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【ボイシング(和音配置)の極意】楽器の特性を活かした豊かでクリアなサウンドの作り方

2025.08.18

【ボイシング(和音配置)の極意】楽器の特性を活かした豊かでクリアなサウンドの作り方

「同じコード進行を使っているのに、プロの曲みたいな豊かな響きにならない…」「楽器を重ねると、サウンド全体が濁ってゴチャゴチャしてしまう」「ピアノとギターで同じコードを弾いているのに、なんだかしっくりこない」そんな、アレンジにおけるハーモニーの悩みを抱えていませんか?その原因は、多くの場合「ボイシング」にあります。ボイシング(和音の各構成音をどの楽器のどの音域に配置するか)は、アレンジのクオリティを左右する非常に重要な要素です。コードネームが同じでも、音の配置一つで、その響きは天と地ほど変わります。この記事では、ピアノ、ギター、ストリングス、ブラスなど、主要な楽器の特性を考慮した効果的なボイシングのテクニックや、DTMでサウンドが濁るのを避けるための注意点を解説し、あなたの楽曲をよりプロフェッショナルな響きへと導きます。JBG音楽院では、このような実践的なサウンドメイキングを指導します。

ボイシングとは?なぜアレンジに不可欠なのか?

ボイシングとは、和音(コード)の各構成音を、どの楽器に、どのオクターブ(音域)で、どのように配置するか、という編曲上の技術です。日本語では「和音配置」とも呼ばれます。例えば、「C(ドミソ)」というコードをアレンジする場合、

  • ピアノの低い音域で「ドミソ」と密集させて弾くのか?
  • ベースが「ド」、ピアノが「ミ」、ギターが「ソ」と、楽器間で音を分散させるのか?
  • ストリングス全体で、チェロが低い「ド」、ヴィオラが「ミ」、ヴァイオリンが高い「ソ」と、広い音域に配置するのか?

これらは全て同じ「C」というコードですが、聴こえ方や音楽的な印象は全く異なります。この音の配置を戦略的にコントロールする技術こそがボイシングであり、楽曲全体の響きの豊かさ、クリアさ、そして感動を決定づける、アレンジにおける最重要項目の一つなのです。このようなアレンジの技術は、当音楽院のブログ記事である「アレンジで差がつく!音楽理論を活かした楽曲の肉付けと展開テクニック」の核心をなすテーマです。

サウンドが濁るのを防ぐ!ボイシングの基本的な考え方

DTM初心者が陥りがちなのが、「各パートは格好いいのに、全部合わせると音が濁って何が何だか分からなくなる」という問題です。これは、ボイシングの基本的なルールを知ることで改善できます。

低音域の音は、なるべく離して配置する

サウンドが濁る最大の原因は、低い音域での音の衝突です。特に、ピアノの左手パートやベース、チェロといった低音楽器で、和音の構成音を密集させて配置すると、響きが不明瞭になり、サウンド全体が「団子状態」になってしまいます。低音域では、ルート音や5度といった、響きを邪魔しにくいシンプルな音程を中心に、音と音の間隔を広く空けることが、クリアなサウンドを作るための鉄則です。

各楽器の「美味しい音域」を活かす

全ての楽器には、その楽器が最も豊かに、魅力的に響く「美味しい音域(スイートスポット)」があります。例えば、ヴァイオリンなら輝かしい高音域、チェロなら暖かく深みのある中低音域です。各楽器の美味しい音域を理解し、その音域を中心にフレーズを配置することで、それぞれの楽器の魅力を最大限に引き出し、分離の良いサウンドを作ることができます。

【楽器別】実践的なボイシングのコツ

ここでは、代表的な楽器ごとの、効果的なボイシングのテクニックをご紹介します。

ピアノ・キーボードのボイシング

ピアノは、一台でメロディとハーモニー、リズムを表現できる万能楽器です。ボイシングの基本は、左手と右手の役割分担にあります。

  • 左手:コードの土台となるルート音や5度、オクターブなどを使い、ハーモニーの基盤を安定させます。
  • 右手:コードのキャラクターを決める3度や7度、そして彩りを加えるテンションノートなどを、メロディとぶつからない音域で演奏します。

この役割分担を意識するだけで、ピアノパートの響きは格段に整理され、豊かになります。

ギターのボイシング

ギターは、同じコードでも押さえ方(フォーム)によって響きが大きく変わる楽器です。開放弦を活かしたオープンコードは明るく広がりのある響きに、高音弦側を使ったハイコードはシャープでキレのある響きになります。アコースティックギターのストロークではオープンコードを、エレキギターのカッティングではハイコードを、といったように、楽曲の求めるサウンドに合わせてフォームを使い分けることが重要です。

ストリングス・セクションのボイシング

ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスといった複数の楽器で構成されるストリングス・セクションでは、ハーモニーを各楽器にどう配分するかが非常に重要です。

  • クローズ・ボイシング:各パートを1オクターブ以内に密集させる配置。ポップスなどで、まとまりのあるパッド的なサウンドを作りたい場合に有効です。
  • オープン・ボイシング:各パートの間隔を広く空ける配置。映画音楽のような、壮大で広がりのあるサウンドを作りたい場合に適しています。

基本は、実際のオーケストラと同じように、チェロ→ヴィオラ→ヴァイオリンの順に、下から音を積み上げていくことです。

JBG音楽院で学ぶ、プロのサウンドメイキング

JBG音楽院では、このようなボイシングの技術を、アレンジにおける最重要スキルの一つとして、体系的かつ実践的に指導します。音楽理論の知識を基に、各楽器の特性を深く理解し、それらを効果的に組み合わせることで、豊かでクリアなサウンドを生み出す能力を養います。

講師があなたの作った楽曲のMIDIデータやオーディオファイルを直接確認し、「ここのピアノの左手が、ベースの音域とぶつかって濁って聴こえるから、1オクターブ上げてみよう」「ストリングスのボイシングをオープンにすると、もっと壮大な感じになるよ」といった、具体的で的確なフィードバックを行います。
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まとめ:ボイシングを制する者が、アレンジを制す

楽器の特性を活かした、効果的なボイシングのテクニックについて解説してきました。同じコード進行でも、どの楽器に、どの高さの音を、どのように配置するかというボイシングの工夫次第で、楽曲の響きは劇的に変化します。低音域の衝突を避け、各楽器の美味しい音域を活かす、という基本的な考え方を意識するだけでも、あなたの楽曲は、よりクリアで、プロフェッショナルなサウンドに近づくはずです。

JBG音楽院では、このような実践的なサウンドメイキングの技術を深く学ぶことができます。まずは、あなたの作った楽曲の各パートの音域が、重なりすぎていないかを確認してみることから始めてみてはいかがでしょうか。その小さな見直しが、あなたの作品のクオリティを大きく向上させる、重要な一歩となるでしょう。

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