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音楽理論を学ぶとDTMや作曲にどう活かせる?

2025.01.26

こんにちは、JBG音楽院スタッフブログです!今回は、「音楽理論を学ぶと、いったい作曲やDTMにどんなメリットがあるの?」というテーマでお話ししていきたいと思います。独学でDTMを始めると、最初は機材の操作に夢中になったり、思いついたメロディを打ち込みして曲を完成させるだけで満足してしまうことも多いですよね。でも、もっと“プロっぽい”曲を作りたい、より幅広いアレンジを試してみたい――そう感じたときに壁として立ちはだかるのが、「音楽理論をどう使えばいいかわからない」という問題。そこで今回は、リハーモナイゼーションカノン進行などを例に、理論を活かすことで作曲やアレンジがどうレベルアップするかをお伝えします!

音楽理論がもたらす「指針」と「自由」

まず大前提として、音楽理論というのは「曲の作り方」をガチガチに縛るためのものではありません。よく「理論を学ぶと型にはまりそう」と思われる方がいますが、実際は理論を学ぶことで“どんな手法が使えるのか”を把握し、引き出しが増えるんです。たとえるなら、料理のレシピが増えるイメージ。レシピを知らないと独自のアレンジに挑戦しにくいですが、基本を知っていればこそ、新しい味付けにチャレンジできるというわけですね。

曲の骨格となるコード進行を、どう組み立てるか。メロディと和音をどのように連携させるか。楽曲に起伏を持たせるにはどんなキー変更(転調)が効果的か。こういった疑問に、音楽理論は多彩なヒントをくれます。

いくつか具体的な「作曲・DTMに使える理論」を例に出してお話してみましょう!

例①)リハーモナイゼーション

◇ メロディはそのまま、コードを差し替えて新鮮味UP

リハーモナイゼーション(Reharmonization)とは、既存のメロディに対して、新しいコード進行を与える技法のことです。たとえば、同じメロディラインでも、コードを変えるだけでガラッと雰囲気が変化します。ポップス寄りだった曲が、ジャズやソウルっぽい響きになることもしばしば。

  • 具体例:Cメジャーのメロディ
    もとのコード進行が「C – Am – F – G」だとしましょう。このとき、メロディはCメジャースケール内を動いているとします。そのメロディに、あえてセブンスコードやテンションコードを入れるなど、ちょっとひねった進行を付けると、一気に都会的なサウンドになったり、切なさが増したりするわけです。
  • なぜ理論が必要?
    リハーモナイゼーションでは、「このメロディにこの和音を合わせたら不協和音になってしまう」といった失敗を避けるために、音のぶつかり合いやテンションの度合いを理解しておく必要があります。コードの構造を理解していれば、メロディとの相性を的確に判断できるので、独創的なアレンジをしやすくなるんです。

プロの現場では、アーティストが歌い慣れたメロディに合うコードをいくつも提案し、イメージにピッタリ合うアレンジを追求することはよくあること。DTMでも同じように、打ち込んだメロディを活かすために、コードを複数パターン試してみる――こうした作業ができるかどうかで、曲の仕上がりに大きな差が出ます。

例②)カノン進行はポップスの鉄板!――基本こそ応用の宝庫

次に例として取り上げるのは、みなさん一度は耳にしたことがあるであろう「カノン進行」。いわゆる「Pachelbel’s Canon(パッヘルベルのカノン)」をベースにしたコード進行ですが、J-POPや洋楽、アニメソングでも頻繁に使われるいわゆる「王道進行」の代表格ですね。

◇ カノン進行とは

最もシンプルな形だと、Key= C の場合は
C – G – Am – Em – F – C – F – G
といったコードの流れになります。どこか切なさを含んだ美しい響きで、サビやバラードのメイン進行に用いられることが多いですよね。

