
ピアノなしでもOK!ギターで始める簡単作曲
「ピアノが弾けなくても、ギターだけで曲を作りたい」——そんな思いを抱いたことはありませんか。実際、6本の弦さえあれば、コード探しからメロディづくり、曲の構成まで完結できます。本記事ではギターを軸にした作曲手順をやさしく解説し、忙しい合間でも曲を形にできるアイデアをまとめました。手元のギターを片手に、ぜひ読み進めてみてください。
1. ギターでコードを探すシンプルな方法
1-1. “カポ+オープンコード”でキーを合わせる
難しい押さえ方を避けたいときは、カポ(カポタスト)を活用してオープンコード中心に進めると便利です。次の手順を試してみましょう。
- 好きなキーの曲を再生し、ギターでメロディをなぞりながら、おおまかなキーを確認。
- カポを移動させ、C・G・Am・F など基本コードが当てはまる位置を探す。
- 当てはまったら、そのポジションでコード進行を組み立てる。
カポを使うと、コードフォームを変えずにキーを調整できるため、短時間で伴奏の土台が完成します。
1-2. “コード三角形”で候補を絞る
Dメジャーキーを例に取ると、D(トニック)・G(サブドミナント)・A(ドミナント) の三角形で基本進行をまかなえます。まずこの三つを並べて弾いてみて、曲の雰囲気に合えばさらに Em や Bm7 などを加えて彩りを調整すると、時短しながらもバリエーションのある伴奏が整います。
2. ギターならではのメロディづくり
2-1. コードトーンから作る“ハミングメロディ”
- コードを鳴らしながら、開放弦を交えたコードトーン(1・3・5度)を指で探る。
- 気に入った音列が見つかったら、ハミングでリズムをつけてスマホに録音。
- 後で聴き返し、音程を確認しながらタブや五線にメモ。
コードトーンを基準にすると、外れの少ないメロディが素早く生まれます。
2-2. ペンタトニック“弦2本制限”エクササイズ
まずキーCのメジャーペンタ(C–D–E–G–A)を5弦3フレットのCから始め、5弦と4弦のみでメロディを作る制限を設けます。音数が限られるため迷いが減り、30分もあればキャッチーなフレーズを量産できます。
3. 初心者が覚えたい基本コード進行
3-1. ポップスの王道 I–V–vi–IV
たとえばキーGなら G–D–Em–C が該当します。ギターの開放弦にフィットしやすく、明るい雰囲気を出せるため、短時間で“聴きやすい”曲想を得たいときの味方になります。
3-2. しっとり系の I–vi–IV–V
キーCであれば C–Am–F–G。カポを2フレットに付けて Bメロを半音上げるなど、簡単な転調アイデアも組み込みやすく、ギター弾き語りのバラードに向きます。
3-3. 2コード・ループでループミュージック
ミニマルな雰囲気を出したい場合は Am–F など二つのコードを4小節ずつ回すだけでも十分です。繰り返しの上でメロディや装飾フレーズを変化させれば、シンプルながら奥行きのある構成に発展できます。
4. 楽曲構成をギターだけでまとめるアイデア
4-1. ダイナミクスを右手で演出
ストロークの強弱やピッキング位置を変えるだけで、Aメロは淡く、サビで一気に広がるようなメリハリを作れます。コードは同じでも曲の盛り上がりが明確になるため、追加トラックを重ねる余裕がなくても完成度を高めやすくなります。
4-2. ベースノートを動かす“オンコード”
例:C → C/B → Am のようにベースラインを半音ずつ下げると、コード数を増やさずに流れを滑らかにできます。指で6弦の音だけを移動させるなど、ギターならではのフォームで手早く作業できる点がメリットです。
4-3. ルーパーやDAWでラフ構成を録音
ループペダルや無料DAWに4〜8小節ずつ録音し、A・B・サビを並べ替えて聴き比べると、曲の流れを客観的にチェックできます。コードブロックをコピペするだけで構成を試せるため、短時間でも最適な並びを見つけやすくなります。
曲全体の構成や理論的な裏づけをもう少し深く学びたい場合は、JBG音楽院のレッスン概要ページをご覧ください。ギターを軸にした作曲カリキュラムも用意されています。
まとめ・結論
ピアノがなくても、ギター一本でコード探しからメロディづくり、楽曲構成まで完結できます。
- カポとオープンコードでキー合わせを時短。
- コードトーンやペンタトニックを使い、外れの少ないメロディを素早く作成。
- 王道進行をベースに、二つ三つのコードでも曲として成立。
- 右手のニュアンスやオンコードでダイナミクスを演出。
ギターが手元にあれば、いつでもアイデアを音に変えられます。本記事の手順を参考に、気軽な“ギター作曲”をぜひ楽しんでください。
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