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DAWを使った耳コピ効率化テクニック:ループ再生・スロー再生・EQ活用術をマスター

2025.12.13

DAWを使った耳コピ効率化テクニック:ループ再生・スロー再生・EQ活用術をマスター

「耳コピをしようとしても、速いフレーズがどうしても聴き取れない」「ドラムやベースの音が他の楽器に埋もれてしまって分からない」

そんな悩みを抱えている方は、もしかすると「裸の耳」だけで戦おうとしていませんか?

プロの現場でも、耳コピ作業にはDAW(作曲ソフト)の機能がフル活用されています。DAWは単なる録音・編集ツールではなく、音を顕微鏡のように拡大・分析するための最強の耳コピ支援ツールでもあるのです。

この記事では、DAWを使った具体的な耳コピ効率化テクニック(ループ再生、スロー再生、EQ活用など)を解説します。ツールを正しく使いこなすことで、あなたの「聴く力」は飛躍的に向上し、挫折知らずの耳コピライフが始まります。

下準備:DAWのプロジェクト設定

まずは、DAWに原曲(オーディオファイル)を読み込むところからスタートです。この「下準備」を丁寧に行うかどうかが、その後の効率を大きく左右します。

テンポ(BPM)を合わせる

DAWのプロジェクトテンポを、原曲のBPM(テンポ)とピッタリ合わせます。これがズレていると、メトロノームが合わず、ループ設定もグリッドから外れてしまい、非常に作業がしにくくなります。

最近のDAWには「テンポ検出機能」がついているものも多いですが、手動でタップして確認するか、波形の頭(1小節目の1拍目)をDAWの小節線に合わせて微調整しましょう。

テクニック1:執拗なまでの「ループ再生」

耳コピの基本は「分かるまで聴く」ことです。しかし、再生バーを手動で戻していては効率が悪すぎます。

1小節、あるいは1拍単位でループする

聴き取れないフレーズがある場合、DAWの「サイクル(ループ)機能」を使って、その部分だけを自動で繰り返し再生させます。

ポイントは「範囲を極限まで狭くすること」です。4小節ループで分からなければ1小節に、それでもダメなら1拍(4分音符1つ分)だけに範囲を絞ります。短い区間を何十回もループさせていると、脳がその音の「残像」を捉えやすくなります。

テクニック2:音程を変えずに「スロー再生」

速いギターソロやドラムのフィルインは、そのままの速度で聴き取るのは困難です。ここで役立つのが、DAWの「タイムストレッチ(タイムエンベロープ)」機能です。

「音程維持」の設定を忘れずに

昔のテープやレコードのように、速度を落とすと音程まで下がってしまうと耳コピになりません。DAWのタイムストレッチ機能には、通常「ピッチ(音程)を維持したまま再生速度を変える」アルゴリズムが搭載されています。

再生速度を70%~50%程度まで落としてみてください。驚くほど一音一音がはっきりと分離して聴こえてくるはずです。最初はゆっくり聴き取り、徐々に速度を上げて原曲のテンポに近づけていくのが上達のコツです。

テクニック3:EQで「聴きたい音」を掘り起こす

ミックス済みの音源(2mix)から特定の楽器だけを聴き取るのは至難の業です。そこで、EQ(イコライザー)を使って「周波数の選別」を行います。

ベースラインを浮き彫りにするEQ設定

ベースが聴こえにくい場合は、以下のようなEQ設定を試してみてください。

  • High Cut(Low Pass):高音域(例:500Hz以上)をバッサリとカットします。ボーカルやギターが消え、モコモコとした低音だけが残ります。
  • Boost:ベースの美味しい帯域(例:80Hz~200Hz付近)を狭いQ幅でグイッと持ち上げます。

コード感を聴き取るEQ設定

逆に、ギターやピアノの和音を知りたい場合は、低音域(ベースやキック)と高音域(ハイハット)をカットし、中音域(400Hz~2kHz付近)だけを残す「カマボコ型」の設定にします。電話の音声のような音質になりますが、音程感は掴みやすくなります。

その他の便利機能:パン(定位)と位相

さらにマニアックですが、非常に有効なテクニックもあります。

サイド(Side)成分だけを聴く

M/S処理ができるプラグインや、ユーティリティツールを使って、センター(Mid)の音を消し、サイド(Side)の音だけを再生します。すると、センターにいるボーカルやキックが消え、左右に振られているギターやコーラス、ストリングスなどが驚くほどクリアに聴こえてきます。

まとめ:ツールは「耳」を育てるための補助輪

今回は、DAWを使った耳コピ効率化テクニックを紹介しました。

  • ループ再生:範囲を極限まで絞って反復する。
  • スロー再生:音程を維持したまま速度を落とす。
  • EQ活用:聴きたい楽器の帯域以外をカットする。

「機械に頼ると耳が育たないのでは?」と心配する必要はありません。むしろ、こうしたツールを使って「正解の音」を何度も聴くことで、脳内に正しい音のイメージが定着し、結果的に裸の耳のレベルも上がっていきます。

便利な機能はどんどん活用して、効率的に「プロの技」を自分のものにしていきましょう。

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