友だち追加で資料請求や無料体験お申込み

DTMで「人間的な揺らぎ」を再現!ジャンル別グルーヴの秘密と打ち込みテクニック

2025.12.20

DTMで「人間的な揺らぎ」を再現!ジャンル別グルーヴの秘密と打ち込みテクニック

「DAWで打ち込んだドラムが、どうしても機械的で味気ない」「プロの曲のような、思わず身体が動いてしまう『グルーヴ』が出せない」

DTM初心者〜中級者が必ずぶつかるのが、この「リズムの機械っぽさ」という壁です。すべての音符をグリッド(拍の網目)にピッタリ合わせると、確かに正確にはなりますが、音楽的な面白みや躍動感は失われてしまいます。

人間が演奏する楽器には、必ず微細な「ズレ」や「揺らぎ」が存在します。この人間的なニュアンスこそが、楽曲に命を吹き込む鍵なのです。

この記事では、DAWの機能を駆使して「人間的な揺らぎ(ヒューマナイズ)」を再現するためのテクニックと、ファンク・R&B・ロックなどジャンルごとのグルーヴの秘密を具体的に解説します。あなたの打ち込みを「生きた演奏」に変えるヒントがここにあります。

「グルーヴ」の正体は「タイミング」と「強弱」

そもそも、私たちが心地よいと感じる「グルーヴ」とは何でしょうか。科学的に分解すると、主に以下の2つの要素に行き着きます。

  • タイミング(Time):グリッドに対して、わずかに「前(突っ込む)」にあるか、「後(もたる)」にあるか。
  • 強弱(Velocity):拍の表裏やフレーズの中での音量差。

「ヒューマナイズ」とは、単にランダムにズラすことではありません。ジャンルや楽器の特性に合わせて、「意図的にズラす」ことが重要なのです。

ジャンル別!グルーヴを生み出す打ち込みの極意

ここでは、代表的な3つのジャンルを例に、それぞれのグルーヴの特徴とDAWでの再現方法を見ていきましょう。

1. ファンク(Funk):16ビートの「ハネ」具合が命

ファンクの命は、16分音符の独特な「ハネ(スウィング感)」です。スクエアな16分音符と3連符の中間のようなリズムが、あの粘っこいノリを生み出します。

【DTM再現テクニック】

  • クオンタイズ設定:「16分音符(1/16)」に対し、「スウィング(Swing)」の値を55%〜65%程度に設定します。(50%がスクエア、66%が完全な3連符です)
  • ハイハットの強弱:「チキチキ」という刻みにおいて、表拍を強く、裏拍を弱く設定するだけでなく、さらに細かなゴーストノート(非常に弱い音)を混ぜることでグルーヴが増します。

2. R&B / ネオソウル:スネアを「レイドバック」させる

近年のR&Bやローファイ・ヒップホップなどで聴かれる、ゆったりとした心地よいノリ。これを「レイドバック(後ノリ)」と呼びます。

【DTM再現テクニック】

  • スネアの位置:キックはグリッド通りに置きつつ、スネア(2拍・4拍)をグリッドより数ミリ秒〜数十ミリ秒だけ「後ろ」にズラします。
  • トラックディレイの活用:ノートを一つずつ動かすのが面倒な場合は、DAWの「トラックディレイ」機能で、ハイハットや上モノのトラック全体をわずかに遅らせるのも効果的です。

3. ロック(Rock):疾走感を生む「前ノリ」

ロックやパンクのようなエネルギッシュな楽曲では、逆に少し前のめりな「前ノリ」が求められることがあります。

【DTM再現テクニック】

  • キックとベースの関係:安定感が必要なキックはジャストに。ベースやギターのアタックを、気持ち「前(グリッドより早め)」に置くことで、演奏が走っているような疾走感を演出できます。
  • ベロシティは均一にしない:ロックドラムでも、人間が叩けば必ずバラつきが出ます。フィルイン(おかず)などは、クレッシェンド(だんだん強く)を意識してベロシティを描きましょう。

すぐに使える!3つの「ヒューマナイズ」機能活用術

手作業で一つひとつ動かすのも大切ですが、DAWに搭載されている機能を賢く使うことで、効率的に人間味を加えることができます。

1. クオンタイズ強度(Strength)を下げる

リアルタイム入力(鍵盤などで実際に弾いて録音)をした後、クオンタイズをかける際に「強度」を100%にしていませんか?

