【池尻大橋校】【ロングバケーション×LA・LA・LA LOVE SONG】「セナマン」の空気感を再現する90年代R&Bグルーヴとピアノの正体
名作ドラマの舞台となった場所で流れていた音楽。そこには、映像と音をリンクさせるためのヒントが隠されています。今回は、社会現象を巻き起こしたドラマ『ロングバケーション』と、その象徴である楽曲、そして主人公・瀬名のマンションがあったとされる渋谷・南平台(およびロケ地としての隅田川沿い)の空気感を、音楽家としての視点で紐解いていきます。
渋谷の風を運ぶ「16ビート」と「ため」の美学
都会の喧騒とシンクロするリズムセクション
ドラマのオープニングや劇中で、渋谷の街並みと共に流れる久保田利伸さんの『LA・LA・LA LOVE SONG』。この楽曲が当時の空気感と完璧にマッチしていた最大の理由は、その洗練されたR&B特有のグルーヴにあります。
具体的には、ドラムとベースが生み出す強烈な16ビートのシャッフル(ハネ感)が、多忙で煌びやかな都会の足音を表現しています。単なる均等な16分音符ではなく、わずかに後ろに重心を置いたリズムが、大人の余裕と都会的な「夜」を演出しているのです。
この曲のイントロのシンセリフが流れた瞬間、私たちはあの「セナマン(瀬名のマンション)」の屋上看板や、南平台から見下ろす渋谷の景色を脳裏に浮かべます。これは、楽曲の持つBPM(テンポ感)が、当時の街の鼓動と完全に同期していたからに他なりません。
「セナの部屋」を彩るピアノとコード進行
孤独と優しさを同居させるテンションコード
データにある「瀬名のマンション」という文脈において、この楽曲(および劇伴)の鍵盤アレンジは非常に重要な役割を果たしています。『LA・LA・LA LOVE SONG』のコード進行は、キャッチーでありながらも、要所要所でM7(メジャーセブンス)やテンションコードが使用されており、単なる「明るいポップス」に留まらない、切なさや憂いを帯びた響きを持っています。
ピアニストでもあった主人公・瀬名が暮らす部屋のシーンでは、ピアノの音が印象的に使われていました。この楽曲のバッキングにおけるエレピ(エレクトリック・ピアノ)やピアノのボイシングは、都会の片隅で夢を追う若者の「孤独」と、誰かと過ごす「温かさ」の両面を表現する教科書のようなアレンジです。
特にサビ前のブリッジ部分などで見られる、解決を少し先送りにするようなコードの動き(偽終止的なアプローチなど)は、ドラマの「なかなか進展しない恋」のストーリーラインとも見事に重なります。
あの空気感をDTMで再現するには?
デジタルとアナログの融合「DTAM」の実践
もし、あなたがDAW(作曲ソフト)を使って、この「ロンバケ」のような都会的な空気感を表現したいなら、鍵となるのは音色の選び方と「ゆらぎ」です。
90年代R&Bの質感を出すには、煌びやかなデジタルシンセサイザーの音色と、人間味のあるグルーヴの融合が不可欠です。例えば、リズムトラックはグリッド(拍の正確な位置)にピッタリ合わせるのではなく、スネアの位置を数ミリ秒遅らせることで、あの独特の「タメ」を作ることができます。
また、ここで重要になるのが、JBG音楽院が提唱する「PCでの制作にアナログの知見を融合させるDTAM(Desktop and Analog Music)」という考え方です。
単にソフト音源を鳴らすだけでなく、実際のピアノ演奏における「打鍵の強弱(ベロシティ)」のニュアンスや、アナログ機材を通したような温かみのあるサチュレーション(歪み)を意図的に加えることで、音が「データ」から「音楽」へと変わります。渋谷の雑踏の音(アンビエンス)をうっすらとレイヤーするのも、空気感を演出する一つのテクニックです。
まとめ:プロの現場の空気を感じる場所で
『ロングバケーション』が描いた渋谷・南平台の景色と、久保田利伸さんが描いたグルーヴ。この二つが重なり合うことで、色褪せない名作の世界観が完成していました。音楽とは、単に音を並べるだけでなく、その街や場所の「空気」をパッケージングする行為でもあります。
このドラマの舞台となった渋谷からわずか一駅、池尻大橋にある「JBG音楽院」は、まさにそんな都市の空気を感じながら音楽に没頭できる場所です。プロ仕様のスタジオ環境と、同じ志を持つ熱気ある仲間たちが集うこの場所で、あなたの中に眠るメロディを形にしてみませんか?
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