「せっかくの楽器が団子状態…」を解決。ミックス以前に知っておくべきボイシングの鉄則
「トラック数を増やしたら、音が濁って何が鳴っているか分からない…」「EQ(イコライザー)で調整しても、音がスッキリ抜けてこない…」
DTMでリッチなサウンドを目指して楽器を重ねた結果、かえって音が喧嘩して「団子状態」になってしまう。これは初心者が必ず直面する壁です。
多くの人はこれを「ミックスの技術不足」だと思い込みますが、実は違います。9割の原因は、音を重ねる前の「ボイシング(和音の配置)」にあるのです。
「良いボイシングなら、フェーダーを上げただけでCDのようなクリアな音がする」
これはプロの現場の常識です。
この記事では、ミックス以前の段階でサウンドの透明度を決める、ボイシングの「鉄則」と、楽器ごとの住み分けテクニックを解説します。EQに頼らず、アレンジの力で「透き通るようなアンサンブル」を作りましょう。
なぜ「団子」になるのか?ボイシングの基本概念
ボイシングとは、コード(和音)の構成音を「どの高さで」「どの楽器に」割り振るかという技術です。
例えば「Cメジャー(ド・ミ・ソ)」を鳴らす時、全ての楽器で「中央のド・ミ・ソ」を弾いてしまえば、当然その帯域が飽和し、音が濁ります。
これを防ぐために、音をパズルのように隙間なく、かつ重ならないように配置するのがボイシングの役割です。
アレンジ全体の「肉付け」の考え方については、以下の記事でも解説しています。
鉄則1:低音域は「広げる」(ロー・インターバル・リミット)
音が最も濁りやすいのは「低音域」です。
人間の耳や物理的な音響特性上、低い音同士が近づきすぎると、唸るような不快な響き(濁り)が生じます。
【NG例】
ピアノの左手で、低い「ド」と「ミ」を同時に弾く。
【OK例】
低い「ド」を弾き、「ミ」は1オクターブ以上離して弾く(または右手に任せる)。
これを専門用語で「ロー・インターバル・リミット」と呼びます。
「下に行くほど音の間隔(インターバル)を広げ、上に行くほど密集させる」
このピラミッド型の配置を守るだけで、低音のモヤモヤは劇的に解消されます。
鉄則2:楽器の「美味しい帯域」を譲り合う
全ての楽器には、主役になれる「美味しい音域(スイートスポット)」があります。
それぞれの楽器が一番輝く場所で鳴らし、それ以外は譲る。この「譲り合い」がクリアなアンサンブルの鍵です。
ピアノのボイシング
ピアノは音域が広いため、他の楽器と最もぶつかりやすい楽器です。
ベースがいる場合、ピアノの左手でルート(根音)を強く弾く必要はありません。左手は軽めに、右手はギターやボーカルの音域を避けて、高音域でキラキラとした装飾を担当させるなど、役割を明確にしましょう。
ギターのボイシング
ギターとピアノは「中音域」で激突しがちです。
ピアノがコードを白玉(全音符)で弾くなら、ギターはカッティングでリズムを刻む。
ピアノが低い位置でコードを鳴らすなら、ギターはカポタストを使って高い位置(ハイコード)で鳴らす。
このように「弾き方」や「ポジション」を変えることで、住み分けを行います。
ストリングスのボイシング
ストリングス(弦楽器)を入れる際、全パートを密集させて(クローズボイシング)弾くと、暑苦しくなりがちです。
バラードや壮大な曲では、チェロ(低)とヴァイオリン(高)の距離を大きく空ける「オープンボイシング」を採用しましょう。真ん中の空間が空くことで、そこにボーカルが綺麗に収まります。
楽器同士の横のラインの絡み合い(対位法)については、以下の記事も参考にしてください。
JBG音楽院で「プロの耳」によるチェックを
ボイシングの良し悪しは、自分の耳だけでは判断が難しいものです。
JBG音楽院では、講師があなたのDAWプロジェクト(MIDIデータ)を確認し、「ここのピアノの左手が低すぎて濁っている」「ギターのボイシングをここで転回させれば、ボーカルがもっと抜けてくる」といった、具体的かつ実践的なフィードバックを行います。
ミックスに逃げない、アレンジ段階での「音の整理整頓」術を学ぶことで、あなたの作るサウンドはプロ級のクリアさを手に入れます。
まとめ:濁りの原因は「配置ミス」にある
「良い音」とは、高い機材を使うことだけではありません。
それぞれの音が互いを邪魔せず、適切な場所に配置されている状態こそが、本当の意味での「良い音」です。
音が濁ったら、プラグインを挿す前に、まずMIDI画面を開いてボイシングを確認してください。
「低音を広げる」「楽器同士の音域をずらす」。この鉄則を守るだけで、あなたの曲は驚くほど見通しが良くなるはずです。
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