【池尻大橋校】【オッドタクシー×ODDTAXI】渋谷の「不穏な日常」を演出するローファイとジャズヒップホップの融合
名作の舞台となった場所で流れていた音楽。そこには、映像と音をリンクさせるためのヒントが隠されています。今回は、アニメ『オッドタクシー』のオープニングテーマ『ODDTAXI』(スカートとPUNPEE)を題材に、物語の舞台である渋谷の夜の空気感がどのように楽曲構造に反映されているかを紐解いていきます。
洗練された「気怠さ」を生むループとビート
この楽曲を象徴するのは、スカート(澤部渡)の爽やかながらも哀愁漂うギターポップと、PUNPEEの都会的なヒップホップセンスの融合です。
まず注目すべきはリズムトラックです。この曲のビートは、典型的なローファイ・ヒップホップ(Lo-fi Hip Hop)のマナーを踏襲しています。あえて高域を削ったようなくぐもったスネア音や、少し後ろに重心を置いたグルーヴが、深夜のタクシーがアスファルトを滑るような感覚を聴覚的に再現しています。
また、楽曲全体を支配するエレピ(エレクトリックピアノ)のジャジーなコード進行は、渋谷という街の華やかさではなく、その裏側にある「大人たちの事情」や「ミステリアスな日常」を表現するのに一役買っています。
国道246号線と「移動」のサウンドスケープ
物語の中で頻繁に登場する国道246号線や甲州街道。『ODDTAXI』という楽曲は、こうした「都市の夜の移動」と完璧にリンクしています。
楽曲のBPM(テンポ)は決して速くありません。これは、渋滞や信号待ちを繰り返しながら進むタクシーのスピード感と同期します。PUNPEEのラップパートにおけるフロウは、会話のような自然な抑揚を持っており、閉鎖的なタクシーの車内で行われる会話劇の緊張感と緩和を音楽的に表現していると言えるでしょう。
歌詞や映像に登場する渋谷の景色に対し、楽曲は派手なシンセサイザーや過剰な盛り上がりを避け、徹底してドライな音像を保っています。この「引き算のアプローチ」こそが、視聴者に考察の余地を与える作品の「不穏な余白」を作り出しているのです。
【実践】「日常の不穏」をDTAMで構築する
では、私たちがこの「オッドタクシー」のような、都会的かつ少し影のあるトラックを制作するにはどうすればよいでしょうか?ここで重要になるのが、JBG音楽院が提唱するPCでの制作にアナログの知見を融合させるDTAM(Desktop and Analog Music)の考え方です。
まずDAW(作曲ソフト)上で、ドラムの打ち込みを行う際、マウスで完璧に配置するのではなく、あえてグリッド(拍の網目)からタイミングを微妙にずらす(ヨレさせる)ことで、人間的なグルーヴを生み出します。
そして、上モノ(コード楽器やメロディ)にはアナログ感を意識した音作りを取り入れます。例えば、クリアすぎるデジタルシンセの音に、レコードの針音ノイズを混ぜたり、テープシミュレーターでピッチを微かに揺らしたりすることで、楽曲に「生活感」や「温度」が宿ります。デジタルの正確さとアナログの質感を混ぜ合わせることで、渋谷の夜のような複雑なニュアンスを表現することができるのです。
まとめ:渋谷から1駅の場所で、音の「文脈」を学ぶ
『ODDTAXI』における渋谷の描写は、単なる背景ではなく、音楽と密接に絡み合った演出の一部でした。このように、場所の空気感や物語の文脈を読み解き、それを適切な音色やリズムに変換する力こそが、プロのクリエイターに求められるスキルです。
JBG音楽院 池尻大橋校は、まさにその『オッドタクシー』の舞台ともなった渋谷から田園都市線でわずか1駅の場所にあります。クリエイティブな熱気が渦巻くこのエリアで、プロ仕様のスタジオ環境と、同じ志を持つ仲間たちと共に、あなただけの音楽表現を磨いてみませんか?
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