ドラマ劇伴の作り方!セリフを邪魔せず感情を操る「引き算」の作曲術
「渾身のメロディを作ったのに、実際のシーンに当てると役者の声と喧嘩してしまう」
「悲しいシーンで悲しい曲を流したら、演出が安っぽすぎると言われた」
実写ドラマの劇伴(サウンドトラック)制作において、多くの作曲家がぶつかる壁。それは「音楽は主役ではない」という事実との向き合い方です。
アニメやゲーム音楽とは異なり、実写ドラマには「生身の役者の演技」と「セリフ(音声)」という絶対的な主役が存在します。ここで求められるのは、自己主張する音楽ではなく、空気のようにシーンに溶け込み、視聴者の無意識に働きかける高度な技術です。
この記事では、独学では気づきにくい「セリフを立てるための周波数管理」や、複雑な感情を表現する「心理描写のコードワーク」について解説します。
最大の敵は「1kHz」。声の帯域を空けるアレンジ術
ドラマ劇伴において、最もやってはいけないミス。それは「セリフを聞き取りにくくすること」です。
人間の話し声の芯となる周波数は、おおよそ1kHz〜4kHz付近に集中しています。もしあなたが、ピアノの右手やシンセサイザーのリード音で、この帯域を埋め尽くすようなメロディを奏でていたら、それは役者の声を「マスキング(遮蔽)」してしまいます。
「引き算」でスペースを作る
プロの劇伴作家は、以下のように楽器の配置を工夫して「声の居場所」を作ります。
- 音域の棲み分け:ピアノは高音域(キラキラした装飾)と低音域(ベース)を中心に使い、中音域はあえて弾かない。
- 楽器の選択:声と周波数が被りやすいバイオリンやオーボエを避け、チェロや低音のブラスなど、声より低い楽器を主役に据える。
- メロディの間引き:役者が喋っている間はメロディを動かさず、セリフの切れ目(ブレス)の瞬間にオカズを入れる。
「悲しい」だけじゃない。心理描写(アンダースコア)の極意
アニメ劇伴が「分かりやすい記号(楽しい!悲しい!)」だとしたら、ドラマ劇伴は「行間を読む文学」です。
例えば、「笑っているけれど、心の中では泣いている」というシーン。ここで明るい曲を流せば表面的な描写になりますが、実写の現場では、あえて不安定な不協和音を薄く敷くことで、笑顔の裏にある狂気や悲しみを表現することがあります。
「解決しない」美学
ポップスではドミナントからトニックへ「解決」することで気持ちよさを生みますが、ドラマの心理描写では、あえて不安定な響きのまま浮遊させることが多々あります。
「この感情に名前をつけない」という曖昧さこそが、実写のリアリティを引き立てるのです。
予算とリアリティ。「小編成」こそ腕が試される
ハリウッド映画のような大作を除き、多くの国内ドラマやインディーズ映画では、予算や世界観の都合上、フルオーケストラを使わない(使えない)ケースも多いです。
「ピアノとチェロだけ」「アコースティックギター1本だけ」といった限られた編成(小編成)で、いかにリッチに、かつ説得力のある音を作れるか。ここにごまかしの効かない作曲家の基礎力が表れます。
派手な音圧で押し切るのではなく、一音のボイシング、リバーブの質感、そして演奏のニュアンスだけで空間を埋める技術。これこそが、長く業界で生き残る作家の条件です。
「映像のための音楽」を体系的に学ぶ
「曲は作れるけれど、映像に合わせると何かが違う」。その違和感の正体は、音楽的な知識不足ではなく、「映像演出的な視点」の欠如かもしれません。
JBG音楽院では、単なる音楽理論だけでなく、実際の映像に対してどのようにアプローチすべきかという「劇伴特有の作法」を、現役のプロから直接学ぶことができます。「なぜここで音を抜くのか?」「なぜこの楽器を選ぶのか?」という現場の判断基準を知ることで、あなたの音楽は「ただのBGM」から「物語の一部」へと進化します。
独学で悩み続ける時間を、プロの思考をインストールする時間に変えませんか?
まとめ
ドラマ劇伴の作曲は、エゴを捨てて作品に奉仕する、非常に職人的な仕事です。
- 人間の声の帯域(中音域)を邪魔しないアレンジを徹底する。
- 表面的な感情ではなく、裏にある心理(サブテキスト)を音にする。
- 小編成でも間を持たせられる、確かな基礎力と表現力を身につける。
「音楽が鳴っていることに気づかなかったけれど、涙が出た」。そんな最高の賛辞をもらえる作曲家を目指して、まずは「引き算」の意識から始めてみてください。
🎧 ドラマ・映画の仕事がしたいあなたへ。
「セリフを引き立てる」プロの技術を学びませんか?
独学では気づけない「周波数管理」と「心理描写」。
JBG音楽院が、あなたの楽曲を映像作品レベルへ引き上げます。
🚀 音大レベルの基礎 × プロのDTM技術
JBG音楽院は、社会人からでもプロレベルのスキルを習得できる本格派スクールです。
まずは音楽理論・イヤートレーニング・鍵盤といった「音大レベルの基礎」を固め、自由自在な作曲能力を構築。その上で、現役プロ講師と共にDTM・レコーディング・ミックスを実践し、現場で通用する総合力を養います。
週1回の通学でマスター可能なカリキュラムのため、仕事を続けながらでも、いくつになっても夢を諦める必要はありません。
🏆 JBG音楽院 卒業生の実績例
- ✨ アイドル楽曲提供者
- 🎻 劇伴作家
- 🎮 ゲーム音楽/CMソング制作者
- 🎤 フェスにも出演しているシンガーソングライター
など、実際にプロとして活躍されている方が数多くいらっしゃいます。
🎁 LINE登録で「豪華2大特典」を無料プレゼント
まずは学校紹介をご覧いただき、プロへの第一歩を踏み出してください。今ならLINE登録者限定で、以下の資料をプレゼント中です!
- 特典①:プロのDTM作曲家を目指すためのロードマップ
- 特典②:作曲に使えるコードパターン12選
