
【対位法の初歩】主旋律を美しく引き立てる!実践的な副旋律(オブリガート)の作り方
「メロディとコード進行だけだと、どうしてもサウンドが単調になってしまう…」「プロの曲みたいに、裏で鳴っている美しいストリングスやピアノのフレーズはどうやって作るの?」「主旋律の邪魔をせずに、曲をもっと華やかにする方法が知りたい」そんな、アレンジにおける「肉付け」の段階で、アイデアに詰まっていませんか?その悩みを解決する鍵が、楽曲に彩りと深みを与える「副旋律(オブリガート)」です。副旋律(オブリガート)は、主旋律と絡み合いながら楽曲に彩りと奥行きを与える非常に重要なアレンジ要素です。この記事では、複数のメロディを美しく調和させる「対位法」の基本的な考え方を分かりやすく解説し、あなたの楽曲の魅力を最大限に引き立てる、効果的な副旋律を作成するための実践的なテクニックを紹介します。JBG音楽院のアレンジ指導の真髄に触れ、あなたの楽曲をワンランク上のクオリティへと導きましょう。
副旋律(オブリガート)とは?なぜ楽曲に深みが生まれるのか?
副旋律(オブリガート)とは、主旋律(ボーカルメロディなど)を彩るために、その背景で演奏される、もう一つのメロディのことです。主旋律が「主役」なら、副旋律は物語をより面白く、感動的にする「名脇役」と言えるでしょう。この副旋律が効果的に機能することで、楽曲には以下のような深みが生まれます。
- ハーモニーの充実:主旋律だけでは表現しきれないコードの響きを補い、サウンド全体が豊かになります。
- 楽曲の立体感の創出:主旋律と副旋律という、異なるメロディのレイヤー(層)が生まれることで、音楽に立体的な奥行きが生まれます。
- 感情の増幅:主旋律と対話するように、あるいは寄り添うように副旋律が絡むことで、聴き手の感情をより強く揺さぶることができます。
このような、楽曲に厚みと彩りを加えるアレンジの技術は、作曲家にとって非常に重要なスキルです。アレンジ全体の考え方については、当音楽院のブログ記事である「アレンジで差がつく!音楽理論を活かした楽曲の肉付けと展開テクニック」でも詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

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対位法の基本的な考え方:美しいハーモニーを生む2つのルール
美しい副旋律を作るための基礎となるのが「対位法」の考え方です。対位法とは、複数の独立した旋律を、互いに美しく調和させながら同時に鳴らすための技術です。難しく聞こえるかもしれませんが、ポップスで使う上では、まずは2つの基本的なルールを意識するだけで大丈夫です。
ルール1:互いに独立した動きを心がける(反進行・斜進行)
主旋律と副旋律が、全く同じリズムで、同じ方向に動き続ける(並進行)と、それは単なるハモリに聴こえてしまい、立体感が生まれません。対位法の基本は、それぞれの旋律が独立して聴こえるように、異なる動きをさせることです。
- 反進行:主旋律が上がったら、副旋律は下がる。このように、互いが逆の方向に動くことで、サウンドに広がりが生まれます。
- 斜進行:主旋律が動いている間、副旋律は一つの音を伸ばし続ける(またはその逆)。これにより、それぞれの旋律のキャラクターが際立ちます。
ルール2:調和する音程と、緊張を生む音程を使い分ける
2つの旋律が同時に鳴る時、その音程(インターバル)によって響きは大きく変わります。3度や6度といった「協和音程」を中心に構成すれば、美しく調和した響きになります。一方、2度や7度といった「不協和音程」を効果的に使うことで、音楽に緊張感やドラマを生み出すことができます。この「緊張と緩和」をコントロールすることが、聴き手を飽きさせないアレンジのコツです。
オブリガートの作り方:実践的な4つのステップ
対位法の基本を理解した上で、ポップスなどで多用される副旋律「オブリガート」の具体的な作り方を4つのステップで見ていきましょう。