これをあえて「80%〜90%」程度に留めることで、自分の演奏のニュアンス(手癖や揺らぎ)を残したまま、リズムを整えることができます。これが最も自然なヒューマナイズです。

2. ランダマイズ(Randomize)機能

多くのDAWには、選択したノートのタイミングやベロシティを、指定した範囲内でランダムにばらつかせる機能があります。

ハイハットの連打などに、ごくわずかな(±5%程度)ベロシティのランダマイズをかけるだけで、マシンガンのような機械的な響きが解消されます。

3. ゴーストノート(装飾音)を入れる

ドラムのグルーヴにおいて最も重要なのが「聴こえるか聴こえないかギリギリの音(ゴーストノート)」です。

スネアの「タン!」という強い音の間に、極端にベロシティの低いスネア音を「タカタカ」と入れるだけで、ビートに連続性と人間味が生まれます。

JBG音楽院が提唱する「DTAM」の考え方

ここまでデジタルのテクニックを紹介してきましたが、最も重要なのは「どんなグルーヴを作りたいか」というイメージをあなた自身が持っていることです。

JBG音楽院では、「Desktop(デジタル)」と「Analog(身体性・楽器)」を融合させるDTAMという理念を掲げています。DAWの画面上だけで数値をいじるのではなく、実際に自分でリズムを刻んでみたり、楽器を演奏してみたりして得た「体感」を打ち込みに反映させる。そのプロセスこそが、聴く人の心を動かすサウンドを生み出します。

JBG音楽院のカリキュラムを見る

まとめ:脱・機械的なリズムを目指して

今回は、DTMで人間的なグルーヴを作るためのテクニックについて解説しました。

  • グルーヴは「タイミングのズレ」と「強弱」で作る。
  • ジャンルごとの「ノリ(前ノリ・後ノリ・ハネ)」を理解する。
  • クオンタイズは100%かけず、余白を残す。

最初は難しく感じるかもしれませんが、まずは「ハイハットのベロシティに強弱をつける」だけでも曲の印象はガラリと変わります。ぜひ、あなたの楽曲に「人間味」というスパイスを加えてみてください。

🎧 打ち込みの『機械っぽさ』にサヨナラ。
プロのグルーヴ感を手に入れて、楽曲のレベルを一気に上げませんか?

「なぜかカッコよくならない」その原因はリズムにあります。
JBG音楽院が、あなたのDTMに「命」を吹き込むテクニックを伝授します。


独学での作曲に行き詰まってるあなたへ JBG音楽院 公式LINE登録でプロ作曲家へのロードマップPDFプレゼント

🚀 音大レベルの基礎 × プロのDTM技術

JBG音楽院は、社会人からでもプロレベルのスキルを習得できる本格派スクールです。

まずは音楽理論・イヤートレーニング・鍵盤といった「音大レベルの基礎」を固め、自由自在な作曲能力を構築。その上で、現役プロ講師と共にDTM・レコーディング・ミックスを実践し、現場で通用する総合力を養います。

週1回の通学でマスター可能なカリキュラムのため、仕事を続けながらでも、いくつになっても夢を諦める必要はありません。

🏆 JBG音楽院 卒業生の実績例

  • アイドル楽曲提供者
  • 🎻 劇伴作家
  • 🎮 ゲーム音楽/CMソング制作者
  • 🎤 フェスにも出演しているシンガーソングライター

など、実際にプロとして活躍されている方が数多くいらっしゃいます。

🎁 LINE登録で「豪華2大特典」を無料プレゼント

まずは学校紹介をご覧いただき、プロへの第一歩を踏み出してください。今ならLINE登録者限定で、以下の資料をプレゼント中です!

  • 特典①:プロのDTM作曲家を目指すためのロードマップ
  • 特典②:作曲に使えるコードパターン12選


LINEに登録して特典を受け取る >

一覧に戻る