
【オーディオインターフェース選び】音質と機能で選ぶ!失敗しないための注目ポイントと価格帯別おすすめ
「DTMを始めたいけど、オーディオインターフェースって何?本当に必要なの?」「マイクやギターをパソコンに繋ぎたいけど、どうすればいいか分からない」「自宅録音の音質をもっと良くしたい!」そんな風に、DTM機材の中でも特に謎の多い「オーディオインターフェース」について、疑問や不安を抱えていませんか?ご安心ください。その役割と使い方さえ理解すれば、あなたの音楽制作のクオリティを劇的に向上させる、最高のパートナーになります。オーディオインターフェースは、PCとマイクや楽器を接続し、クリアな音での録音と高品位な再生を実現するDTMシステムの心臓部です。この記事では、入力端子の種類や数、対応サンプリングレート、音質などを比較し、自分の制作スタイルに合った製品を選ぶことが作品クオリティ向上の第一歩であることを、具体的な注目ポイントや価格帯別のおすすめモデルにも触れながら分かりやすく解説します。JBG音楽院では、アナログ録音の重要性も踏まえた機材選定を推奨しています。
オーディオインターフェースとは?なぜDTMに不可欠なのか?
オーディオインターフェースは、一言で言えば「パソコンの音の入出力を、音楽制作用にグレードアップさせるための機材」です。パソコンにもイヤホンジャックやマイク端子は付いていますが、それらはあくまで簡易的なもの。高音質な音楽制作を行うには、いくつかの点で力不足なのが実情です。
オーディオインターフェースを導入することで、主に以下の3つの大きなメリットがあります。
- 音質の向上: PC内蔵のサウンド機能よりも遥かに高品位なパーツで作られており、ノイズが少なく、クリアで解像度の高いサウンドでの録音・再生が可能になります。自宅録音の音質向上には欠かせません。
- 多様な入出力端子: プロ仕様のマイクを接続するための「XLR端子」や、ギターやベースを直接繋ぐための「Hi-Z端子」など、様々な楽器を接続するための専用端子が備わっています。
- 遅延(レイテンシー)の軽減: 楽器を弾いてからスピーカーやヘッドホンから音が出るまでの時間的な遅れ(レイテンシー)を、人間が知覚できないレベルにまで抑えることができます。これにより、快適な録音や演奏が可能になります。
これらの理由から、オーディオインターフェースは、本気で作曲やDTMに取り組む上で、DAWソフトと並んで最も重要な機材の一つと言えるのです。そもそもDTMを始めるにあたって、どのような機材が必要かについては、当音楽院のブログ記事である「DTM初心者必見!最初に揃えるべき機材リストと後悔しない選び方のコツ」でも詳しく解説しています。

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後悔しないオーディオインターフェースの選び方:4つのチェックポイント
では、自分に合った一台はどのように選べば良いのでしょうか。ここでは、オーディオインターフェースの選び方で失敗しないための、4つの重要なチェックポイントをご紹介します。
1. 入出力端子の「種類」と「数」
まず考えるべきは、「何を」「いくつ」接続したいかです。
- マイク入力(XLR端子):ボーカルやアコースティック楽器を録音したいなら必須です。コンデンサーマイクを使用する場合は、「ファンタム電源」に対応しているかどうかも確認しましょう。
- 楽器入力(標準フォーン端子/Hi-Z):エレキギターやベースを直接接続したい場合に必要です。「Hi-Z」や「INST」と表記のある端子が対応しています。
- ライン入力(標準フォーン端子):シンセサイザーや外部音源などを接続する場合に使用します。
- 入力数:同時にいくつの音を録音したいかで選びます。一人で弾き語りを録音するならマイク入力と楽器入力が各1つ(合計2つ)あれば十分ですが、バンドのドラムを録音したい場合などは、より多くの入力数が必要になります。
初心者の方は、まず「マイク入力×1、楽器/ライン入力×1」の「2イン/2アウト」モデルから検討するのが一般的です。
2. 音質を決める要素:サンプリングレートとビット深度
製品スペック表でよく見かける「24bit/192kHz対応」といった表記。これは音質に関わる重要な指標です。
- サンプリングレート:1秒間に音を何回デジタルデータに変換するかを示す数値です。数値が高いほど、高音域の再現性が高くなります。CDが44.1kHz、ハイレゾ音源では96kHzや192kHzが使われます。
- ビット深度:音の大小(ダイナミクス)をどれだけ細かく記録できるかを示す数値です。数値が高いほど、小さな音から大きな音までの表現が豊かになります。現在では24bitが標準的です。