ステップ1:主旋律の「隙間」を見つける
オブリガート作りの第一歩は、主旋律(ボーカルなど)の「隙間」を見つけることです。ボーカルがロングトーンで伸びている部分や、フレーズとフレーズの間の休符。そこが、副旋律が活躍するための絶好のステージです。主旋律と同時に動くのではなく、主旋律が休んでいる間に合いの手を入れる「コール&レスポンス」を意識することで、互いの魅力を引き立て合うことができます。
ステップ2:コードトーンを道しるべにする
副旋律もまた、背景で鳴っているコード進行と調和している必要があります。最も安全で効果的な方法は、その時点で鳴っているコードの構成音(コードトーン)を中心にフレーズを組み立てることです。コードトーンを軸にすることで、主旋律とぶつかることなく、美しいハーモニーを生み出すことができます。コードトーンの活用法については、当音楽院のブログ記事である「【コードトーン活用術】メロディとコードを調和させる!コードトーンと非和声音(経過音・刺繍音)の効果的な使い方」も参考にしてください。

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ステップ3:主旋律とは異なるリズムを意識する
主旋律がゆったりとしたリズムであれば、副旋律は少し細かい音符で動きを加えたり、逆に主旋律が細かく動いている場合は、副旋律は長い音符でゆったりと支えたりと、リズムにコントラストをつけることを意識しましょう。これにより、楽曲全体のリズムがより豊かで面白いものになります。
ステップ4:楽器の音色を選ぶ
副旋律をどの楽器で演奏させるかによって、その効果は大きく変わります。
- ストリングス:楽曲に壮大さや感動、切なさを加えたい場合に最適です。
- ピアノ:きらびやかさや、おしゃれな雰囲気を演出するのに向いています。
- ギター:ロックな楽曲での泣きのフレーズや、カントリー風の合いの手など、ジャンルに応じた個性を加えることができます。
- シンセサイザー:未来的なサウンドや、幻想的な雰囲気を生み出します。
主旋律(ボーカルなど)の音色とぶつからず、かつ楽曲の世界観に合った楽器を選ぶことが重要です。
JBG音楽院で学ぶ、プロのアレンジ理論
JBG音楽院では、このような対位法や和声法といった、楽曲のアレンジ(編曲)に不可欠な音楽理論を、体系的かつ実践的に学ぶことができます。特に、作曲の基礎をマスターした後の「Main」ステージのカリキュラムでは、より高度なアレンジテクニックの習得に重点を置いています。
プロの現場で活躍する講師陣が、ヒット曲の巧みなアレンジを分析しながら、その裏側にある理論を解説します。そして、実際にあなたの作った楽曲に対して、「ここのオブリガートは、もっと主旋律と対話するように動かすと良くなる」といった、具体的で的確なフィードバックを行います。このプロセスを通じて、あなたは感覚だけに頼らない、論理に基づいたアレンジ能力を身につけることができます。
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まとめ:副旋律を操り、あなたの楽曲を芸術の域へ
主旋律を美しく引き立てる、実践的な副旋律(オブリガート)の作り方について、対位法の初歩的な考え方を交えて解説してきました。副旋律は、主旋律と対話しながら、楽曲に彩りと奥行き、そして物語性を与える、非常に強力なアレンジ要素です。
主旋律の「隙間」を活かし、コードトーンを道しるべに、主旋律とは異なるリズムや動きを意識する。この基本を押さえるだけで、あなたの楽曲は、単なるメロディと伴奏という平面的な構造から、複数の旋律が絡み合う、立体的で豊かな芸術作品へと進化を遂げるでしょう。JBG音楽院のアレンジ指導の真髄に触れ、あなたの創造性を次のレベルへと引き上げませんか?まずは、あなたの好きな曲のインスト版を聴いて、どんな副旋律が隠されているかを探すことから始めてみましょう。
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