
和音が苦手でも安心!シンプルコードで曲作り
たくさんのコードネームを覚えるのが大変で、作曲をあきらめかけたことはありませんか。今回は2〜3種類の和音だけを軸にして、十分に魅力的な曲を仕上げる方法をまとめました。コードの種類を絞ると覚える負担が減り、メロディやアレンジに集中できるメリットも得られます。
1. シンプルコードで曲を作るメリット
1‑1. 迷いが減り、メロディに時間を割ける
コード進行を考えるたびに「次は何のコードだっけ?」と立ち止まっていると、ひらめきが途切れがちです。I・IV・Vの3和音だけで曲を構築すると、選択肢が少ない分メロディやリズムのアイディアに意識を向けられます。
1‑2. 覚えやすく、聴きやすい曲調になりやすい
ポップスの多くは、シンプルなコード進行とキャッチーなメロディで構成されています。コードを減らしても聴きやすさはむしろアップし、覚えやすいサビに仕上がることが多いです。
2. よく使われる定番コード進行
2‑1. I–V–vi–IV(例:C–G–Am–F)
ポップスでおなじみの循環進行。切なさと解放感のバランスが良く、メロディの着地点を見つけやすいのが特長です。
2‑2. I–IV–V(例:G–C–D)
ロックやフォークで多用される3コード。短めのサビやリフに向いており、コードチェンジが少ないぶんリズムのノリを前面に押し出せます。
2‑3. vi–IV–I–V(例:Am–F–C–G)
マイナースタートで切なさを強調し、最後に明るさへ着地。バラードやエモーショナルな曲にぴったりです。
3. 単純なコードでも映えるメロディアプローチ
3‑1. コードトーンを中心に組み立てる
Iコードなら1度・3度・5度、viコードなら6度・1度・3度を意識すると、着地音が安定して聴き手に安心感を与えます。途中でスケール外の音を織り交ぜるときも、終わりはコードトーンに戻る意識を持つと整います。
3‑2. リズムでキャラクターを付ける
同じ音列でも、8分裏で食うリズムや3連系で跳ねるリズムを使うだけで印象がガラッと変化します。コードがシンプルなぶん、リズムの工夫が曲の個性を作りやすいポイントです。
3‑3. 反復と変化をセットで使う
4小節目まではまったく同じメロディを繰り返し、5小節目で終わりの音だけ上げるなど、少しだけ崩すとフックが生まれます。コード数が少ないほど反復の効果が強く表れ、聴き手の記憶に残りやすくなります。
4. 簡単アレンジで曲の印象を変える方法
4‑1. ルート音を動かすオンコード
例:C → C/B → Am のようにベースラインを半音下降にすると、コード数を増やさずスムーズな流れを作れます。指一本動かすだけで哀愁が漂うので、バラードに最適です。
4‑2. パーカッシブなストロークorアルペジオ
ギターの場合、同じコードでもストロークで勢いをつけるか、アルペジオで落ち着かせるかで曲調が変わります。ピアノでもブロックコードと分散和音を切り替えると雰囲気をコントロール可能です。
4‑3. シンセパッドやストリングスで厚みを出す
MIDI入力ができるなら、Iコードの裏でドローン的に1音鳴らし続けるだけでも壮大さが生まれます。シンプルコード+持続音は映画音楽にも応用される王道テクニックです。
こうしたアレンジ手法を体系的に学びたい場合は、JBG音楽院のレッスン概要ページを参考になさってください。実践的なカリキュラムで、自分のペースに合わせたスキルアップが可能です。
まとめ
- コードを2〜3種類に絞ると、メロディやリズムに集中できる。
- I–V–vi–IV/I–IV–V/vi–IV–I–V は覚えやすく、汎用性が高い。
- メロディはコードトーン中心+リズムの工夫でキャラクターを演出。
- オンコード、奏法切り替え、ドローン音など簡単アレンジで曲の印象を広げる。
まずはI・IV・Vの3コードだけで8小節を作り、リズムや着地音を変えてみてください。シンプルな材料でも、想像以上に多彩な曲が生まれるはずです。
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