作曲力が伸びる「耳コピ」と「リズム感」の効果的な鍛え方
「頭の中で鳴っているメロディを、DAW上で再現しようとすると何かが違う」「プロの曲のようなグルーヴ感が出せない」とお悩みではありませんか?
楽器経験がある方ほど、自分のイメージを形にできないもどかしさを感じることが多いものです。
実は、作曲スキルが停滞する大きな原因の一つは、「聴く力(インプット能力)」の不足にあります。
この記事では、プロの作曲家が実践している楽曲分析の基礎となる「耳コピ」の正しいやり方と、楽曲に命を吹き込む「リズム感」の効果的な鍛え方(相対音感トレーニング含む)を解説します。感覚頼りの作曲から卒業し、確かな技術でプロレベルのクオリティを目指しましょう。
なぜ作曲に「耳コピ」と「リズム感」が必要なのか?
DAW(作曲ソフト)が進化し、便利なコード進行補助ツールやリズムループ素材が手軽に使えるようになった現代でも、プロのクリエイターたちは依然として「耳の良さ」を重視します。それはなぜでしょうか。
それは、優れたアウトプット(作曲)は、高解像度のインプット(聴取)から生まれるからです。
「耳トレ効果」で得られる3つのメリット
単に曲をコピーするだけでなく、構造を理解しながら聴き取ることで、以下のような劇的な耳トレ効果が得られます。
- プロのアレンジ手法が手に入る:「ここでベースが動くと盛り上がる」「このドラムのフィルの後にサビが来る」といった、ヒット曲の構成や仕掛けを体感的に習得できます。
- 自分の引き出しが増える:好きな曲のコード進行やメロディの動きを分析することで、自分の手札として使えるようになります。
- 修正能力が身につく:自分の曲を聴いた時に「何がダメなのか」を客観的に判断できるようになり、独学でのクオリティアップ速度が加速します。
初心者でも挫折しない!効果的な「耳コピ」のやり方
「耳コピに挑戦したけれど、音が聞き取れなくて挫折した」という方は非常に多いです。しかし、耳コピは特殊能力ではなく、正しい手順で行えば誰でも習得可能な技術です。
ここでは、作曲スキル向上に直結する具体的な耳コピのやり方をステップ別に解説します。
STEP 1:まずは「ベース音」から特定する
多くの初心者はメロディや派手な上モノから聴こうとしますが、楽曲の土台は低音にあります。まずはベース(低音)のルート音を聞き取りましょう。
DAWのEQ(イコライザー)で高音域をカット(ローパスフィルター)すると、ベースラインが驚くほど聞きやすくなります。ベース音が特定できれば、その曲のコード進行の半分以上を理解したも同然です。
STEP 2:リズム(ドラム)のパターンを把握する
次に、キック(バスドラム)とスネアの位置を確認します。特に現代のポップスやダンスミュージックにおいて、キックの位置はグルーヴの核心です。
小節のどこにアクセントがあるかを分析し、DAW上に再現してみましょう。
STEP 3:メロディとコードの内声へ
外枠(低音とリズム)が埋まったら、最後にメロディと、コードの内声(和音の構成音)を埋めていきます。一度に全ての音を聴こうとせず、「この1小節だけ」と区切って繰り返し再生することが重要です。
作曲センスの正体は「相対音感」にあり
「自分には絶対音感がないから無理だ」と諦める必要はありません。実は、作曲において重要なのは絶対音感ではなく、音と音の距離(インターバル)を把握する相対音感です。
相対音感の鍛え方とメリット
相対音感とは、「ド」に対して「ソ」がどのくらい離れているかを感じ取る能力です。この力がつくと、頭の中で鳴っているメロディを迷わずに鍵盤やDAW上で再現できるようになります。
相対音感の鍛え方としては、以下の方法が効果的です。
- インターバル・トレーニング:「ド・ミ(長3度)」「ド・ソ(完全5度)」など、2音間の響きを覚える練習です。
- 移動ド唱法(ソルフェージュ):楽曲のキー(調)に合わせて、メロディを階名(ドレミ)で歌う練習です。楽器を使わずにいつでも実践できます。
JBG音楽院でも、この相対音感の育成をカリキュラムの初期段階(Core)で徹底して行います。これが作曲の自由度を飛躍的に高める土台となるからです。
DAW時代の「リズムトレーニング」とは
DAWを使えば、マウス一つでタイミングをジャスト(グリッド通り)に修正できます。しかし、これだけに頼ると「機械的でノリの悪い曲」になりがちです。
プロレベルの楽曲を作るためには、DAW上でも人間味のあるグルーヴを表現するためのリズムトレーニングが不可欠です。
身体を使ったリズムの体得
リズムは頭ではなく「身体」で感じるものです。以下のポイントを意識して練習してみましょう。
- メトロノームに合わせて体を動かす:単にクリックを聞くのではなく、クリックの裏拍(バックビート)を感じながら手を叩いたり、体を揺らしたりします。
- MIDI鍵盤でのリアルタイム入力:クオンタイズ(タイミング補正)をかけずに録音し、自分の演奏がグリッドに対して「走っている(前倒し)」か「モタっている(遅れ気味)」かを確認します。
この微細な「ズレ」こそが、楽曲に人間味と躍動感を与えます。リズムトレーニングをDTMに取り入れることで、打ち込み臭さを消し、プロのような抑揚のあるトラックを作ることができるようになります。
独学の壁を越え、プロの作曲家を目指すために
ここまで紹介した「耳コピ」や「リズムトレーニング」は、地道な作業ですが、プロを目指す上では避けて通れない道です。
しかし、独学では「自分が正しく聴き取れているのか?」「リズムが合っているのか?」を客観的に判断することが難しく、間違った癖がついたまま練習を続けてしまうリスクもあります。
JBG音楽院では、DTAM(Desktop and Analog Music)という理念のもと、DAWの技術だけでなく、こうした「聴く力」「演奏する力」といった音楽的な基礎体力を徹底的に鍛え上げます。
経験豊富なプロの講師から、自分の耳コピ結果やリズムに対するフィードバックを直接受けること。それが、独学の限界を突破し、最短距離でプロのスキルを習得する鍵となります。
まとめ:「聴く力」があなたの作曲を変える
今回は、作曲力を向上させるための「耳コピ」と「リズム感」の重要性とその鍛え方について解説しました。
- 耳コピは構造理解の第一歩:ベースラインから手順を追って分析することで、プロの技法を吸収できます。
- 相対音感が鍵:絶対音感がなくても、音の距離感を鍛えることでイメージを具現化できます。
- 身体的なリズム感:DAWのグリッドに頼りすぎず、身体でグルーヴを感じることで、楽曲に命が宿ります。
優れた作曲家は、すべからく「優れたリスナー」でもあります。日々の音楽鑑賞を「学びの場」に変え、意識的に耳とリズム感を鍛えていくことで、あなたの作る曲は確実にプロのレベルへと近づいていくでしょう。
今日からさっそく、好きな1曲のベースラインを聴き取ることから始めてみてください。
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