンル別練習
3‑1. ロック:8ビート×パワーコード練習
- メトロノームを 100 BPM に設定し、E5–G5–A5–B5 を4分音符でストローク。
- アクセントを2・4拍に乗せ、リズムギターの感覚を体に入れる。
- サビで1オクターブ上のリフを追加してダイナミクスを確保。
3‑2. ジャズ:ii–V–I の耳慣らし
- キーCで Dm7–G7–Cmaj7 をゆっくりループ。
- 右手でメジャーペンタ(C–D–E–G–A)のみを使い、8分音符で即興。
- テンションを入れたくなったら9th(D)を伸ばし、響きの変化を体験。
3‑3. クラシック:カデンツ練習
- キーGで G–C–D–G(I–IV–V–I)の和音をアルペジオで弾く。
- 同じ進行をキーDとキーCでも弾き、転調感覚を養う。
- 最後にG–D7–Gとドミナント7thを加え、締めくくりの緊張と解決を体験。
4. 自分の得意スタイルを見つけるヒント
4‑1. 30秒ルールで量産
各ジャンルで30秒のデモ曲を作り、スマホやDAWに録音。直感で「楽しい」と感じたものが長所になりやすいです。
4‑2. 他者の視点を取り入れる
友人に聴き比べてもらい、「どのテイストが印象に残ったか」を質問。客観的な反応はスタイル選びの大きなヒントになります。
4‑3. ジャンルミックスのパーセンテージ
たとえばロック50%+クラシック30%+ジャズ20%のように、自作曲の要素を大まかに比率化。数字で整理すると、次の制作で配合を調整しやすくなります。
作曲フローや理論を体系的に学びつつ、自分のカラーを深めたい場合はJBG音楽院のレッスン概要ページも参考にしてみてください。ジャンル横断型のカリキュラムが整っています。
まとめ
- ロック・ジャズ・クラシックの特徴を理解し、リズム・ハーモニー・アレンジで差を体感。
- ジャンルを跨いで組み合わせると、短時間で新鮮なインスピレーションを獲得。
- 8ビート練習、ii–V–I ループ、カデンツ練習など、初心者でもすぐ試せるメニューを用意。
- 30秒デモとフィードバックで得意スタイルを発見し、ジャンルミックスの比率を調整。
まずは一番気になるジャンルの練習メニューを試し、録音して聴き返してみてください。ジャンルの壁を越える体験が、次の曲づくりを大きく広げるはずです。
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