【池尻大橋校】【TOKYO TRIBE×HOPE】近未来シブヤの熱狂を体現する「アンセム」の正体とは
映画『TOKYO TRIBE』で描かれた、ネオンと欲望が渦巻く近未来のトーキョー。特にシブヤSARUの拠点となるエリアの描写には、混沌とした街の空気感が漂っています。あの圧倒的な映像の熱量を支えているのが、劇中を貫くヒップホップ・ビートです。今回は、メインテーマである「HOPE -TOKYO TRIBE ANTHEM-」を中心に、映像の温度感をどう音楽で演出するか、プロの作曲家視点で分析します。
1. 街の鼓動を刻む「HOPE」のビート構造
シブヤSARUの結束と希望を象徴するこの楽曲において、最も注目すべきは「重厚なキック(Kick)」と「上音のループ感」のバランスです。
楽曲の土台となるビートは、近年のトラップ(Trap)的な高速ハイハットの要素を取り入れつつも、どこか90年代ヒップホップの「ブーンバップ(Boom Bap)」を感じさせる太いグルーヴが存在します。BPM(テンポ)は、歩く速度よりも少し遅い、堂々とした行進を思わせる帯域に設定されており、これが聴く者に「揺るぎない結束」を感じさせます。
また、歌詞に登場する「コンクリートジャングル」としてのシブヤを表現するために、上音(ウワモノ)のシンセサイザーには、あえてザラついた「ローファイ(Lo-Fi)な質感」が残されています。クリアすぎないサウンドメイクが、洗練された都会ではなく、熱気と埃にまみれた「ストリートのリアル」を聴覚的に演出しているのです。
2. 抗争の緊張感を生む「不協和音」と「フロウ」
『TOKYO TRIBE』という作品の文脈(トライブ同士の抗争)を音楽的に紐解くと、そこには明確な対比構造が見て取れます。
「HOPE」がメジャー(長調)感を残した「陽」のエネルギーを持つ一方で、敵対するトライブとの戦闘シーンや緊張感のある場面では、意図的に「ディミニッシュ・コード(Diminished Chord)」や「半音階(Chromatic Scale)」を用いた不穏なトラックが多用されます。これにより、シブヤという場所が単なる若者の街ではなく、一触即発の戦場であることを音で暗示しているのです。
さらに、YOUNG DAISをはじめとするラッパーたちの「フロウ(Flow/歌い回し)」も楽器の一部として機能しています。ビートに対してジャスト(正確)に乗るだけでなく、あえて少し後ろに溜めて歌う(レイドバックする)ことで、キャラクターの余裕やストリートでの場数を表現する手法は、劇伴制作においても非常に参考になるテクニックです。
3. 渋谷の空気を再現する「DTAM」的アプローチ
もしあなたが、DAW(作曲ソフト)上でこのような「ストリートの熱気」を含む楽曲を作りたいなら、PCの中だけで完結させるのではなく、「PCでの制作にアナログの知見を融合させるDTAM(Desktop and Analog Music)」の視点が不可欠です。
例えば、ソフトシンセで打ち込んだ綺麗なドラムの音に、あえて「サチュレーション(Saturation/歪み)」のエフェクトを掛けてみてください。アナログレコードを通した時のような微かな歪みを加えることで、デジタルの冷たさが消え、楽曲に人間味と迫力が生まれます。また、実際に街の環境音(雑踏やサイレンの音)をレコーダーで録音し、「サンプリング(Sampling)」してリズムの裏に薄く混ぜるのも効果的です。この「空気の層」が一枚あるだけで、楽曲の説得力は劇的に向上します。
池尻大橋校では、こうした「音の質感」にこだわるためのアナログ機材の実機演習も行っています。
まとめ:熱気渦巻く「現場」のすぐ側で、本物の音を創る
『TOKYO TRIBE』が描いたシブヤの熱狂。そのサウンドの裏側には、緻密に計算されたビートと音色の選び方がありました。そして、そのシブヤから国道246号線を少し進んだ先、まさに「プロの制作拠点」とも言える落ち着いたエリアに、JBG音楽院 池尻大橋校はあります。
池尻大橋校は、渋谷という最先端のカルチャー発信地からわずか1駅という立地でありながら、制作に没頭できる静寂と、プロ仕様のスタジオ環境を兼ね備えています。ここでは、単なる理論の学習に留まらず、本気でプロを目指す仲間たちと共に、あなたの頭の中にある「鳴らしたい音」を形にするための技術を徹底的に磨くことができます。
JBG音楽院 池尻大橋校なら、プロ仕様の環境と実績あるカリキュラムで、確実に作曲・DTMスキルを習得できます。
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