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【池尻大橋校】【秒速5センチメートル×One more time One more chance】渋谷の雑踏に響く「孤独」の音楽的構造とは

2026.01.19

【池尻大橋校】【秒速5センチメートル×One more time One more chance】渋谷の雑踏に響く「孤独」の音楽的構造とは

新海誠監督の『秒速5センチメートル』。その第三話「秒速5センチメートル」において、大人になった主人公・遠野貴樹が歩く東京の街並みは、美しくもどこか冷ややかなリアリティを持っています。
特に渋谷から代々木にかけてのビル群や雑踏を描写したシーンで流れる山崎まさよし氏の『One more time One more chance』は、単なるBGMを超え、主人公の心情そのものを代弁しています。

今回は、この名作の舞台となった場所の空気感が、どのように音楽(BPM、楽器構成、音響処理)とリンクしているのか、プロの作曲家の視点で紐解いていきます。

コンクリートの乾いた響きと「アコースティックギター」の距離感

この楽曲のイントロにおける象徴的なアコースティックギターのアルペジオ。これは、都会の喧騒の中で「個」が切り取られるような、非常にドライ(残響の少ない)な音作りが特徴です。

劇中の映像では、渋谷や代々木の重厚なビル群、無機質なコンクリート、行き交う人々の群衆が描かれます。これに対し、ギターのサウンドはあえて「部屋で一人で弾いている」かのような、極めて近い距離感でミックスされています。
この「視覚的な広がり(街)」と「聴覚的な閉塞感(個人の心)」の対比こそが、主人公の抱える孤独感を痛烈に演出しているのです。

歩調とリンクするBPMの魔術

また、この曲のテンポにも注目してみましょう。楽曲のBPM(Beats Per Minute)は、人が少し考え事をしながら歩く速度と絶妙にリンクしています。
代々木近辺の歩道橋や、渋谷の交差点を歩く主人公の足取り。その映像のリズムと、ギターのダウンストロークが生み出す16ビートのシンコペーションが同期することで、視聴者はまるで自分がその場を歩いているかのような没入感を覚えます。

ストリングスが描く「街の色彩」と感情の奔流

楽曲後半、感情の高まりとともに登場するのが美しいストリングス(弦楽器)アレンジです。

前半のアコースティックギター一本の世界観(モノクロームな孤独)に対し、ストリングスが入ってくる瞬間は、まるで街のネオンが一斉に点灯したかのような色彩を与えます。
音楽理論的には、ポピュラー音楽の王道であるカノン進行をベースにしつつも、ベースラインのクリシェ(半音下降などの滑らかな動き)や、テンションノートを含んだボイシングが、都会特有の「切なさ」や「洗練された哀愁」を表現しています。

渋谷・代々木エリアの現代的な風景の中で、過去の記憶を探し続ける歌詞。そこに壮大なストリングスのレガート奏法が重なることで、個人的な感情がドラマティックな物語へと昇華されています。

【DTM×実践】この空気感をDTMで再現するには?

もしあなたが、このような「都会的な孤独と情熱」をテーマに作曲をするなら、音選びと空間処理が鍵になります。

まず、アコースティックギターは可能な限り生録音(マイク録り)を行い、弦が擦れるノイズやピッキングのニュアンス(人間味)を大切にしてください。一方で、バックのストリングスやリズムトラックはDAW(作曲ソフト)上で緻密に計算して配置します。

JBG音楽院が提唱する「PCでの制作にアナログの知見を融合させるDTAM(Desktop and Analog Music)」の視点で見ると、この曲はまさにその好例です。
デジタルの正確なリズムグリッドの上に、アナログなギターの揺らぎを乗せる。そして、ボーカルには深めのリバーブ(残響)をかけつつ、ギターはドライに保つ。このような「空間系エフェクト」の使い分け(コントラスト)こそが、聴く人の心に「特定の場所の空気感」を想起させるテクニックなのです。

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まとめ:渋谷の隣、池尻大橋で「音」を創る意味

『秒速5センチメートル』で描かれた渋谷・代々木の風景。それらが持つ切なさや美しさは、緻密な計算と感性によって音楽に変換されています。
街の空気感を音にするためには、単に理論を知っているだけでは足りません。その街の「匂い」や「温度」を肌で感じ、それを具現化する技術が必要です。

JBG音楽院の本校がある「池尻大橋」は、劇中の舞台である渋谷からわずか一駅。クリエイティブな熱気が渦巻くエリアでありながら、落ち着いて創作に向き合える環境です。
プロ仕様のスタジオ設備と、アナログ・デジタル双方を極めるDTAMのメソッド。そして何より、本気で音楽と向き合う仲間たちがここにいます。

あなたもこの場所で、心にある風景を「音楽」という形にしてみませんか?

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