
こんにちは、JBG音楽院の吉澤です!
「社会人だけど、仕事の合間をぬってDTMで作曲を楽しみたい」
「独学でやっているけれど、やっぱり基礎理論をしっかり学びたい」
そんな方におすすめしたいのが“ダイアトニックコード”の理解です。
実は、ダイアトニックコードはポピュラーミュージックやゲーム音楽など、幅広いジャンルで使われている基本中の基本。
正しい知識を身につけると、曲作りの幅が一気に広がります。
ダイアトニックコードとは?
ダイアトニックコードとは、特定のスケール(例:Cメジャースケール)の音のみを使い、3度堆積で重ねたコード群のことです。
Cメジャーなら「C, Dm, Em, F, G, Am, Bdim」という7種類のトライアドが生まれます。
この7つだけで、相当数のコード進行を組み合わせることが可能です。
実際、ポップスやアニソンなどはこの範囲だけで完成している曲も多いです。
さらに、これをセブンスコード(4和音)まで発展させると、よりカラーのある響きを作ることができます。
たとえば、Cメジャースケール上の1度コード(C)を4和音にすると“CM7”となり、ふんわり明るい響きに。
5度コード(G)は“G7”になって強い解決感を生み出し、コード進行をドラマチックに彩ってくれます。
音程とコードネームを押さえるのが近道
ダイアトニックコードを理解するうえでポイントとなるのは、音程(長3度/短3度/完全5度など)の捉え方です。ここでいう「3度」「5度」とは、ルート(基準の音)から数えて3番目、5番目の音がどれくらい離れているかを示します。
例)C(ルート)から3番目の音(E)までの距離を「3度」と呼び、
この3度が「半音4つ分(2全音)」なら“長3度”、
「半音3つ分(1.5全音)」なら“短3度”に分類します。
3度が長いか短いか、5度が完全か減かによって、コードの種類(メジャー、マイナー、ディミニッシュなど)が決まります。具体的には以下のようになります。
-
メジャートライアド:
- ルート→第3音が「長3度」
- 第3音→第5音が「短3度」
- (結果、ルート→第5音は「完全5度」)
-
マイナートライアド:
- ルート→第3音が「短3度」
- 第3音→第5音が「長3度」
- (結果、ルート→第5音は「完全5度」)
-
ディミニッシュトライアド:
- ルート→第3音が「短3度」
- 第3音→第5音も「短3度」
- (結果、ルート→第5音は「減5度」)
ここまでが3和音(トライアド)の基本形です。
さらに、4和音になると第7音まで加わり、下記のように種類が増えていきます。
- メジャーセブン
- マイナーセブン
- ドミナントセブン
- ハーフディミニッシュ …など
いずれにしても、ルート音から各音が何度離れているか(音程)を把握することが基本です。例えば、ルートから第7音までの距離が「長7度」ならメジャーセブン系、「短7度」ならマイナーセブン系…といったように、音程がわかればコードネームを整理して考えやすくなります。
「ダイアトニックコードをわかりやすく理解するポイントは、音程の仕組みをしっかり押さえること」。これを覚えるだけで、次に学ぶコードネームやコード進行の組み立て方がグッと楽になりますよ。
なぜ社会人DTMerこそダイアトニックコードが必須なのか?
社会人として忙しい毎日を送りながらDTMで作曲を楽しむ方にとっては、時間を効率的に使うことが非常に重要です。ダイアトニックコードは以下のメリットがあります。
-
基本の7つで多くの楽曲に対応できる
メジャースケールひとつ覚えてしまえば、派生させるだけで様々なキーの曲を作れます。 -
コード進行の組み立てが早い
「I→IV→V」「ii→V→I」など、定番の進行を押さえるだけで、サクッと作曲が可能です。 -
リハモ(再構築)しやすい
トライアドをセブンスコードに差し替えたり、マイナーコードの響きを工夫するだけで曲の印象がガラッと変わります。時間がない中でも、既存のアイデアを発展させる手段として便利です。
実例:トライアドをセブンスに変えて“オシャレ”に
JBG音楽院はYouTubeに動画もアップロードしており、そのなかの動画(YouTubeリンクはこちら)では、Cメジャーのダイアトニックコードを使った代表曲「チェリー」(スピッツ)を例に、トライアドとセブンスコードの響きの違いを聴き比べています。
- トライアド:素朴でシンプルな響き
- セブンスコード:少し色気が加わり、“オシャレ感”や“切なさ”が増す
「トライアドだけで曲を作ったけれど、もう少し大人っぽい仕上がりにしたい…」そんなときにセブンスコードは大きな効果を発揮します。忙しい社会人DTMerにとっても、手軽かつ即戦力なアレンジテクニックと言えるでしょう。
ダイアトニックコードを武器に、作曲を次のレベルへ
JBG音楽院では、今回紹介したようなダイアトニックコードの基礎から、さらに踏み込んだ“機能和声”や“コード進行論”を実践的に学ぶことができます。たとえば、
- ファンクション(トニック・サブドミナント・ドミナント)を理解して、自然に解決するコード進行を作る
- セブンスコードにテンションを加えて、プロっぽいサウンドを演出
- リハモナイズの手法を駆使し、既存曲を大胆にアレンジ
など、“理論”と“現場で通用する実践”を行き来しながら習得できるのがJBGの強みです。講師陣はプロの現場での演奏経験や作編曲経験が豊富。YouTubeでも一部公開していますが、授業ではさらに細かいステップを丁寧に指導しています。
まとめ
ダイアトニックコードはDTM作曲の基礎中の基礎ですが、深掘りすると奥が深く、曲のクオリティが一段上がる鍵でもあります。社会人の方であっても、音程やコードの仕組みを体系的に理解すれば、効率よく作曲レベルをアップさせることが可能です。
- 3度堆積&音程の仕組みを押さえる
- トライアドとセブンスで表現力を広げる
- ファンクションを理解し、自在にコード進行を構築する
これらをマスターすると、オリジナル曲や既存曲のアレンジが断然スムーズになります。
「もっと詳しく学びたい」「自分の楽曲をプロの視点でブラッシュアップしたい」と思ったら、ぜひJBG音楽院へお越しください。短時間でも高密度なレッスンが受けられるカリキュラムをご用意しており、社会人の方も歓迎です。
YouTube動画でさらに詳しく解説中
より具体的な音の変化や弾き比べを知りたい方は、ぜひ下記リンクの動画をご覧ください。
- トライアド・セブンスコードの聴き比べ
- Cメジャーキーを使った具体的な演奏例
- ほかのキーでのダイアトニックコード展開
曲作りのアイデアがきっと湧いてくるはずです。
JBG音楽院なら、社会人でも無駄なく・確実に作曲・DTMスキルを習得できます。
「本気で学びたい」と思ったら、まずは無料体験&個別相談会にお申し込みください!
個別入学相談の申込みフォーム