
【J-POPヒット曲分析】具体的な名曲から学ぶコード進行・メロディ・アレンジの秘密
「この曲のサビ、どうしてこんなに心に残るんだろう?」「好きなアーティストみたいな曲を作りたいけど、具体的に何を真似すればいいか分からない」「音楽理論を勉強したけど、実際の曲でどう使われているのかピンとこない…」そんな風に、憧れのヒット曲と自分の作品との間にある、見えない壁を感じていませんか?理論は実践と結びついて初めて真価を発揮します。多くのJ-POPヒット曲は、リスナーの心を掴むための音楽理論に基づいた、普遍的かつ巧みなテクニックの宝庫です。この記事では、誰もが知る具体的な名曲を題材に、その楽曲がなぜ多くの人々に愛されるのかを、コード進行、メロディ、アレンジといった多角的な視点から音楽理論を用いて分析・解説します。名曲という最高の「生きた教材」から実践的な作曲テクニックを学び取り、あなたの楽曲制作を次のレベルへと引き上げましょう。
なぜ「JPOP名曲分析」が作曲スキルを飛躍させるのか?
音楽理論書を読むだけでは、知識はなかなか「使えるスキル」にはなりません。理論を本当に自分のものにするためには、それが実際の楽曲でどのように機能し、人々の感情をどう動かしているのかを体感的に理解することが不可欠です。ヒット曲の分析は、まさにそのための最高の実践トレーニングと言えるでしょう。
多くの人が「良い」と感じるものには、必ず理由があります。ヒット曲を分析することで、その理由、すなわちリスナーの心を掴むための「法則」や「設計図」を学ぶことができます。それは、単にフレーズを真似するのではなく、その裏側にある「作曲家の意図」を読み解く作業です。この分析を通じて得た知見は、あなたの作曲における強力な羅針盤となり、アイデアの引き出しを増やし、作品のクオリティを飛躍的に向上させてくれます。楽曲分析の重要性については、当音楽院のブログ記事である「名曲の秘密は理論にあり?ヒット曲を分析して作曲に活かす方法」でも詳しく解説しています。

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【ケーススタディ1】コード進行の力:Official髭男dism「Pretender」
近年のJ-POPを代表する名曲「Pretender」のサビでは、まさに「王道」とも言える非常に効果的なコード進行が使われています。
分析ポイント:王道進行 (Ⅳ→Ⅴ→Ⅲm→Ⅵm)
この曲のサビで使われているのは、「Fmaj7 → G7 → Em7 → Am7」という進行です。これは、キー=Cメジャーにおける「Ⅳmaj7 → Ⅴ7 → Ⅲm7 → Ⅵm7」という流れで、「王道進行」と呼ばれるJ-POPの定番パターンです。なぜこの進行はこれほどまでに、私たちの心を掴むのでしょうか。
- Ⅳ(Fmaj7)の浮遊感:少し切なく、どこかへ向かうような浮遊感でサビが始まります。
- Ⅴ(G7)の緊張感:次に最も不安定なドミナントコードに進むことで、「次に来るサビのメインメッセージは何だ?」とリスナーの期待感を最大限に高めます。
- Ⅲm(Em7)→Ⅵm(Am7)の解決感と切なさ:そして最も安定したトニック(Ⅰ)に直接向かうのではなく、代理のマイナーコードに着地することで、切ない感情を喚起しつつ、強い印象を残します。
この一連の流れが、感動的でありながらも非常にキャッチーなサビを生み出す原動力となっているのです。J-POPの定番コード進行については、当音楽院のブログ記事である「【J-POP頻出コード進行】カノン進行・王道進行・小室進行など定番パターンの分析と応用テクニック」でさらに多くのパターンを解説しています。

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【ケーススタディ2】メロディとリズムの妙:YOASOBI「夜に駆ける」
「夜に駆ける」は、その疾走感あふれるメロディとリズムの組み合わせが非常に印象的です。
分析ポイント:シンコペーションと休符の効果
この楽曲のメロディは、ピアノのバッキングリフと巧みに絡み合いながら、非常にリズミカルに構成されています。特に注目すべきは「シンコペーション」と「休符」の効果的な使い方です。
- シンコペーションの多用:メロディが拍の頭(強拍)より少し早く、「食い込む」ように入るシンコペーションが多用されています。これにより、楽曲全体に前のめりな推進力と、独特のグルーヴが生まれています。
- 効果的な休符:高速なメロディの中に、一瞬の「間」となる休符が効果的に配置されています。この休符があることで、聴き手は息つく暇を与えられ、次のフレーズへの期待感が高まります。また、歌詞を聴かせるための重要な役割も果たしています。
音程だけでなく、リズムや休符をいかに戦略的に使うかが、キャッチーなメロディを作る上で重要であることが分かります。このテクニックについては、当音楽院のブログ記事である「【リズムと休符の魔法】メロディをよりキャッチーにするリズム・アクセント・休符の戦略的活用術」で詳しく学ぶことができます。

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【ケーススタディ3】アレンジの妙技:スピッツ「チェリー」
長年愛され続ける名曲「チェリー」は、シンプルながらも非常に巧みなアレンジが施されています。
分析ポイント:楽器の抜き差しによる展開法
この曲は、Aメロからサビに向かって、どのように楽器が増えていき、感情が盛り上がっていくかの完璧なお手本です。
- Aメロ:アコースティックギターとベース、そしてシンプルなドラムという最小限の編成で、ボーカルの歌詞を聴かせることに集中しています。
- Bメロ:アルペジオを奏でるエレクトリックギターが加わり、サビへの期待感を少しずつ高めていきます。
- サビ:全ての楽器が力強く演奏され、さらに歪んだリードギターのフレーズが加わることで、エネルギーと開放感が一気に爆発します。
このように、楽器を効果的に「足し算・引き算」していくことが、楽曲にドラマチックな展開を生むための基本的なテクニックなのです。
JBG音楽院で学ぶ、生きた楽曲分析
JBG音楽院では、このようなヒット曲の楽曲分析を、カリキュラムの重要な柱の一つとして位置づけています。机上の音楽理論を学ぶだけでなく、その理論が、私たちが普段聴いている「生きた音楽」の中で、どのように使われ、どのような効果を生んでいるのかを、プロの講師が具体的な楽曲を例に挙げて解説します。
受講生自身が好きな曲を持ち寄り、その魅力の秘密を分析・発表し、他の生徒や講師とディスカッションする。この実践的な学びのプロセスを通じて、あなたは名曲からエッセンスを盗み、自分の作品へと昇華させるための「作曲家の耳」と「分析力」を養うことができます。
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まとめ:名曲は最高の教科書!分析して自分の力に変えよう
J-POPのヒット曲を題材に、その魅力の秘密を音楽理論の側面から分析してきました。多くの名曲やヒット曲には、リスナーの心を掴むための音楽理論に基づいた巧みな構成やテクニックが隠されています。なんとなく聴き流すのではなく、この記事で紹介したような分析的な視点を持って能動的に聴くことで、あなたのお気に入りの曲は、最高の「作曲の教科書」へと変わります。
JBG音楽院では、生きた教材からの学びを重視します。まずは、あなたの好きな曲を1曲選び、「この曲のサビのコード進行はどうなっているんだろう?」と調べてみることから始めてみてはいかがでしょうか。その小さな探究心が、あなたの作曲家としての引き出しを、一つ、また一つと増やしてくれるはずです。
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