なぜプロは「C」や「G」ではなく「Ⅰ」や「Ⅴ」で会話するのか?移調も分析も自由自在になる「度数」の秘密
「バンドメンバーが『サビは4度(Ⅳ)から入ろう』と言っていたけど、何のことか分からなかった…」「キーが変わると、覚えたコード進行が全く分からなくなってしまう」「楽譜の『Cmaj7』や『F#m7(♭5)』といった記号が、呪文にしか見えない」
音楽理論を学び始めると、こうした「記号」や「数字」の壁にぶつかることがよくあります。
実は、プロのミュージシャンたちが会話で「C」や「G」といったコード名よりも、「イチ(Ⅰ)」や「ゴ(Ⅴ)」といった数字(度数)を好んで使うのには、明確な理由があります。
この記事では、音楽の共通言語である「コードネームの解読法」と、キー(調)に縛られずに音楽を理解するための魔法のツール「度数(ディグリーネーム)」について解説します。これを知れば、どんな複雑なコードも怖くなくなり、移調(キーチェンジ)も頭の中で瞬時にできるようになります。
プロが「度数(ディグリー)」を使う理由
結論から言うと、プロが度数を使うのは「相対的な関係性」を見ているからです。
例えば、カラオケでキーを上げ下げすることを想像してください。
キーが変われば、当然「C」や「G」といった具体的なコード(絶対的な名前)は全て変わってしまいます。しかし、曲の構造やメロディの動きといった「関係性」は変わりません。
この「変わらない関係性」を表すのが「度数(ディグリーネーム)」です。
「CメジャーキーのCコード」も「GメジャーキーのGコード」も、そのキーの主役(トニック)という意味では同じ「Ⅰ(一度)」です。
プロは、この「Ⅰ」という本質を見ているため、どんなキーに移調しても瞬時に演奏ができるのです。
ステップ1:まずは「コードネーム」を分解しよう
度数の話に進む前に、まずは楽譜に書かれている「Cmaj7」などの記号を読めるようにしましょう。
これは丸暗記する必要はありません。以下の3つの要素に分解すれば、誰でも意味がわかります。
1. ルート(根音):主役の音
一番左の大文字アルファベットです(例:Cmaj7)。
これは「そのコードの一番下にある土台の音」を示します。
2. クオリティ(種類):コードの性格
ルートの横にある記号です(例:Cm、Cmaj7)。
ここで「明るい(メジャー)」「暗い(マイナー)」「おしゃれ(セブンス)」といった響きの性格が決まります。
- 何もなし(例:C): 明るい(メジャー)
- m(例:Cm): 暗い(マイナー)
- maj7 / △7: おしゃれで浮遊感がある(メジャーセブンス)
- 7: ブルージーで不安定(セブンス)
3. テンション(装飾):味付け
カッコ書きや右上の数字です(例:Cmaj7(9))。
これは基本の響きに加える「スパイス」です。料理で言えば「塩胡椒」のようなもので、無くても成立しますが、あるとより豊かになります。
つまり、コードネームは「暗号」ではなく、「材料(音)の説明書」なのです。
ステップ2:「度数(ディグリーネーム)」で普遍的な法則を知る
コードネームが読めるようになったら、それを「度数」に変換してみましょう。
度数は、そのキーの「ドレミファソラシ」を「ⅠⅡⅢⅣⅤⅥⅦ」というローマ数字に置き換えるだけです。
Cメジャーキーの場合
- ド (C) = Ⅰ
- レ (Dm) = Ⅱm
- ミ (Em) = Ⅲm
- ファ (F) = Ⅳ
- ソ (G) = Ⅴ
- ラ (Am) = Ⅵm
- シ (Bm-5) = Ⅶm(♭5)
この「ダイアトニックコード」の並び順と機能については、以下の記事で詳しく解説しています。ここを理解すると、度数の便利さがさらに分かります。
こちらの記事もおすすめです
度数(ディグリー)を使うと、こんなに便利!
1. 移調(キーチェンジ)が一瞬でできる
例えば、大ヒット曲によくある「王道進行」は、度数で言うと「Ⅳ→Ⅴ→Ⅲm→Ⅵm」です。
これを覚えておけば、キーがCなら「F→G→Em→Am」、キーがGなら「C→D→Bm→Em」と、パズルのように当てはめるだけで、あらゆるキーで同じ進行を再現できます。
2. 楽曲分析(アナライズ)が深まる
「この曲のサビが良い!」と思った時、コード名だけで覚えていると応用が利きません。
「なるほど、ここは『Ⅳ→Ⅴ』と動いているから盛り上がるんだな」と度数で理解することで、その「感動の構造」を自分の曲に持ち込んで使うことができるようになります。
実際にヒット曲で使われている「度数のパターン(定番進行)」については、以下の記事で具体的に紹介しています。
こちらの記事もおすすめです
JBG音楽院で身につける「音楽の共通言語」
コードネームや度数は、世界中のミュージシャンと会話するための「共通言語」です。
JBG音楽院では、これらを机上の空論としてではなく、実際の制作現場やセッションで使える「生きた言葉」として指導します。
「理論は苦手…」という方こそ、この共通言語を手に入れることで、感覚をより自由に表現できるようになります。
まとめ:記号を味方につければ、音楽はもっと自由になる
コードネームは「音の成分表」、ディグリーネームは「音の役割表」です。
この2つを理解することは、音楽という建物の「設計図」を読めるようになるのと同じです。
最初は難しく感じるかもしれませんが、まずは「自分の好きな曲のコードを度数に変換してみる」ことから始めてみてください。きっと今まで見えなかった音楽の仕組みが見えてくるはずです。
🎼 楽譜の記号が「呪文」に見えていませんか?
共通言語をマスターして、ミュージシャン仲間と繋がりましょう。
理論書で挫折した経験がある方へ。
JBG音楽院が、あなたの「わからない」を「使える知識」に変えます。
🚀 音大レベルの基礎 × プロのDTM技術
JBG音楽院は、社会人からでもプロレベルのスキルを習得できる本格派スクールです。
まずは音楽理論・イヤートレーニング・鍵盤といった「音大レベルの基礎」を固め、自由自在な作曲能力を構築。その上で、現役プロ講師と共にDTM・レコーディング・ミックスを実践し、現場で通用する総合力を養います。
週1回の通学でマスター可能なカリキュラムのため、仕事を続けながらでも、いくつになっても夢を諦める必要はありません。
🏆 JBG音楽院 卒業生の実績例
- ✨ アイドル楽曲提供者
- 🎻 劇伴作家
- 🎮 ゲーム音楽/CMソング制作者
- 🎤 フェスにも出演しているシンガーソングライター
など、実際にプロとして活躍されている方が数多くいらっしゃいます。
🎁 LINE登録で「豪華2大特典」を無料プレゼント
まずは学校紹介をご覧いただき、プロへの第一歩を踏み出してください。今ならLINE登録者限定で、以下の資料をプレゼント中です!
- 特典①:プロのDTM作曲家を目指すためのロードマップ
- 特典②:作曲に使えるコードパターン12選