初心者の方は、少なくとも「24bit/96kHz」に対応しているモデルを選んでおけば、将来的に高音質な制作をしたくなった際にも安心です。
3. マイクプリアンプの質:録音クオリティの心臓部
マイクプリアンプとは、マイクからの微弱な信号を、DAWで扱える適切なレベルまで増幅させるための回路のことです。このマイクプリアンプの性能が、録音される音のクリアさやキャラクターを大きく左右します。各メーカーが独自開発した高品質なマイクプリアンプを搭載していることを売りにしているモデルも多く、音質にこだわりたい方は、この点を比較検討するのも良いでしょう。
4. その他の便利機能:ダイレクトモニタリングとループバック
- ダイレクトモニタリング機能:PCを介さずに、オーディオインターフェースに入力された音を直接ヘッドホンで聴くことができる機能です。これにより、音の遅延(レイテンシー)を全く感じずに、自分の演奏や歌をモニタリングしながら録音できます。
- ループバック機能:PC上で鳴っている音(例えばYouTubeの音源など)と、マイクや楽器から入力した音をミックスして、配信や録音ができる機能です。ゲーム実況や弾いてみた動画の制作などに非常に便利です。
【価格帯別】DTM初心者におすすめのオーディオインターフェース
ここでは、具体的なモデル名を挙げながら、価格帯別のおすすめオーディオインターフェースをご紹介します。あなたの予算と目的に合わせて、最適な一台を見つけるための参考にしてください。(モデル名は2025年現在のものです)
エントリーモデル(~2万円):最初の1台に最適
この価格帯は、DTMを始めるための基本的な機能を十分に備えつつ、コストを抑えられるモデルが豊富です。
代表的なモデル:Steinberg UR22C, Focusrite Scarlett 2i2, PreSonus AudioBox iTwo
これらのモデルは、定番の2イン/2アウト構成で、高品質なマイクプリアンプを搭載しており、初心者でも安心して使えると評判です。
ミドルクラスモデル(2万円~5万円):音質と機能性の向上
より高品位な録音や、便利な付加機能を求めるなら、この価格帯がおすすめです。搭載されているマイクプリアンプやAD/DAコンバーター(音の変換器)の質が向上し、サウンド全体の解像度が上がります。
代表的なモデル:Universal Audio Volt 276, Solid State Logic SSL 2+, Antelope Audio Zen Go Synergy Core
特に、往年の名機をシミュレートしたエフェクトが使えるモデルなど、個性豊かな製品が増えてくる価格帯です。
ハイエンドモデル(5万円~):プロフェッショナルな制作環境へ
プロのスタジオでも使用される、最高峰の音質と機能性を求めるならこの価格帯です。音質はもちろんのこと、多数の入出力端子や、高度なモニタリング機能などを備えています。
代表的なモデル:Antelope Audio Discrete 4 Pro, Universal Audio Apollo Twin X, RME Babyface Pro FS
DSP(専用のプロセッサ)を搭載し、PCに負荷をかけずに高品質なエフェクトを使えるモデルが主流となります。
JBG音楽院の機材選定サポート
JBG音楽院では、DTMを始める上で最も重要な機材選びについても、手厚くサポートしています。「どんなオーディオインターフェースを選べばいいか分からない」「自分のやりたい音楽に合った機材はどれ?」といった初心者の方の悩みに対し、プロの現場を知る講師陣が、一人ひとりの予算や目標に合わせて、最適な機材構成をアドバイスします。無駄な投資を避け、長く使える機材で、最高の音楽制作スタートを切りましょう。
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まとめ:最適な一台で、あなたの音楽制作をレベルアップさせよう
DTMの音質を決定づける、オーディオインターフェースの選び方について解説してきました。入力端子の種類と数、マイクプリアンプの品質、対応サンプリングレート/ビット深度、そして便利な付加機能など、選ぶ際の重要な注目ポイントを理解し、自分の制作スタイルに合った製品を選ぶことが、作品クオリティ向上のための最も重要な第一歩です。
JBG音楽院では、アナログ録音の重要性も踏まえた機材選定を推奨しています。この記事で紹介した価格帯別のおすすめモデルなども参考に、ぜひあなたにとって最高のパートナーとなる一台を見つけてください。クリアな音で自分の演奏や歌が録音できた時の感動は、あなたの創作意欲をさらに掻き立ててくれるはずです。
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