【池尻大橋校】【東京リベンジャーズ×Cry Baby】渋谷の混沌を音楽で描く「転調」と「歪み」の魔術
名作の舞台となった場所で流れていた音楽。そこには、映像と音をリンクさせるためのヒントが隠されています。若者たちの熱気と抗争、そしてタイムリープという非日常が交差する『東京リベンジャーズ』。その舞台である渋谷の空気を、Official髭男dismの『Cry Baby』はいかにして表現したのでしょうか。今回はプロの視点から、その楽曲構造を紐解きます。
渋谷のスクランブル交差点とリンクする、常識外れの「転調」
『Cry Baby』を聴いて、多くの人が「どこに連れて行かれるかわからない」という感覚に陥ったのではないでしょうか。その正体は、頻繁かつ予測不能な転調(Modulation)にあります。
通常、ポップスの転調はサビで高揚感を出すために使われることが多いですが、この楽曲ではAメロ、Bメロ、サビと、セクションが変わるたびに鍵盤上の景色がガラリと変わります。これはまさに、物語の舞台である渋谷スクランブル交差点のようです。あらゆる方向から人が行き交い、常に景色が変わり続けるカオスな状態。そして、何度タイムリープしても予測不能な展開が待ち受けるストーリーの不安定さを、音楽理論的なアプローチで完璧に表現しています。
作曲を学ぶ上でも、このように「不安定さ」を意図的に作り出すテクニックは非常に重要です。単に奇をてらうのではなく、物語の背景にある「整っていない感情」をコード進行で演出する手腕は、まさにプロフェッショナルな仕事と言えます。
「不良×都会」を演出する、ブラスセクションと歪んだギター
次に注目したいのが音色(サウンド)の選び方です。ヒゲダンらしいピアノポップの要素を残しつつも、この曲ではディストーション(歪み)のかかったエレキギターと、攻撃的なブラスセクションが共存しています。
渋谷という街は、洗練された都会的な側面(ピアノやブラス)と、宇田川町や路地裏に漂う無骨で荒々しい側面(歪んだギター)を持っています。この相反する要素を一つのトラックに共存させることで、アニメのテーマである「不良(ヤンキー)」と「現代的なスタイリッシュさ」の融合を実現しています。
特にイントロの強烈なギターリフと、サビで広がる華やかなブラスの対比は、DTMでのアレンジにおいて非常に参考になる「音のレイヤー(層)」の作り方です。
この空気感をDTMで再現するには?
もしあなたが、渋谷のような「都会の喧騒と熱気」をテーマに曲を作るなら、以下の点意識してみてください。
1. テンションコードで「都会的な響き」を作る
単純なメジャーやマイナーコードではなく、9th(ナインス)や13th(サーティーンス)といったテンションノートを含んだコードを使用することで、都会特有の複雑さや大人びた雰囲気を演出できます。
2. DTAMで音に説得力を持たせる
PC上のソフト音源だけで完結させず、アナログ的な質感を大切にするのが重要です。JBG音楽院では、PCでの効率的な制作にアナログ機材の知見や質感を融合させる「DTAM(Desktop and Analog Music)」という概念を提唱しています。
例えば、『Cry Baby』のような激しさを出すなら、デジタルの正確なリズムに対して、あえて少しヨレた生演奏風のギターを重ねたり、アナログシミュレーターで音を太く汚したりすることで、楽曲に「人間味」や「痛み」といった感情を宿すことができます。
まとめ:渋谷から一駅、プロの現場で音を創る
Official髭男dismの『Cry Baby』は、渋谷という街のカオスなエネルギーを、高度な音楽理論とサウンドメイクで具現化した傑作です。「街の空気」や「作品のテーマ」を音に落とし込む技術こそが、プロの作曲家に求められる能力です。
JBG音楽院 池尻大橋校は、その渋谷から田園都市線でわずか一駅。「音楽の街」の熱気を肌で感じられる距離にありながら、落ち着いて制作に没頭できる環境が整っています。独学では気づけない「音の機微」や「理論の活用法」を、プロ仕様のスタジオ環境と熱気ある仲間たちと共に学びませんか? あなたの感性を、確かな技術で形にしましょう。
JBG音楽院 池尻大橋校なら、プロ仕様の環境と実績あるカリキュラムで、確実に作曲・DTMスキルを習得できます。
「本気で学びたい」と思ったら、まずは池尻大橋校の無料体験&個別相談会にお申し込みください!
池尻大橋校の個別入学相談に申し込む