
作曲やDTMスキルで稼ぐには?音楽の仕事を広げるキャリアパスと実現方法
「作曲やDTMのスキルを磨いてきたけど、これをどうやって仕事に繋げればいいんだろう?」「有名なアーティストになる以外に、音楽で稼ぐ方法はないのかな?」「音楽を副業にしてみたいけど、どんな仕事があるのか分からない…」そんな風に、身につけたスキルを活かしたくても、具体的なキャリアパスが見えずに悩んでいませんか?ご安心ください。作曲・DTMスキルは、アーティスト活動以外にも多様な収益化の可能性があります。音楽業界は、あなたが思っている以上に広く、様々な形でクリエイターを求めています。この記事では、劇伴、ゲーム音楽、CM制作、コライト、音楽講師など、様々な音楽キャリアの具体的な仕事内容、必要なスキル、そしてその仕事を実現するための道筋を網羅的に解説します。あなたの才能を活かして「好きを仕事に」するための、確かな羅針盤となるはずです。
「音楽で稼ぐ」は夢じゃない!多様化する作曲・DTMの仕事
「音楽で稼ぐ」と聞くと、多くの人はヒットチャートを賑わすアーティストやバンドを思い浮かべるかもしれません。もちろん、それは素晴らしい夢の一つです。しかし、現代の音楽業界において、作曲家・クリエイターの活躍の場はそれだけにとどまりません。映画、ドラマ、アニメ、ゲーム、CM、YouTube動画、企業のプロモーションビデオなど、世の中には音楽を必要としているコンテンツが溢れています。これらのコンテンツのために楽曲を制作する「作家」や「クリエイター」というキャリアは、音楽の仕事として非常に大きな市場を形成しているのです。
あなたがDAWと向き合い、黙々と磨いてきた作曲やDTMのスキルは、こうした様々な分野で価値を発揮する可能性を秘めています。大切なのは、どのような仕事があり、それぞれにどのようなスキルが求められるのかを知り、自分の適性や目標に合ったキャリアパスを見つけることです。
【キャリアパス別】作曲・DTMの仕事内容と必要なスキル
それでは、具体的にどのような作曲の仕事やDTMの仕事があるのか、代表的なキャリアパスを7つに分けて、その仕事内容と求められるスキルを見ていきましょう。
1. 映像音楽(劇伴・映画・ドラマ・アニメ)
映像作品の背景で流れ、物語の感情や雰囲気を演出し、世界観を構築する音楽、それが劇伴です。映像に合わせて喜怒哀楽を表現する、非常にクリエイティブで専門性の高い仕事です。
必要なスキル: オーケストレーションの知識、多様なジャンルに対応できる作編曲能力、映像を深く読み解き音楽でストーリーを語る能力、監督やディレクターの意図を汲み取るコミュニケーション能力などが求められます。
2. ゲーム音楽
ゲームの世界観を彩り、プレイヤーの感情を高揚させる音楽を制作します。インタラクティブ性(プレイヤーの行動によって音楽が変化する)や、何度も繰り返して聴かれることを想定したループ再生への対応など、ゲーム音楽特有の知識と技術が必要です。
必要なスキル: 多様なジャンルへの対応力はもちろん、効果音(SE)との連携、限られた容量で高いクオリティを実現する技術、ゲームの仕様を理解する能力などが重要になります。
3. CM・広告音楽
15秒や30秒といった短い時間の中で、商品やサービスの魅力を最大限に伝え、視聴者の記憶に残る音楽を制作します。非常に短い時間で心を掴むインパクトとキャッチーさが求められる、瞬発力勝負の世界です。
必要なスキル: 高いレベルのメロディセンス、クライアントの要望を的確に形にする理解力、短い納期に対応できるスピード感、マーケティングやブランディングに関する知見などが求められます。
4. アーティストへの楽曲提供(コンペ・コライト)
レコード会社や音楽出版社が主催するコンペティションに応募したり、他のクリエイターと共同で楽曲を制作(コライト)したりして、メジャーアーティストやアイドルなどに楽曲を提供する仕事です。J-POPの最前線でヒットを生み出す、華やかなキャリアパスの一つです。
必要なスキル: 最新の音楽トレンドを分析する能力、ヒット曲の構造を理解する知識、キャッチーなメロディを生み出すセンス、そして特にコライトにおいては、他者と円滑に作業を進める高いコミュニケーション能力が不可欠です。
5. BGM・サウンドストック制作
YouTube動画、企業VP、店舗BGM、アプリなどで使用される、著作権フリー(ロイヤリティフリー)のBGMを制作し、AudioStockなどのプラットフォームで販売する仕事です。特定のクライアントからの発注ではなく、自分のペースで制作・販売できるため、音楽を副業として始めやすいのが特徴です。
必要なスキル: 様々なジャンルや用途に対応できる作編曲の幅広さ、一定のクオリティの楽曲をコンスタントに制作できるスピードと継続力、売れるBGMの傾向を分析するマーケティング感覚などが求められます。
6. 音楽講師・インストラクター
自身の作曲やDTMスキルを、これから学びたい人に教える仕事です。音楽スクールの講師や、個人でのオンラインレッスンなど、様々な形態があります。人に教えることで、自分自身の知識やスキルが整理され、より深く音楽を理解できるというメリットもあります。
必要なスキル: 高度な音楽知識や技術はもちろんのこと、受講生のレベルや課題を的確に見抜き、分かりやすく伝える指導力、そして相手に寄り添うコミュニケーション能力が非常に重要です。