  • 聴きやすさの理由
    カノン進行は、スムーズに音が流れるよう計算されていて、メロディを載せやすく、耳障りが良いのが特徴です。
  • どう使える?
    「王道進行だから陳腐化しそう」と心配する方もいるかもしれませんが、少しコードにテンションを加えたり、ベースラインに変化を付けたり、転調を仕込んだりすることで無限のバリエーションが生まれます。
    音楽理論を理解していると、「カノン進行を基にしつつ、ここだけ別のキーから借用和音を持ってこよう」など、**独自の“王道外し”**にも挑戦しやすくなるんです。
  • 代表的な曲は?
    チェリー、マリーゴールド、終わりなき旅、、、実は有名な楽曲に多数使われていて、正直数えられません!笑 ギターやピアノを弾く方であれば、是非試しにカノン進行のコードに沿って口ずさんでみると、「あ、確かに!」となると思いますよ♪

具体的にはどう作曲やDTMの幅が広がる?

1. コード進行を自在に操れる

理論を学ぶと、ダイアトニックコードや代理コード、テンションコードなどの組み合わせを理解できるため、同じメロディでも複数の雰囲気を試せます。結果、アレンジの可能性が何倍にも拡大します。

2. 転調(モジュレーション)をスムーズに活用

曲の途中でキーを変える転調は、サビを際立たせたり、ドラマチックな展開を作るのに非常に効果的です。ただ、唐突な転調は不自然に聞こえてしまうため、理論を把握していればこそ自然に“持っていく”方法がわかります。

3. アンサンブルやレコーディング時のやりとりが楽に

バンドメンバーやエンジニア、ボーカリストとの打ち合わせでも、コードやスケールの話をスムーズに進められます。DTM打ち込みの場合も、**「どのパートにどんなフレーズを入れるか」**が明確になり、全体の完成度が上がります。

4. リハーモナイゼーションによる楽曲のアップデート

既に完成している曲でも、理論をもとに違うコード進行を試すことで新バージョンを生み出すことが可能。自分の過去曲をリメイクして、まったく新しい作品として生まれ変わらせる楽しさも味わえます。

独学で理論を学ぶのは大変? でも安心してください!

音楽理論は、書籍や動画などで学ぶことももちろんできます。ただ、どうしても「この先どう応用していいか分からない」という壁にぶつかりがち。そんなときは、講師や先輩ミュージシャンに直接質問したほうが早いですし、何より実践的なアドバイスを受けられるメリットがあります。

たとえばJBG音楽院では、初心者の方でも段階的に理解できるようカリキュラムを組んでいるので、「理論書を買ったけど途中で挫折した…」という方でも安心して学ぶことができます。難しそうに見えるリハーモナイゼーションや転調も、実際に手を動かし、耳で確認しながら学ぶと意外と楽しく身につくんですよ。

まとめ:理論を味方にすれば、アイデアが尽きない!

  • リハーモナイゼーションを身につけると、同じメロディでもさまざまな表情をつけられる。
  • カノン進行のような王道進行を理論的に理解すれば、そこから外すテクニックも自在に使える。
  • 転調やテンションコードなど、**理論を知っている人だけが使える“隠し技”**は数多く存在する。
  • 結果として、作曲やDTMの幅がグッと広がり、よりプロっぽいサウンドに近づけるようになる。

理論は「形にはめるため」ではなく、むしろ作曲の「可能性を解放するため」にあるものです。もし今、行き詰まりを感じている方がいれば、一度理論の勉強に立ち返ってみてください。既に知っているようで理解が曖昧だった部分や、新しい進行アイデアがポンッと浮かぶかもしれませんよ。

「どうやって勉強したら良いか分からない」「実践の仕方を知りたい!」という方は、ぜひJBG音楽院の無料カウンセリングやレッスン体験を活用してみてください。講師があなたの疑問をその場で解消しながら、理論と実技を合わせて学べるようサポートいたします。

それでは、次回のスタッフブログでまたお会いしましょう!みなさんの音楽生活が、よりクリエイティブで充実したものになりますように。

 

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