【池尻大橋校】【バケモノの子×Starting Over】渋谷の雑踏と「冒険」をリンクさせる楽曲構造の秘密
名作の舞台となった場所で流れていた音楽。そこには、映像と音をリンクさせるためのヒントが隠されています。今回は、細田守監督の『バケモノの子』の舞台であり、私たちの校舎がある池尻大橋のすぐ隣街「渋谷」にフォーカスします。現実の渋谷から異界へと迷い込むストーリーを、Mr.Childrenの名曲『Starting Over』はどう彩ったのか?プロの視点で紐解きます。
1. 雑踏を切り裂く「ノイズ」と「メロディ」の対比
『バケモノの子』の冒頭、物語は渋谷のスクランブル交差点やセンター街の圧倒的な人の波から始まります。この「都会の喧騒」という視覚情報に対して、主題歌である『Starting Over』は非常に興味深いアプローチをとっています。
「未完成」を演出するギターサウンド
この楽曲のイントロやバッキングで聴けるギターには、洗練されすぎない、どこか粗削りなディストーション(歪み)が残されています。これは、主人公・九太の未熟さや、渋谷という街が持つ「混沌としたエネルギー」とリンクします。
あえて綺麗に整音しすぎず、ピッキングのニュアンスや空気感を残すことで、アニメーションの中で描かれる「路地裏のリアリティ」と音楽が乖離しないようになっています。DTMで制作する際も、すべての波形をクオンタイズ(タイミング補正)するのではなく、こうしたヒューマナイズ(人間的な揺らぎ)を残すことが、感情を揺さぶる鍵となります。
2. 異界への没入感を高める「ストリングス」のダイナミクス
物語は渋谷の路地裏から「渋天街」というバケモノの世界へ繋がります。現実とファンタジーの境界線を描く上で重要なのが、バンドサウンドを包み込む壮大なストリングスアレンジです。
『Starting Over』では、サビに向かってストリングスが徐々に帯域を広げ、楽曲のダイナミックレンジ(音の強弱の幅)を劇的に広げています。これは、狭い路地裏(閉塞感)から、広大なバケモノの世界(解放感)へと視界が開ける映像演出と見事にシンクロしています。
もし、この曲がシンセサイザーの「打ち込みストリングス」だけで平坦に鳴らされていたら、ここまでの没入感は生まれなかったでしょう。生の弦楽器が持つ倍音成分と、強弱のうねりが、ファンタジーの世界に説得力を与えているのです。
3. 渋谷の空気を音にする「DTAM」的アプローチ
では、私たちがこの「渋谷の空気感」や「異世界への入り口」を楽曲に取り入れるにはどうすればよいでしょうか?ここで重要になるのが、JBG音楽院が提唱するPCでの制作にアナログの知見を融合させるDTAM(Desktop and Analog Music)の考え方です。
例えば、都会の孤独や喧騒を表現したい場合、以下のような手法が有効です。
- フィールドレコーディングの活用: 実際に街の環境音(アンビエンス)を録音し、楽曲のレイヤーとしてうっすらと混ぜることで、聴覚的な「場所」を作ります。
- アナログシンセのゆらぎ: デジタルソフトシンセの正確な発音に対し、アナログ機材特有の「ピッチの不安定さ」を加えることで、異界へ迷い込むような浮遊感を演出します。
渋谷という街が持つ「ノイズ」さえも音楽的な要素として捉え、ロジカルに構築していく。それがプロの作曲・編曲スキルです。
まとめ:クリエイティブな街で、プロの技術を
『バケモノの子』で描かれた渋谷は、単なる背景ではなく、主人公の成長を見守る重要な要素でした。そして音楽もまた、その世界観を支える柱となっています。
JBG音楽院 池尻大橋校は、そんな渋谷から田園都市線でわずか1駅。「音楽のプロ」を目指すための最適な環境がここにあります。活気ある街の空気を感じながら、プロ仕様のスタジオ環境と、志の高い仲間たちと共に、あなただけの音楽を創り上げませんか?
JBG音楽院 池尻大橋校なら、プロ仕様の環境と実績あるカリキュラムで、確実に作曲・DTMスキルを習得できます。
「本気で学びたい」と思ったら、まずは池尻大橋校の無料体験&個別相談会にお申し込みください!
池尻大橋校の個別入学相談に申し込む