
挫折しないDTMの始め方:楽器演奏も重視する作曲の正しいステップ
「作曲を始めてみたくて、DAWソフトの体験版を触ってみたけど、ボタンが多すぎて挫折した…」「DTMの始め方を調べても、情報が多すぎて何から手をつければいいか分からない」「プロの作曲家になりたいけど、独学の限界を感じている」そんな風に、音楽制作への第一歩でつまずいていませんか?ご安心ください。その悩みは、多くのクリエイターが通る道です。DTMの第一歩で挫折しないためには、正しい機材選びと本質的な学習ステップが重要です。この記事では、巷で言われるような「クリックだけでOK」という安易な方法ではなく、DAWの基本操作はもちろん、作曲に不可欠な楽器演奏の知識や録音技術との統合的アプローチ(デジタルとアナログの融合)の重要性を解説し、あなたが長く音楽制作を楽しむための、確実なスタートをサポートします。本物の音楽制作を、ここから始めましょう。
多くの人がDTMの「最初の壁」で挫折する理由
DTM(デスクトップミュージック)は、今や誰でも手軽に作曲を始められる素晴らしいツールです。しかし、その手軽さとは裏腹に、多くの初心者が「最初の壁」にぶつかり、挫折してしまいます。なぜでしょうか?その主な原因は、以下の3つに集約されます。
- 情報の洪水: インターネット上にはDTMの始め方に関する情報が溢れていますが、玉石混交であり、初心者にとってはどれが正しくて自分に必要な情報なのか判断するのが非常に困難です。
- 機能の複雑さ: 現代のDAW(楽曲制作用ソフト)は非常に多機能です。体験版を起動した瞬間に、無数のボタンや専門用語を前にして「何をどうすればいいのか分からない」と圧倒されてしまうケースは後を絶ちません。
- 本質を見失う: 「機材はスマホだけで十分」「理論は不要」といった手軽さを過度に強調する情報に惑わされ、音楽制作の本質的な楽しさや、上達に必要な基礎的な学習をおろそかにしてしまい、結果的に成長を感じられずに行き詰まってしまいます。
JBG音楽院では、こうした挫折を避けるためには、最初に正しい知識を身につけ、適切なステップで学習を進めることが何よりも重要だと考えています。
ステップ1:機材を揃える – 後悔しないための最低限の投資
まず、DTMを快適に始めるためには、いくつかの基本的な機材が必要です。「スマホだけで十分」という考え方もありますが、プロを目指す、あるいは本気で音楽制作に取り組むのであれば、最低限の環境を整えることが、結果的に上達への近道となります。
DTM初心者でも揃えるべき必須機材リスト
最初に揃えるべき基本的な機材は、主に以下の4つです。
- パソコン: ある程度のスペック(メモリ、CPU)を持つもの。快適な制作環境の心臓部です。
- DAWソフト: 作曲、編曲、録音、ミックスといった全ての作業を行うためのソフトウェアです。
- オーディオインターフェース: PCとマイクや楽器を繋ぎ、高音質で音のやり取りをするための機材です。
- ヘッドホンまたはモニタースピーカー: 正確な音をモニタリング(確認)するために不可欠です。
これらの機材選びで失敗すると、後の制作過程で大きなストレスを抱えることになります。
ステップ2:DAWに慣れる – 最初の「音を出す」体験
機材が揃ったら、いよいよDAWを触ってみましょう。ここでは、挫折しないための最初のステップとして、多機能なDAWと仲良くなるための考え方をご紹介します。
DAW(楽曲制作用ソフト)の選び方
DAWには、Cubase、Logic Pro、Studio One、Ableton Liveなど、様々な種類があります。それぞれに特徴がありますが、初心者のうちは、無料体験版が用意されているものや、国内にユーザーが多く情報を見つけやすい定番のDAWから選ぶのがおすすめです。JBG音楽院のレッスンでは、主にCubaseやLogicを使用しています。まずは体験版をインストールし、「音を出す」というシンプルな目的から始めてみましょう。
最初の目標は「好きな曲のメロディを打ち込む」こと
DAWを起動して、最初からオリジナル曲を作ろうとすると、ハードルが高すぎて挫折しがちです。最初の目標は、もっとシンプルに設定しましょう。例えば、「好きな曲のサビのメロディを、ピアノの音で打ち込んでみる」というのは、非常に良い練習になります。この作業を通じて、
- ソフトウェア音源の立ち上げ方
- ピアノロール画面でのノート入力の方法
- 再生、停止、ループといった基本操作
といった、DAWの最も基本的な使い方を、楽しみながら自然と学ぶことができます。
ステップ3:楽器演奏とDTMを繋げる -「DTAM」の考え方
DAWの基本操作に慣れてきたら、いよいよ本格的な作曲のステップに進みます。ここでJBG音楽院が最も重視しているのが、DTMというデジタル技術と、楽器演奏というアナログ技術を融合させる「DTAM(Desktop and Analog Music)」という考え方です。「クリック一つで作曲完結」という手軽な方法論とは一線を画し、より音楽的で表現力豊かな作品を生み出すための、本質的なアプローチです。
なぜ「弾ける」ことが打ち込みのクオリティを上げるのか?
MIDIキーボードなどの楽器を実際に演奏できると、DAWでの打ち込みのクオリティは格段に向上します。なぜなら、音の強弱(ベロシティ)や、微妙なリズムの揺れ(グルーヴ)、音の繋がり(アーティキュレーション)といった、生きた演奏のニュアンスを身体で理解しているからです。この「人間味」をMIDIデータに反映させることで、機械的で無機質な打ち込みから脱却し、聴き手の心に響く、生命感あふれる音楽を創り出すことができます。この、楽器演奏のニュアンスをMIDIデータに吹き込むプロのテクニックについては、当音楽院のブログ記事である「【DTM連携編】楽器演奏の「揺らぎ」と「呼吸」をMIDIデータに吹き込むプロの打ち込みテクニック」で詳しく解説しています。

