
作曲ソフト徹底比較!初心者におすすめのツールと選び方
パソコンと作曲ソフトさえあれば、自宅でも気軽に音楽を生み出せる時代になりました。とはいえ、「どのソフトから始めたらいいのか分からない」「無料と有料の違いって、どれほどあるの?」と疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、初心者から中級者まで扱いやすい作曲ソフト(DAW)の特徴を比較しながら、選び方のポイントを解説していきます。初めてソフトを導入する際の不安を少しでも解消し、自分らしい音楽表現を後押しするヒントになれば幸いです。
そもそもDAWソフトって何? 基本をおさえておこう
作曲ソフトは一般的に「DAW(Digital Audio Workstation)」と呼ばれ、パソコン上で録音から打ち込み、ミキシングまでを行えるオールインワンのツールです。以前は大きなスタジオ設備が必要だった音楽制作も、DAWを使うことでグッと身近なものになりました。たとえば、ギターを直接オーディオインターフェイスにつないで録音したり、ソフトシンセを使ってドラムやベースの音を打ち込んだりと、ひとつの画面で作曲のすべてが完結します。
パソコンとある程度のスペックを備えたオーディオインターフェイスがあれば、本格的な音楽制作を楽しめるのが最大の魅力です。初心者向けの無料ソフトも増えているので、「まずは気軽に触れてみたい」という方にはうれしい環境が整っています。
人気作曲ソフトを一挙紹介:初心者~中級者向け
DAWソフトは国内外のメーカーから数多くリリースされています。その中でも、初心者が扱いやすい操作性や、音源・プラグインの充実度などから評判の高いものをいくつかピックアップしてみました。
1. GarageBand(Mac専用)
Macユーザーにとっては最初の一歩となることが多いソフトです。もともと無料で使えるうえ、シンプルかつ見やすい画面構成が特徴。ドラムの打ち込みやギターのアンプシミュレーターなど、必要な機能がひと通り揃っているため、まだ作曲ソフトを触ったことがない方にも安心です。音源のクオリティも高く、ポップスやロックなど、幅広いジャンルに対応できます。
2. Studio One
世界的にも評価の高いDAWで、無料版(Studio One Prime)と有料版(ArtistやProfessionalなど)がラインナップされています。無料版からでも録音、打ち込み、プラグインエフェクトの使用といった基本的な機能がしっかり備わっているため、制作全体をじっくり学ぶにはうってつけ。慣れてきたら有料版にアップグレードして、さらなる機能拡張を楽しむというステップアップも視野に入れられます。
3. Cakewalk by BandLab(Windows専用)
旧SONARがベースになっており、Windowsユーザーであれば無料で本格的な機能を利用できます。MIDIの打ち込みやオーディオ録音に強く、付属のプラグインエフェクトも充実。ユーザーコミュニティが多いため、不明点があった際に情報を得やすいのも魅力です。
4. FL Studio
EDMやヒップホップなどの打ち込み系サウンドで人気を集めています。ステップシーケンサーが直感的で、リズムやループを組むのが苦にならない構造。ビジュアル的に華やかな作りなので、モチベーションを維持しながら学習しやすいという声もあります。初心者向けのエディションから上位版まで、複数のバージョンが用意されています。
5. Ableton Live
ライブパフォーマンスを想定したユニークな機能が多いのが特徴です。演奏しながらループを重ねる手法に適しており、DJやライブアクトとの親和性が高いです。クリップという単位でアイデアを組み合わせていくため、自由度が高い反面、最初は慣れるまでに少し時間が必要かもしれません。
無料ソフトvs有料ソフト:メリットとデメリット
作曲ソフトには無料で使えるものと、数万円クラスの有料版までさまざまな選択肢があります。どちらにも一長一短があるため、自分の目的に合わせて選ぶことが大切です。
- 無料ソフトのメリット
・初期投資が不要で気軽に始められる
・ソフトによっては有料級の機能が使える
・学習に活かしやすく、初心者が試しやすい - 無料ソフトのデメリット
・機能やプラグインが制限される場合がある
・サポートやアップデートが限定的
・大型プロジェクトに対応しにくいケースも
- 有料ソフトのメリット
・豊富な音源やエフェクトが最初から使える
・アップデートやカスタマーサポートが充実
・プロの現場でも使用されるクオリティ - 有料ソフトのデメリット
・初期コストが高め
・機能が多すぎて初心者には難しく感じる場合がある
・ソフトやプラグインごとの追加費用がかさむ可能性
最初は無料ソフトで感覚をつかみ、本格的に制作を進めたくなったら有料版にアップグレードするという流れがスムーズです。また、音楽理論やDTMのスキルをしっかり学びたい方は、JBG音楽院のレッスン概要ページをチェックしてみると、基礎から応用まで体系的に学べるのでおすすめです。
自分に合ったソフトを選ぶチェックポイント
ここからは、具体的に「どのソフトが自分に合っているのか」を見極めるためのチェックポイントをご紹介します。初心者の方は、特に下記を参考にすると判断しやすいでしょう。
1. 使用するパソコンのOS・スペック
まずは、MacなのかWindowsなのか、OSの違いで選択肢が変わります。GarageBandはMac専用、CakewalkはWindows専用など、対応OSが決まっているソフトもあるため要注意。また、CPUやメモリなど、ソフトが動作に必要とするスペックを満たしているかも確認が必要です。
2. 目的とジャンル
自分が作りたいジャンルや、実際にどういう場面で使うかを考えましょう。バンド演奏の録音をメインにするならオーディオ録音が得意なソフト、EDMなどの打ち込み中心ならステップシーケンサーが使いやすいソフトが便利です。
3. インターフェイスのわかりやすさ
初心者の場合は、できるだけ直感的に操作できるソフトのほうが学びやすいです。ボタン配置やウィンドウ構成が分かりやすく、マニュアルやチュートリアル動画が充実しているかどうかもポイントになります。
4. 無料体験版・ライト版の存在
有料ソフトでも、期限付きで試せる体験版や機能制限付きのライト版が用意されている場合が多いです。まずはこれらを試してみて、操作感や音のクオリティを確かめるのも手。自分の制作スタイルに合うかどうかを判断しやすくなります。
5. 予算や将来的なアップグレード
趣味でちょっと曲を作ってみたい程度なのか、将来的に本格的な音源制作を狙っているのかによって、かける予算は変わってきます。無料ソフトで始めるなら、機能が足りなくなったタイミングで有料版へ移行できるかを確認しておくとスムーズです。
まとめ・結論
作曲ソフト(DAW)は種類が豊富で、最初は迷いがちですが、自分のOSや音楽ジャンル、予算などを考慮すれば、おのずと候補が絞れてきます。GarageBandやStudio One Primeのような無料ソフトから始めるのも良いですし、早いうちに有料版を導入して充実した音源やプラグインを使いこなすのも一つの方法です。何より大切なのは「実際に触ってみて、自分が心地よく曲作りを楽しめるかどうか」。各ソフトには体験版やライト版が用意されている場合があるので、気になるものから試してみるのがおすすめです。
一度使い慣れたソフトは長く付き合えるパートナーのような存在になります。操作や音色のカスタマイズに慣れると、制作スピードもぐんと上がるでしょう。さらに、音楽理論やDTMの基礎を学んでおくと、ソフトの機能を最大限に活かせるようになります。ぜひ自分にぴったりの作曲ソフトを見つけて、音楽の世界を思う存分楽しんでください。
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