7. その他(効果音制作、VTuber向け楽曲など)
上記以外にも、ゲームやアプリの効果音(SE)を制作するサウンドデザイナー、YouTubeやTwitchで活動するVTuberや配信者向けのオリジナルBGMやオープニング/エンディング曲の制作、ボーカロイド楽曲を制作する「ボカロP」など、時代のニーズに合わせて新しい音楽の仕事は次々と生まれています。
音楽を副業から始める!現実的な第一歩の踏み出し方
いきなり専業の作曲家を目指すのが不安な方は、まずは音楽を副業として、現実的な第一歩を踏み出すのがおすすめです。ここでは、そのための具体的なアクションをご紹介します。
ポートフォリオ(作品集)の重要性と作り方
どんな音楽の仕事を得る上でも、あなたの実力を証明するための「ポートフォリオ(作品集)」は不可欠です。これはあなたの音楽の名刺代わりとなります。自身のオリジナル楽曲や、架空のCM・映画を想定して制作したデモ音源などを3~5曲程度用意し、SoundCloudやYouTubeなどのプラットフォームにアップロードして、いつでも誰でも聴ける状態にしておきましょう。クオリティはもちろん、自分の得意なジャンルや個性が伝わるような作品集にすることが重要です。
クラウドソーシングサイトの活用
「ランサーズ」や「クラウドワークス」、「ココナラ」といったクラウドソーシングサイトには、「企業のPR動画用のBGMを制作してほしい」「YouTubeチャンネルのオープニング曲を作ってほしい」といった個人や中小企業からの依頼が数多く掲載されています。単価は様々ですが、実績作りの第一歩として、こうしたコンペ形式の案件や小規模な依頼に挑戦してみるのも良いでしょう。
SNSでのセルフブランディングと人脈作り
X(旧Twitter)やInstagram、YouTubeなどで、自身の作品や制作過程を継続的に発信することも重要です。自分の音楽性を多くの人に知ってもらう(セルフブランディング)と同時に、他のクリエイターや潜在的なクライアントとの繋がり(人脈)を作るきっかけになります。「この人の作る音楽、良いな」と思ってもらえれば、そこから仕事の依頼に繋がる可能性も十分にあります。
どんなキャリアを目指すにも不可欠な「基礎体力」
劇伴作家、ゲーム音楽クリエイター、コンペ作家…どのようなキャリアパスを目指すにしても、共通して不可欠なのが「音楽の基礎体力」です。付け焼き刃のテクニックだけでは、プロの現場で長く活躍し続けることはできません。JBG音楽院では、以下の4つのスキルを、プロを目指す上での土台として非常に重視しています。
- **DTMスキル:** アイデアを形にするための、DAWを自在に操る能力。
- **楽器演奏スキル:** 音楽的な表現力やアイデアの源泉となる、楽器を奏でる能力。
- **音楽理論:** 音楽の設計図を理解し、コミュニケーションを円滑にする知識。
- **聴音能力:** 音を正確に聴き取り、分析・再現する「良い耳」。
これらの基礎体力をバランス良く鍛えることが、どんな分野に進んでも通用する、揺るぎない実力に繋がります。プロの作曲家になるための全体的な学習の進め方については、当音楽院のブログ記事である「プロ作曲家になるには?独学の壁を越え音楽で稼ぐための学習ロードマップ」で詳細に解説していますので、ぜひご覧ください。
JBG音楽院のキャリア支援:あなたの「好き」を仕事に繋げる
JBG音楽院では、単に作曲やDTMのスキルを教えるだけでなく、そのスキルを実際の仕事に繋げるためのキャリア支援にも力を入れています。私たちの目標は、受講生の皆さんが「好きを仕事に」し、音楽を通じて自己実現を果たすことです。
その一環として、一定のレベルに到達した受講生には、当音楽院が提携する企業からの楽曲制作案件を積極的に紹介しています。これは、実践的な経験を積み、プロとしての実績を作るための絶好の機会となります。また、趣味で音楽を続けたい方に対しても、「本気の趣味」としてセミプロレベルの技術習得を奨励し、その達成を全力でサポートします。どのような目標であれ、JBG音楽院はあなたの音楽キャリアにおける強力なパートナーとなることを目指しています。
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まとめ:あなたのスキルに合った音楽の仕事を見つけよう
作曲やDTMのスキルを活かして稼ぐための、多様なキャリアパスと実現方法について解説してきました。アーティストとして表舞台に立つことだけが「音楽の仕事」ではありません。劇伴、ゲーム音楽、CM制作、楽曲提供、BGM制作、音楽講師など、あなたの才能と情熱を待っているフィールドは数多く存在します。大切なのは、それぞれの仕事の特性と求められるスキルを理解し、自分の目標と照らし合わせながら、進むべき道を選択することです。
この記事が、あなたの「好きを仕事に」するための羅針盤となれば幸いです。まずはポートフォリオ作りから始める、クラウドソーシングに登録してみる、SNSで発信してみるなど、今日からできる小さな一歩を踏み出してみてください。その行動の積み重ねが、やがてあなたをプロの音楽クリエイターへと導いてくれるでしょう。
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