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作曲家が目指すべき楽器演奏レベルとは?
プロの演奏家のような超絶技巧は必要ありません。作曲家にとって必要なのは、コードの響きを確かめたり、思いついたメロディを試したりするための「実践的な演奏力」です。ピアノやギターで基本的なコードが弾ける、簡単なフレーズなら演奏できる、というレベルでも、作曲の効率とクオリティは大きく向上します。作曲に本当に役立つ楽器の練習法については、当音楽院のブログ記事である「【楽器演奏スキル編】作曲に本当に役立つピアノ/ギター練習法と目指すべきレベル」で詳しく解説しています。

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ステップ4:音楽理論を学び、引き出しを増やす
DTMの操作と楽器演奏に慣れてきたら、次のステップは音楽理論の学習です。理論は、あなたの作曲の「引き出し」を増やし、アイデアを論理的に整理するための強力なツールとなります。特に、コード理論やスケール理論の基礎を学ぶことで、なぜこのメロディとハーモニーが心地よく響くのかを理解でき、意図的に感動的な楽曲を作ることができるようになります。プロの作曲家が必ず押さえている重要な音楽理論の分野については、当音楽院のブログ記事である「【音楽理論スキル編】プロ作曲家が必ず押さえている重要音楽理論分野と学習ロードマップ」で詳しく解説しています。

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JBG音楽院で学ぶ、本質的な作曲の第一歩
JBG音楽院では、このような本質的で段階的な学習ステップを、体系的なカリキュラムとして提供しています。「何から始めればいいか分からない」という初心者の方でも、迷うことなく作曲の「王道」を歩むことができます。機材選びの相談から、DAWの基本操作、そしてプロレベルの音楽理論まで、経験豊富な講師陣が一人ひとりのレベルに合わせて丁寧にサポートします。
JBG音楽院のカリキュラムを見る
まとめ:挫折しないDTMの始め方とは、「本質」から目を逸らさないこと
挫折しないDTMの始め方について、JBG音楽院が重視する本質的なステップを解説してきました。巷に溢れる「簡単」「すぐにできる」といった言葉に惑わされず、一歩ずつ着実に進むことが、遠回りのように見えて、実は最も確実な上達への道です。正しい機材選びと、DAWの基本操作、そして作曲に不可欠な楽器演奏や音楽理論との統合的アプローチ。これらをバランス良く学ぶことで、あなたの音楽制作は、単なる「打ち込み作業」から、真に創造的な「作曲活動」へと進化していくでしょう。
JBG音楽院では、この「本物の音楽制作」を目指す皆さんを全力でサポートします。もしあなたが「何から始めればいいか分からない」と感じているなら、まずはこの記事で紹介したステップを参考に、DAWで好きな曲のメロディを打ち込むことから始めてみてください。そこから、あなたの作曲家としての素晴らしい旅が始まります。
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